
投資には、ビジネス、コモディティ、不動産、ペーパーアセット、自分(自己啓発、旅行、その他)など、大まかに分類すると5つのカテゴリーがあります。
5つ目の自己投資についてここでは敢えて取り上げません。
自己投資について詳しく知りたい方は「キャリアをデザインする!」「パーソナルをデザインする!」「デザイン思考をコーチングする!?」などを参考にしてください。
ビジネスへの投資
4つのカテゴリーの中では、ビジネスは最強のカテゴリー。
ビジネスは他人の時間を使って利益を得ることができますし、税の優遇も受けられるからです。
なによりビジネスのキャッシュフローは無限の可能性を秘めています。
世界の名だたる資産家は例外なくビジネスを所有しているのもそうした理由からです。
一方、ビジネスは人手集約型の資産なので、たくさんの人間が関わることになります。
従って、管理能力はもちろん、リーダーシップ、チーム編成能力など、総合的なスキルや仕組が必要になります。
ビジネスは無限のキャッシュフローを生み出してくれる可能性のあるカテゴリーですが、それだけに最も経験と知能が要求されるカテゴリーでもあるわけです。
ビジネスの可能性についてもっと詳しく知りたい人は「ビジネスをデザインする!」「仕事が面白くなる設計図」などを参考にしてください。
不動産への投資
不動産投資には、銀行のお金を最大限に利用できるというメリットがあります。
さらに、税制を活用でき、キャッシュフローも投資信託とは比べ物にならないほど大きいです。
しかし、管理者(自分も含む)の選択を間違えると多大な損害を被ることになります。
つまり、不動産投資はパートナーによって大きな差が生じるカテゴリーです。
最近ワンルームマンションなどの投資ブームで”93%家賃保証!
空室率3%以下とPRしている投資パートナーがたくさん存在しています。
しかし、、、、
果たして30年もその会社が存在するのでしょうか?
とても大切な事なのですが、ほとんどの人が気にしていません。
実際問題として、この手の投資会社の平均寿命は7年程度といわれています。
また、家賃保証の意味にも要注意です。
家賃そのものが下落したらどうなるでしょうか?
それでも損益分岐点を上回る利益を確保できるのでしょうか?
実に先行きが危ぶまれるスキームだと私は思っています。
- パートナーは誰なのか?
- 収益の仕組はどうなっているのか?
- 管理運営者は有能なのか?
これは不動産投資を行う場合に最低限押さえておきたいポイントです。
つまり、不動産投資は、ビジネスの感性が必要なカテゴリーでもあるわけです。
不動産投資はビジネスの次に知能と経験が要求されるカテゴリーというわけです。
不動産投資についてもっと詳しく知りたい方は「不動産を効率的に活用する」を参考にしてください。
ペーパーアセットへの投資
ペーパーアセットとは株式、債券、預金といった資産のことです。
先程悪口を言った投資信託もそのうちの一つです。
あまり手間をかけずに始められるという手軽さがあります。
流動性が高いカテゴリーだからです。
それが頻繁に売り買いされ値動きが激しくなる要因にもなっています。
つまり、売買のタイミングを間違えると一瞬で損失を生み出すことにもなります。
常に監視を必要とするため、その値動きに翻弄されている人が多いようです。
また、初心者が勝てる分野でもありません。
しかし、これをパートナーとして選択している人が大半です。
いろいろな業種が介入しやすいカテゴリーでもあるからです。
それは明らかに、お金の知識を他者に依存していることを意味しています。
コモディティへの投資
コモディティとは商品(金、銀、プラチナ、穀物、石油など)のことです。
コモディティはインフレに対するリスクヘッジ(損失回避)や良い防衛策になります。
昨今のペーパーアセットが膨張している状況下で、とても大切なカテゴリーでもあります。
コモディティにはインフレを緩和する効果があるからです。
通貨の供給量が増えると同じ商品を買うために、より多くの通貨が必要になります。
このことが商品の価格を上昇させ、インフレを誘発する原因の1つになります。
本質的には消費が増え、需給バランスが変らないとインフレにはなりません。
そのことについては「お金の知識不足が原因で人生に損失を・・・」や「お金をブレイクダウン!3種類のお金と相対化?」の中で解説していますので参考にしてください。
自分にとって適切な運用対象を見極めよう!
自分にとって、どのカテゴリーが運用対象として適切なのか?
自分がどのカテゴリーに一番興味があるのか?
それがわかった人は、そこにお金を使う前に、「そのカテゴリーについて学ぶための時間」を作ってほしい。
あなたを資産家にするもの、それが知能と経験だからです。
ですから、それを軽視して学ぶことを怠ると、お金を失う可能性が大きくなります。
あなたの経験と知能が最高の資産です。
そのことを忘れないでおいてください。
また、それぞれのカテゴリーには、それぞれ特有の専門用語があります。
例えば、キャップレート(還元利回り)、NOI(準営業収益)、PER(株価収益率)、EBIDA(利払い税金償却前利益)などの言葉があります。
これらの言葉の本当の意味を理解していけば、リターンを増やし、リスクを軽減できる可能性がグンと高まります。
知識はその言葉の意味を知ることから始まるからです。
それが長期化して知識となり、知恵に変換され、やがてキャッシュフローを生み出します。
私たちのこの世界を支配しているもの、
それは1%の大富豪でもなければ、〇〇組織でもありません。
言葉と本能(本能から生み出された欲求)だからです。
そのことについては、「成功者はネガティブ思考でありながら、セルフイメージが高い人」などで詳しく解説しています。
まずは得意なことから始めてみる。
不透明な市況に対する防衛策として分散投資を推奨している人が、多数いらっしゃいます。
特に金融機関の関係者に多いようです。
しかし、世界的に著名な投資家ウォーレン・バフェット氏は、次のように言っています。
「分散投資は無知に対するヘッジだ。自分で何をやっているかわかっているものにとって、分散投資はほとんど意味がない。」
分散投資というと真っ先に思い浮かぶのが先程登場した投資信託です。
このカテゴリーに自分のお金を預けっぱなししている人が実に多いのです。
金融ビジネスをしている人たちが「投資信託で分散投資ができる」と称して、積極的に販売しているからですが、そこにはとても大きな誤解と問題が隠されています。
投資信託は分散投資を基本としていますが、実は分散投資になっていません。
もうおわかりですね。。。
そう、投資信託はペーパーアセットの領域から抜け出すことができません。
つまり、5つのカテゴリーの内の1つにお金を預けているに過ぎないのです。
そして、キャッシュフローの観点からみた場合、一番利益の薄いカテゴリーでしたね。
それは証券会社など、売る側の利益が優先されている仕組みだからでした。
「散髪が必要かどうかは床屋に聞いちゃいけない。」
-Warren Buffett
バフェット氏がそう言っているのは、そういう意味です。
真の分散とは、先程の5つの全てに分散できている状態のことです。
その中で最もパフォーマンスの高いカテゴリーに集中すれば利益が最大化します。
とはいえ、最初は自分の得意な分野に集中することをお勧めします。
自分で何をやっているかわかっているものにとって、分散投資はほとんど意味がない。
つまり、自分が何をやっているかわからないものに投資することほど、危険なことはない。
ですから、自分が得意だと感じるもの、あるいは強く興味を持ったカテゴリーを選んで、納得のいくまでそれをとことんやり続けてください。
「第1ルール、損しないこと。第2ルール、第1ルールを忘れるな。」
-Warren Buffett
これを十分認識しつつ、選択したカテゴリーについて深く学び、経験を重ね、あなたの銀行口座にお金が継続的に流れ込んでくるまで、とことんやり続けてください。
経験を経て自信がもてるようになってきたら、更に大きな取引の研究を始め、細心の注意を払ってその取引を成功させてください。
チャンスとは、ひとつのことに心を集中することによって、かろうじて見つけることができるものである。
-ピーター・ファーディナンド・ドラッカー
次回は、「バイヤスに戸惑う人とそれを利用する人!」です。
ではまた。