

御存じのように、成功者の多くは効率よくどんどん資産を増やしています。
なぜでしょうか?
その理由の一つに、彼らが何かしらのビジネスを所有しているという実態があります。
もちろん、ビジネスを所有していなくても生産性の高い人はたくさんいます。
でも、どこかの従業員である以上、その収益には限界があるはずです。
あらかじめ設定された制約内で活動したり、利益を享受したりすることしかできない仕組みの中にいるからです。
制約が多いと、個人的な生産プロセスを自由自在に設計することも許されません。
というわけで、思ったように生産性も向上し続けません。
その制約が効率を損なわない枠組みならいいのですが、大概そうではありませんからね。
企業にとって有益なシステムは、個人の懐を潤すためにあるわけではないからです。
何かしらのビジネスを所有する。
そのことによって、資産形成の効率がグンと高まる可能性は大です。
余計な問題が多発する原因!
一方、ビジネスをしていても生産性の低い状態が長く続くケースもあります。
こちらの方が大問題ですけどね。。
労働時間に比して収入(売上ー経費)が極めて低くい。
なぜでしょうか?
それは彼らがビジネスを理解しないまま進めているからです。
どういうことかというと、自分の願望を満たすことに躍起になっている。
したがって、ビジネス上級者の罠に絡めとられやすい。
人生にも社会にも有害な考え方でビジネスを行いながら、だんだんと上級者のカモに仕立て上げられていく。
しかも、自覚のないまま。
また、パーソナルプランについても同じようなことが起こっていました。
キャリアデザインやライフデザインという言葉は知っているが、理解しないまま設計している。
なので、その行動計画が継続されることはない。
問題の発生頻度が高すぎて、嫌になってしまうからです。
そもそも、方向性が違うという自覚もないので修正しようがありません。
その過程で立てた仮説や目標が、かえって余計な問題を多発させている。
実態と理想の狭間がどんどん広がっていく。
そのことに十数年前(2001年)に気づきました。
この「自ら余計な問題を作り出す」という潜在的な因子。
それを、優れたビジネスモデルを個人のライフデザインに適応させる過程で発見した次第です。
こうした試みがなければ、私も気づくことができなかったもしれません。
一般的な個人プランにおいて、通常はそこまでのクオリティーは要求されないからです。
プランニング本来の意味をみいだし、適切な方法によってプロセスを設計する。
それはとても重要なことだと思います。
「余計な問題の創出プロセス」を把握して思考をクリアーに!
当たり前のことですが、人生と仕事は密接に関係しています。
そのワークプロセスが、個人の願望を満たすためだけに設計されているとしたら。。。。
一時的に利益が得られたとしても、直ぐにすべての利益を失い、もっと大切な存在まで失うことになるかもしれません。
なかなか成果につながらない。
もしそうだとしたら、自覚のないまま己の願望に振り回されているのかもしれません。
一方、成果を出し続けている人たちの共通点は、
相手の願望をかなえるための仕組みを考案して提供したり、相手の状態や環境をよりよくするものを考案して売っています。
わたしたちが自分の願望を遂げようとする生きものであることをよく理解しているからです。
※リチャード・ドーキンス博士の「利己的な遺伝子(邦題)THE SELFISH GENE」に、その根拠がよく描かれています。
「低次元の願望追求」という潜在因子が、余計な障害を創り出し、増やし、スムーズに進まなくなる最大の原因であることを彼らはよく理解しています。
また、相手の思考を基軸にビジネスプロセスを構成するには柔軟性が必要であることも。
だから彼らは、あらかじめ規定されているものは何もない!
という制約0の状態からのスタートを試みます。
0ベース思考からスタートするので、当然ながら学習効率も必然的に向上します。
一方、苦戦している人たちは、自分や他者の体験からほとんど学び取ることができません。
己の願望に絡めとられ、思考力が極めて低下している状態だからです。
答えの出ない願望に思考スペースのほとんどを奪われ思考が鈍っているのです。
なので、問題を作り出しているのが、他ならぬ自分自身であることに気づく余裕もありません。
そして、その状態のままどんどん時間とお金が奪われ続けていきます。
やがて不公平感、憤り、怒り、不安といった負の感情に支配されることが多くなり、
ついには、それが彼らの世界のほとんどを占めるようになります。
彼らも人生にそのような結果は望んでいないはずです。
しかし、残念ながら長い間そこから抜け出すことができない状態に陥ります。
そこが彼らのコンフォート(安心・安定)ゾーンになってしまったからです。
一度立ち止まって周りをグルリと見まわして環境を見直しましょう。
これまでの習慣の一部を変える努力もしましょう。
しかしながら、習慣を変える努力は生易しいものではありません。
ですから、努力を促すような仕組みが必要になってくる。
適切なプロセスを計画してそのプロセスに従って行動することで、物事がスムーズに進行し、自ずと適した環境も構成されていきます。
最新の脳科学では、年令に関係なく一つ一つの行動が脳に変化を与えることがわかってきたそうです。
習慣が脳の働き方に影響し、その後の行動に大きく影響する。
行動を修正し続ければ脳が刺激され、働き方はどこまでも変化し続ける。
しかも年齢は関係ない。
これは本当に素晴らしい発見だと思います。
素質と仕事の関係性
それから、素質と仕事の関係性についても若干触れておきます。
素質についてもっと詳しく知りたい方はこちらのサイトをご覧ください。
その人の素養によって仕事や時間の組み立て方は異ります。
既にあなたも体験しているかも知れません。
同じように仕事しているのに認められない、あるいは成果につながらない。
同じ仕事をしていてもなんんだか他の人より疲労度が高いようだ、などなど。。。
もしそうだとしたら、労働時間帯や仕事内容などがあなたの素質とあっていない可能性があります。
私は複数の業態や職場体験を通して、これらのことに辛うじて気づくことができました。
それで仕事の成果が飛躍的に変わりました。
何かに気づくというのは、そういう事だと思います。
気づこうとしない、習慣を変えるのが怖い、それもコンフォートの一種です。
他でもない自分自身が選択しているのですから。
ということで、あらかじめ素質も考慮しておかないと、早晩確実にうまくいかなくなります。
長い間心身ともに再起不能状態に陥る可能性もあります。
結局、いろいろ試みてもどんな知識を得たとしても、これらのことが理解できてないと最終的には時間とお金を失う以外何も起こらない。
仮に一時的に旨味が得られたとしても、最終段階にきてほとんど全てを失ってしまう。
そして、非常に長い時間、可能性を観だせなくなります。
かつての私のように。。
わたしは世の中をうまく渡っている、そう錯覚していました。
同じ領域の中で類似した行動を繰り返しているだけだったのです。
もしかしたら、あなたも最終的に時間、お金、労力を浪費するだけという結末になるかもしれない。
今は気づいてないだけかもしれない。
それを回避するには、本来備わっている柔軟性を呼び覚まし、新しい体験を積極的に吸収していく必要もあります。
そのための思考法を学ぶ!というのも一つの方法だと思います。