ミッドライフ・クライシス
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こんにちは、MSインテグラル・デザイン研究所の斉木です。 今回は、キャリアデザインについて取り上げてみました。

キャリアデザインの80%は偶然の出来事によって決まる」これは、スタンフォード大学のジョン・D・クルンボルツという教授が、多くの事例から導き出した結論。

彼は、キャリアを形成していくための努力のほとんどが、偶然の出来事によって台無しになってしまう、ということを言っているのだろうか?

安心して欲しい、決してそのようなことはならないからだ。

では、偶然に起こる80%をコントロールすることは不可能なのか?

大丈夫!100%ではないが、コントロールすることは十分可能だ。

キャリアデザインとは何か?

キャリアデザインと聞いて、あなたはどのようなことを想い浮かべるだろうか?

専門的な分野や専門職、あるいは資格取得をイメージする人も多いことだろう。

言葉にはデノテーション(明示的意味)とコノテーション(暗示的意味)の2つるがあが、・・・・

Careerの意味を辞書で見てみると、「生涯、経歴、履歴、(特別な訓練を要する)職業、生涯の仕事、疾走」となっている。

またDesignの方は、「下図を作る、デザインする、設計する、(…を)計画する、立案する、企てる、つもりである、(…を)予定する」という具合に解釈されている。

Design∋人生設計

「Designの中には人生設計という意味もある」というようなPRを何処かで耳にした覚えもある。

キャリアデザインをあえて日本語の意味に置き換える必要もないだろう。

辞書の解釈などにとらわれず、どのようなことも、もっと自由に解釈したいものだ。

キャリアデザイン(career design)とは、他者に依存することなく、自らキャリアを形成していくための設計を自ら立案していくこと、というのが一般的な見解になるだろうか。

キャリアデザインの共通認識と類似性

またキャリアという言葉の響きをどう感じるかは個人によって異なるだろう。

言葉には一般的な共通認識と個人の類似性とが混同しているからだ。

つまり、あなたのキャリアと私のキャリアに対する解釈は異なるはずだ。

所有している能力ではなく、経験や体験などによって蓄積された類似性の話をしている。

このキャリアをデザインするという試みは、欧米に遥かに出遅れ、日本では平成に入ったころから重要視され始めたように思える。

私のビジネスキャリアは1980年からスタートしたが、そのころにはキャリアデザインという言葉すら存在していなかったように思う。

その背景には、近代以前の特徴である世襲社会という、個人がキャリアを自由に選択することが難しいような社会環境もあったという理屈も成り立つだろう。

また、終身雇用という制度によって、個人のキャリア形成の主導権を会社側が握っているという時代が長く続いたことも、その1つの要因だとする考えもあっていい。

だからといって、終身雇用制度そのものが「悪」だったとは言い切れないだろう。

終身雇用制度という中の一部の機能や人が、終身雇用制度を盾に個人のキャリア形成を抑圧してきたに過ぎないのだから。

キャリアデザインの意味が変わった

しかし、今やその終身雇用制度は姿を消し、代わりに派遣社員・契約社員などの形態をとりいれる企業も増え、雇用形態は多様化した。

一方で、正規雇用者に対して彼らが生活できるギリギリの賃金で雇用し、副業禁止という枷をはめて「ゆとりを生み出す道」を阻害している企業も中には見受けられる。

技術革新によって一瞬生産性が向上したような時期もあったが、グローバル化によって有利な企業とそうではない企業の格差が生まれ、生き残りをかけた戦いがそれぞれの市場において今日も展開されている。

そして、その格差は、今後益々大きくなっていくことが予想される。

そうした社会全体の煽りを受け、産業構造や就業構造も変わることを余儀なくされてきたのだろう。

キャリアデザイン能力そのものが問われている

こうした世の中の流れによって、自分のキャリアを会社に委ねる時代は遠い昔に過ぎ去った。

自主的にキャリアを設計し、そして選択していくという、「キャリアをデザインする能力」そのものが個人に求められる時代になったのだ。

企業が世界を相手にしたサバイバルゲームの中で生き残るには、組織のクオリティーを高めるしかない。

したがって、できる限り個人の能力や人的資産を向上させておかなければ、その組織からはじき出されてしまうだろう。

参考▼

個人の能力や人的資産を向上させる方法については「パーソナルデザインのコーナー」で詳しく解説しているので、そちらを参考にして欲しい。

また、各々のライフイベントやリスク度合いの違いによって、キャリアの選択は当然異なる。

例えば、今後、結婚や出産、マイホームの取得などの予定が控えている人と、そうでない人ではキャリアデザインが違ったものでなければ困る。

偶然の出来事によってキャリアの80%が形成される?

また、その設計が順調に推移していたとしても、会社の倒産や転勤などによって変更を強いられるケースもあるだろう。

そしてまた、大病や事故などの予期せぬ出来事によって、待ったなしでキャリアデザインを変えなければならない状態に追い込まれることがあるかもしれない。

参考▼

リスクを回避する方法については「リスク回避と保険のコーナー」で詳しく解説しているのでそちらを参考にして欲しい。

スタンフォード大学のジョン・D・クルンボルツ教授は、多くの事例からキャリア形成に関して次のような結論を導き出した。

この変化が激しい時代には、キャリアは予期しない偶然の出来事によって、その80%が形成される」と。

また、キャリア形成途上において、こうした不測の転機は「計画された偶然」であり、予定外の出来事は逆に「望ましいものである」とも言っている。

この理論は、計画された偶発性理論( Planned Happenstance Theory)と訳されている。

偶然を意図的・計画的な段階へと変える試み

だからといって、予期できない出来事が80%だから流れに身を任せるしかないという話ではない。

この理論において重要なことは、予期しない出来事をただ待つだけでなく、自ら想起できるように積極的に取り組み、意識を集中して、その偶然を意図的・計画的な段階へと変えていくべく努力するというところにある。

これを実践するための具体的な行動指針として彼は次の5つを示している。

  1. 「好奇心」⇒たえず新しい学習の機会を模索し続けること
  2. 「持続性」⇒失敗に屈せず、努力し続けること
  3. 「楽観性」⇒新しい機会は必ず実現する、可能になるとポジティブに考えること
  4. 「柔軟性」⇒こだわりを捨て、信念、概念、態度、行動を変えること
  5. 「冒険心」⇒ 結果が不確実でも、リスクを取って行動を起こすこと

つまり、上記の5つを怠れば、キャリアデザインの方程式は多くとも20%以下の部分にしか適応できない、ということになるだろう。

この提示をどう落とし込めばいいのか?

この5つの戒めらしき行動指針をご覧になって、あなたはどのように思い、どのように感じただろうか?

この5つの試みを常に考え、実践できる人間が果たしてこの世に存在するのだろうか?

もし、仮に存在するとしても、キャリアデザイン全体を編成できるような設計図(標準)をつくり上げるのは至難の技だろう。

なぜなら、現代のような攻撃的で混沌とした環境下では、標準そのものが固定されたものではなく、戯れの中に存在してしまうことになるからだ。

しかし、人知を越えた知恵と理論を所有することがあれば、それは可能になるかもしれない。

トランスパーソナルな世界観を論理的に・・・

トランスパーソナルな世界観を論理的に提示できるようになれば、それは可能だろう。

東洋と西洋、具体と抽象、意識とスピリチャルな領域(偶然)などを網羅し、包括的にデザインすることは出来ないだろうか。・・・・

もちろん、彼の理論を否定しているわけでも、肯定しているわけでもない。

  • 理論はすべて後付されたものであり、現実に目の前で起きていることが真であると考えている。
  • 多くの人が信じて疑わない科学的な根拠も、反証可能性がなければ真に科学的とは言えない。

だから、理論に従って実践したとしても皆が同じような結果にはならないことを、多くの実践者が理解している。

しかし、それがインテグラル・デザイン研究の動機となり「総体的設計図最適化」(Integral Design Optimization)を試みる1つの切っ掛けとなったことは確かだ。

だが、いざ始めてみると、それが如何に無謀であるかを嫌というほど思い知らされた。

私の能力では現世において到達できないことがわかってしまったからだ。

残る道は来世に望みをかけるしかないが、

再び人間に生まれてこれる確立は如何程のものか?

生まれてこれたとしても、すべてを忘れている可能性は極めて高いだろう。

インテグラル理論

つまり、追求した結果、待ち受けていたものは「絶望」だった。

自分には不可能であることを悟った時、身体が硬直し、気が遠のいていくのがはっきりとわかった。

その日の夜、私は救急外来を訪れ、病室のベットの上に横たわったいた。

それは6年前の平成23年夏の出来事だった。

この時期、私は極度のストレスからか、メニエール、前立腺ガンの疑い、耳鳴り、高血圧、腎機能など、多くの機能障害に悩まされ続けていた。

正直死んだほうが楽だと思ったくらいだ。

もちろん、その絶望だけが原因でそのような状態になった分けではなかったが、

いろいろなことが一度に決着のついた時期だったことは間違いない。

自宅に戻ってからも1年間、ほとんど仕事が手に付かない状態だった。

ある時、意識が朦朧(もうろう)とする中、気の向くまま動かしていた手が止まった。

「インテグラル・スピリチュアリティ」・・・・・・・・??

参考▼

私が自分の体験や経験から学んだノウハウやマインドセットに興味のある方は「ライフデザインの常識が変わる構造俯瞰型プランニング・・・」「心と体をよりクオリティーの高い次元へ導く・・・・」などを覗いてみて欲しい。

インテグラルとスピリチュアル

インテグラルな企みに未練のあった私は、無意識にそのキーワードを打ち込んでいたのだ。

なぜ、今まで「インテグラル」というキーワードで検索しなかったのか?

「インテグラル・スピリチュアリティ」・・・・・・

「インテグラル」と「スピリチュアル」が一緒になっていることに私は衝撃を受けた。

興味のない人にはその衝撃がいかなるものだったか、想像することはできないだろう。

そして、瞬時にしてある感覚を得た。

それは、私はずっと以前からこの理論を知っていたのではないか、というものだった。

ずっと以前とは、数十年前という話ではなく、もっとずっと前(前世)という意味だ。

これまで、私はこの理論との出会いを公にはしてこなかった。

1つには誤解されることを恐れたためだ。

スピリチュアルという響きが誤解を招きやすいワードだからだ。

「あやしい」とか「まやかし」というイメージが一般的だったからだ。

最近ではだんだんと市民権を得るようになってはきたが、それでもまだ怪しい雰囲気は拭いきれていないだろう。

私が高層に弟子入りして修行していることを明かすことさえ長い時間を用したが、それよりも更に慎重なカテゴリーだったからだ。

ビジネスに関してだけ云えば、それを明かさないで応用していた方が私としては楽だ。

クライアントや市場が薄々それを競争優位性として認識していてくれているからだ。

ではなぜ、ビジネスの骨格の1つでもある重用な理論をわざわざ公開する気になったのか?

この理論を温存してビジネを続けていくことに苦痛を感じ始めたからだ。

だから、この負担を少しでも軽くして、もっと快活にビジネスを継続していきたいと考えた。

インテグラル思想の提唱者とは

この理論を私に提示してくれた人物。

そのは「ケン・ウィルバー」・・・・・

彼はアメリカの現代思想家であり、インテグラル思想の提唱者だ。

著名な思想家たちに天才と言わしめた人物である。

彼は、1949年1月31日、アメリカ合衆国のオクラホマ州に生まれた。

1968年にデューク大学の医学部に進学し、そこで「老子」(Tao Te Ching)と出逢う。

それがきっかけとなり、アイデンティティが大きく揺さぶられ、深刻な精神的危機を経験することになる。

その後デューク大学を退学し、University of Nebraskaに再入学し、化学と生物学を専攻しながら、東西の哲学書を読破し、瞑想等の実践に集中的に取り組み始めるようになった。

その後、生物化学の専攻生として大学院に進学するが、哲学的思索と修行の実践を重んじていた彼は、学位の取得を目前に退学し願望を実現させる。

  • 1973年『意識のスペクトル』(The Spectrum of Consciousness)を完成。
  • 1978年ジャック・クリッテンデン(Jack Crittenden)と協力して、雑誌ReVisionを創刊。
  • 1984年から1987年まで執筆活動をほぼ完全に停止。
  • 1993年10年ぶりの理論書を完成させ『進化の構造』(Sex, Ecology, Spirituality)
  • 1996年『進化の構造』の「要約」として『万物の歴史』(A Brief History of Everything)
  • 1997年『進化の構造』について投げかけられた批判に応答し『統合心理学への道』(The Eye of Spirit)
  • 1998年Random Houseより、『科学と宗教の統合』(The Marriage of Sense and Soul)
  • 1999年に『ワン・テイスト』(One Taste)
  • 1999年にIntegral Psychology
  • 2000年『万物の理論』(A Theory of Everything)

引用元-Wikipedia

さいごに▼

ごく一部のことしか紹介できないが、とにかく沢山の書物があるので知っている人もあるだろう。

しかし、私は4回目の絶望に至るまで彼のことをまったく知らなかった。

彼の理論を気ままに解釈した下位概念には知らずに触れていたらしいが・・・

キャリアデザイン、コーチング、ライフデザインなどに興味のある方は、是非読んでいただきたい。

一見難解のように思えるが、実にシンプルでわかりやすい理論なのでチャレンジしてみて欲しい。

もちろん、文だけで彼の「義」と「意」をとらえることは困難だと思うが、

人生がこれまでと違ったベクトルに向かって動き出すことだろう。

そして、彼の生き方そのものに共鳴を覚える人もあるに違いない。

ではまた。

※ケン・ウイルバーは、トランスパーソナル心理学の発展に貢献してきた人物としても知られているが、1990年代にトランスパーソナル思想を構成要素としたインテグラル思想を提唱し、トランスパーソナルとの「訣別」を表明している。

注意▼

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