
今回は言葉の使用、取り違えによって想起される問題、エネルギーを有効利用することなどについてです。
実は人生に損失を招く仕組みから、簡単にぬけ出せるシンプルな方法があります。
マラソンで引き離された相手に再び追いつくには、相手より早く走るか、相手が疲れるか、奇跡が起こるのを待つしかありません。
しかし、思考は行動パフォーマンスとは異ります。
※思考と行動のパフォーマンスについては「外的に現れた動きだけがパフォーマンスではない」を参考にしてください。
- 言葉のルールと本能の本質を知る。
- 言葉と内声をコントロールする。
- セルフイメージを適正化する。
この手順によって自己の成長が再び促され、効率的に行動できるようになります。
お金の流れが本来流れるべきラインに戻り始めたり、新たな金脈が見つかったりもします。
言葉の使い方を調整する
言葉の使い方を調整するだけでも大きな変化が望めます。
本能が言葉を作り出してきたともいえるからです。
そのことについては、スティーブン・ピンカー氏の「言語を生み出す本能」
を参考にしていただくといいでしょう。
その言葉は、行動や感情をコントロールする力を持っています。
「空」からとてもたくさんの「有」を生み出すことができるのも言葉です。
言葉は、とてもシンプルで万能なツールです。
ですから、意識して言葉をコントロールできるようになれば、わざわざ高額セミナーや弊害を生むような自己啓発もどきに参加したり、その類の本を読み漁る必要もありません。
もちろん、私が作ったプログラムに敢えて参加していただく必要も。。。
参加してくれたらとても嬉しいですけど、、、、
唯一私にできることは、ちょっとだけ思考プロセスを修正して、スピーディーに諸々の成果に結びつけることです。
例えば、こんな事例があります。
彼は某大手企業の取締役でしたが、ただの部長職に格下げされて意気消沈して私のところにやって来ました。
年収も20%カットされ落胆した様子でした。
当初、彼が使ってる言語に、私は非常に違和感を感じていました。
なぜなら、彼の本来の言葉ではなかったからです。
本来なら仕事 ができてキレのある人なのに、
「それは以前の話です。今はダメです」という表現をしていました。
したがって、その日から意識して言葉 を変えるようにしてもらったのです。
その1年後には年収が1.5倍になり、取締役として新たなプロジェクトを任されることになりました。
今は、彼の特性を生かしたプライベートコミュティーを形成するまでに至っています。
この事例のように本来優秀な人が落ち込むと、そう感じてしまうと、自覚のないまま言葉の使い方が変わります。
自覚がないので自分では修正しようがありません。
ですから、そこからなかなか抜け出せないのです。
- 願望的言動が非常に多用される。
- あるいは内声がそうした傾向にある。
もしも、知人にソーシャルインテリジェンスの高い人がいるようでしたら、アドバイスしてもらうといいでしょう。
ソーシャルインテリジェンスとは、人と人との現実の関係を補助するコミュニケーションに対する知性のことです。
私の場合は、著名な高僧でした。
「食うために生きるな、活きるために食え!」
そう叱咤激励され、瞬時に視界がクリアーになった経験が、今でも私に勇気を与えてくれます。
非常に抽象的な言葉でしたが、私が営むあらゆる領域に影響を与えくれる、とても素晴らしい言葉です。
私は、このように非常に抽象的な言葉によって、ある意味覚醒したわけですが・・・・
もしかしたら、あなたの考えの中に、抽象的なものはダメで、具体的なものは良いというイメージはないでしょうか?
抽象的なものはネガティブに捉えられがちですが、本来は、余分なもをそぎ落として本質のみを取り出したものです。
abstruct(抽象)は、「深遠な」「要旨」
といった意味であり、決していい加減なものではありません。
以前にもお伝えしましたが、成功している人は、より抽象的なものを好む傾向があります。
「考えることは、絶対に自分がやりたいこと」なので、より抽象的なものを好むのです。
自分で考えて決めたことを実行するわけですから、彼らの言動には責任と重みを感じます。
一方、そうでない人は、より具体的な情報を好むという傾向があります。
そういう人は、元来考えることが嫌いなので、思考が鍛えられていません。
従って、指示されたこと以外はできなくなっていきます。
考えることの大半は、与えられた指示に対しての評価や不平、あるいは不満といったところでしょうか。
その勝手な評価や不平、不満の内声や言動によって、また更に余計な問題をつくり出し始めます。
したがって、ほとんどの場合その言動には責任も重みも感じ取ることができません。
言い換えれば、会話していてもなんとなく言葉が浮ついていて重量感がない感覚です。
共通した悩み
また、ほとんどの人に共通している悩みがあります。
クライアントにも実質年収が0の方、億こえの方、資産家の方など年収も職種も環境もさまざまの方がおりますが、本質的な悩みや課題は粗一緒です。
- 「時間がない」
- 「自信がない」
- 「お金が足りない」
言い換えれば、もっと時間がほしい、自信が持てるようになりたい、もっとお金が必用だ。。
もっと時間があれば可能だ、自信が持てればデキる、お金があればデキる。。
事実をねじ曲げ、都合のいい言い訳によって安心感を得る、というルサンチマン的なパラダイムに例外なく絡めとられています。
時間とはなんでしょうか?
お金とはなんでしょうか?
自信がないとはどういうことでしょうか?
例えば、自信がない!・・・
「自分を信じることができない」あるいは、「能力が自分にはない、たりない、」というこでしょうか?
では、自分とはなんでしょうか?
これらの問の全てに明確に答えることができる人が何人いるでしょうか?
自分そのものを知ることができないとしたら、何に基づいて「ある」「ない」と判斷しているのでしょうか?
時間も自信もお金も、これらはすべてただの概念にほかなりません。
行動を妨げているもの
あなたの行動を妨げ、行動を左右しているもの。
そう、それはこうした言葉です。
言葉が使われるカタチです。
ですから、こういった言語やルールに支配される前に、言葉の特性というものを認識しておく必要があります。
また、残念ながら、こうした類の言い訳(言語表現)は、人に欲望がある限り完全に消し去る事はできません。
例えば、、、、
メンタルブロックを外す。
という言葉が徘徊していますが、それはどういう意味でしょうか?
まず、視認できない対象に「メンタルブロック」という言葉をあてがい、それを「外す」という使い方を付け加えることによって、わざわざ余計な問題を創り出しているに過ぎないからです。
なぜなら、願望や欲望は本能に根ざしたもので、大昔から極当たり前にあった感情や考えだからです。
だから、そもそも「メンタル・ブロック」というものが存在していることすら怪しい。
こうやって新たな内面的な固定点(症状固定する言語)がどんどん創られていって、その固定点によって人生を左右される、というありがたくない仕組みがでっち上げられていく・・・
したがって、そのような感情や考えが浮かんだ時は、外す・消滅させるという方向にエネルギーを使うよりも、そのエントロピーを活用してプラスに変換していくことを考えたほうがいいでしょう。
地球の資源に限界があるように、あなたのエネルギーにも限界があるからです。
本当は、そんなもの(メンタル・ブロック)は最初からないと思ってますけど。。