スポンサーリンク

がん保険の経理処理

契約者の変更は、

  • ①今まで会社で加入していた法人契約をその役員、従業員の退職に伴い、契約者や受取人が法人となっている契約を個人に名義変更し、退職金として保険証券(保険契約の権利を表章するもの)を個人に渡す。
  • ②逆に個人で掛けてきた保険を法人成り(個人企業が法人を設立して事業を引き継ぐこと)した法人に移すなどがある。
  • ③会社を転籍するため、法人契約を別の法人契約へ移行するなどさまざまなケースが考えられる。

以下は、それぞれのケースの税務処理となります。

法人契約のがん保険

がん保険も医療保険と同じく、支払った保険料は掛け捨てで、満期保険金や解約返戻金等がない契約が多く、支払った保険料を全額損金処理していました。

しかし、医療保険と同様に、終身保障とした保険商品の中には、解除及び解約等の場合に保険料の払込期間に応じた所定の払戻金が保険契約者に払い戻される契約があります。

このような終身保障のがん保険については、医療保険と同時に平成13(2001)年8月10日付で国税庁より法令解釈通達が発遣され、同年9月1日以降に保険料の支払い期日が到来する契約について適用されることになりました。

その後、保険期間の前半において中途解約または失効した場合に、高額の解約返戻金が生ずる保険が発売されたため、支払った保険料を単に支払対象期間の経過により損金算入することが適切ではなくなりました。

そこで、平成24(2012)年4月27日付で国税庁より新たに法令解釈通達が発遣され、同日以降の契約について新通達が適用されることになりました。

このように法人税の軽減対策と解釈される保険商品に関しては、税制改正などによって今後も二転三転する可能性があります。

下記の処理は保険金受取人が、会社、役員または使用人(これらの者の親族を含む)のいずれも同じ取り扱いになります。

しかし、後者において、役員または部課長その他特定の使用人(これらの者の親族を含む)のみを被保険者とした場合は、当該役員または使用人に対する給与となります。

平成24年4月26日以前の契約分

①終身払込

支払った保険料は全額損金。

②有期払込

期間経理処理
損金算入額資産計上額
保険料払込期間支払った保険料×保険料払込期間/105-加入時の年齢支払った保険料から損金算入額を差し引いた金額
保険料払込期間経過後前払保険料(保険料払込満了時)/105-保険料払込満了時の年齢

平成24年4月27日以降の契約分

①終身払込

期間経理処理
損金算入額資産計上額
前払期間経過時まで支払った保険料の1/2相当額支払った保険料の1/2相当額(前払保険料)
前払期間経過後支払った保険料+前払保険料(前払期間経過時/105-前払期間経過時の年齢
注意点▼

注:「保険加入時から105歳までの期間」の50%に相当する期間

②有期払込

期間経理処理
損金算入額資産計上額
前払期間経過時まで保険料払込期間支払った保険料から資産計上を控除した額当期分保険料注2の1/2 相当額と、支払った保 険料が当期分保険料を 超える金額の合計額 (前払保険料)
保険料払込期間経過後当期分保険料2の1/2相当額
(資産計上額から取り崩す)
前払期間経過後保険料払込期間支払った保険料から資産計上額を控除した額と、取崩損金算入額注3(資産計上額から取り崩す)の合計額 支払った保険料から当期分保険料注2を差し引いた金額
保険料払込期間経過後当期分保険料注2と取崩損金算入額注3の合計額(資産計上額から取り崩す)

 

注意点▼

注1:「保険加入時から105歳までの期間」の50%に相当する期間

注2:当期分保険料=支払った保険料×保険料払込期間/保険期間

注3:取崩損金算入額=当期分保険料×前払期間/2(105-前払期間経過時の年齢)

 

養老保険の税務長期平準定期保険の税務逓増定期保険の税務
個人年金保険の税務医療保険の税務がん保険の税務
長期傷害保険の税務

ではまた。CFP® Masao Saiki
※この投稿はNPO法人日本FP協会CFP®カリキュラムに即して作成しています。

スポンサーリンク
オンライン初回カウンセリング
初回カウンセリング

※PC、スマホ、タブレットなどWEB環境さえあれば、どこにいてもワンクリックでカウンセリングが受けられます。

まずは、あなたの話を聞かせてください。
私があなたに提供できること、それは・・・・

  • わずかな時間で収入を増やす。
  • 10%にも満たない小さな改善を、10倍以上もの大きな成果につなげる。
  • 人間関係を劇的に改善する。
  • 人生の損失を回避する考え方を身につける。

まだまだありますが、それらを実現するための方法と経験です。

この記事が気に入ったら
フォローしよう

最新情報をお届けします

Twitterでフォローしよう

おすすめの記事