体質

前回の投稿「薬物製造や医療現場と生化学的な個別性の関係性」はこちら

私たちの体のどこを捉えても、持って生まれた傾向に導かれ、外界の環境とユニークに関わっている。

そして、その傾向に従うことも、それを修復することもできる。

これは私がライフデザインを考える時の方程式、「性格+アプローチ=ブレイクスルーの道筋」という考え方のベースにもなっている。

パーソナルデザインと体質について、№5

自分の今後について、どのような選択をすればいいのか。

どのようなことに気をつければいいのか。

それを統計学の一部である占に頼っている人は非常にたくさんいる。

しかし、なぜかその根本である体質に目を向けている人は稀である。

彼らはこう言っている。

「持って生まれた傾向に無謀に逆らって生きるのは不自然だ。気楽に快適に無理をせず「自然」に調和して生きるためには、自分のユニークさを尊重する必用があるのだ」と。

したがって、彼らの視点は、今患者がどのような「病気」にかかっているか?ではなく、「患者はどんな人か?」だ。

つまり、どんな体質をもって生まれてきたのか?ということだ。

また、彼らが定義している体質は、通常の体質の意味とは異なる。

彼らはそれを「プラクリティ」と表現する。

プラクリティとは?

プラクリティとは、サンスクリット語であり、その意味は「自然」だが、彼らはそれを「心理・生理的な体質」と考えているようだ。

彼らが最初に知ろうとすることは、患者の訴えや症状ではなく、患者の自然(心理・生理的な体質)なのだ。

それは、私たちの体に組み込まれている傾向の概略を示す青写真のようなものだろう。

コップ一杯(200㌘)の牛乳(普通)には134キロカロリーが含まれているが、人によっては、このカロリーを主に脂肪を蓄えるために使い、ある人はその大部分をエネルギーに変換する。

例えば、子どもはミルクからカルシュウムを吸収して新しい骨を形成するが、大人は同じカルシュウムを腎臓を通して排泄する。

この過程において上手く処理することができないと、腎臓結石を形成し、激痛の原因にもなりかねない。

つまり、こうしたプロセスにおいても、体質が大きく影響しているということを言いたいのだ。

だから、その人にとってどんな食事や運動や治療が助けとなるのか、どんな方法が役に立たないのか、あるいは害になるのかを知ることが先決というわけだ。

例えば、チーズをたっぷり使ったピザは私の大好物だが、動脈の病気が進行している人にとっては命取りになる。

摂取した脂肪が、血管を狭める血栓に加わって、取り返しのつかない事態を引き起こしかねないからだ。

逆に体重を増やさなければならない人にとっては、強い味方になることもある。

このように、自分がどのような体質をもっているのかを知ることは、何を食べたら良いのかを知る上で非常に重要になってくる。

自分の体質を知ることが、「完全なる健康」への第一段階なのだ。

その重要な理由は3つある。

まず、第1の理由として、

その病気の種は早い時期にまかれている。

例えば、40代の心臓病患者で20代の時に何らかしらの徴候を表していなかった人はほとんどないということだ。

10歳の子どもでさえアレルギー、慢性肥満、高コレステロール、胃潰瘍などの傾向が既にあるかもしれない。

この年齢でその徴候がつかめたとしたら、病気は初期の段階なので、治療や予防が容易になるのだが、通常はその徴候を読み取ること自体困難だろう。

しかし、もし体質とそれに特有の強さや弱さが理解できるとしたら、病気が表面化するずっと前から予防することが可能になる。

つまり、

体質を知ることによって個別的な予防が早期からできるようになる。

それが2つ目の大きな理由だ。

どの病気にもかかりやすいという平均的な人は、どこにもいないだろう。

しかし、たいていの人は、あれもこれも予防したいという欲求に駆られているのが現状だ。

がんを始めとして、心臓疾患、脳疾患、あるいは骨粗鬆症など、さまざまな病気が恐怖の対象となってしまっている。

自分の素質を知ることなく、あらゆる病気に対処しようとすることは、的を見ないで矢を射るようなものだ。

例えば、私は子供の頃から鼻炎で悩まされていたが、インフルエンザになったことが一度もない。

花粉症の徴候もいまのところはまったくない。

そのかわりに42歳を過ぎるまで、友人にしか明かせなかった特有の症状もあった。

4,000人以上の人と面談したが、私と同じ症状で悩んでいる人は一人もいなかったのだ。

がん、心臓疾患、脳疾患、骨粗鬆症、糖尿病も一人ひとり個別に起こるのであって、全員に起こるわけではない。

予防もそれと同じように、個別的であって初めて有効になるのではないだろうか。

3つ目の大きな理由は、

体質を知ることによって、治療が的確になる

ということが言える。

精神が安定していない人には精神安定剤を処方し、胃潰瘍の人には制酸剤を処方するといった処方箋は、個人がユニークであることを無視している。

それは、病気はどの人にも同じように表れるといった前提から考えられているのだろうか。

しかし、これまで話きたように、そのような前提は成立し難い。

例えば、ここに不安を感じている3人の人がいると仮定した場合、その3人が同じようなレベルのストレスを感じているとは考え難いだろう。

3人とも胃潰瘍だとしたら、その原因となっている食事の内容やストレスといったものは三者三様だろう。

つまり、この3人は、胃潰瘍という共通言語によって表現された、異なった病気になっていることになる。

そして、これはすべての病名に言えることだ。

胃潰瘍というその固定点(病名)による共通認識によって、個々の体質が覆い隠されてしまうのだ。

どんな病気の場合でもその人の体質がベースにあるという彼らの考え方からすれば、大雑把すぎて空いた口が塞がらないといった感じだろう。

自分の体質を知るということは、自分自身を理解する上でも不可欠なことだ。

自分の内部で実際何が起こっているかを知った時、何を成し、何を言い、何を考え、何を感じるべきかという社会公理の束縛から脱出することができる。

彼らの理論を知るということは、私たちが個人の特異性として、普段ないがしろにしている事柄の本当の意味がわかってくるということなのだ。

朝食時のバイキングには、必ずと言っていいほど、オレンジジュースが置いてあるが私は手に取らない。

中学生の時にオレンジジュースが原因で、急性の胃潰瘍になったことがあるからだ。

オレンジジュースで胸焼けがしたり、胃潰瘍になったりする人もいるのだ。

このことは、オレンジジュースの酸性が、その人の体質に合っていないということを表している。

また、コヒーは一日4~6杯飲んでも平気だが、カフェラテを2杯飲むと気持ち悪くなったり、頭痛が起こる人がいる。私と友人もそのうちの一人だ。

一杯のコーヒー、冷たい隙間風、上司の小言、配偶者の態度、天気などに体が反応するとき、私たちの体質が私たちに信号を送っている。

その信号は個々に異なっていて、その波長を捉えることができるのは自分自身だけなのだ。

それらの信号を意識できるように訓練していくと、振る舞い、知覚、味覚、才能、あるいは他人への関心など、実にさまざまな事柄がその信号に影響されていることに気がつく。

プラクリティはどこからくるのか?

では、プラクリティ(心理・生理的な体質)はどこからくるのだろうか?

遺伝によってある程度個人の特徴というものは決定づけられるが、細胞や器官そのものは本質的に誰でも同じ構造をしている。

したがって、個々の性格はそれぞれ異なるが、同じように感ずることもあるだろう。

彼らは、より深いレベルで体質の源を見いだすために「心と体が出会うところ」に着目している。

心の中でなにかが起こると、それに即して必ずそれに対応することが体で起こるからだ。

私は子供の頃、夜トイレにいくのが怖くて仕方がなかった。

そのような感情が起こる時には血流の中をアドレナリンが駆け巡っているわけだ。

このような心身のつながりは、心と体に挟まれたところで行われていて、そこでは想念が物質に転換している。

そして、この領域は「ドーシャ」とよばれる3つの機能原理によって占有されているようだ。

心と体の対話を成り立たせる非常にユニークな考え方だ。

言葉からくるイメージに絡め取られてはいけない

「ドーシャ」と聞いて、あぁ・・・アーユルベーダね・・と思う人もあるかもしれない。

しかし、そこで納得しないで欲しいのだ。

アーユルベーダということをよく知らないうちに、イメージに絡め取られないように注意して欲しい。

そうなってしまうのを恐れて、ここまでイメージを拘束するアーユルベーダやドーシャという言葉は避けてきたつもりだ。

私たちが抱く恐れ、夢、願望は、感情や欲求という部分に関わり、常に体に話しかけ、心身を形成している。

このメッセージは個を進化させ、健康に導くようなものが望ましいが、ほとんどの人は理想的な状態にはないからだ。

成長するにしたがって、ストレスや老化の力が進化や拡大の力より優勢になっているからだ。

「心は愛や創造性に富んでいるのに、体が年々衰えてるという場合には、ドーシャに注意する必要がある。」と彼らは言っている。

エントロピー(有害物質・要素)の増大による減退の力が、進化の力よりも大きくなってしまう理由はドーシャにあるというわけだ。

だから、このドーシャのバランスを回復すれば、健康で、調和的で、常に進化する心身システムが可能になってくるという原理に是非、目を向けてもらいたい。

ドーシャの3つの機能原理

ドーシャの3つの機能原理は、「ヴァータ」「ピッタ」「カパ」と呼ばれていて、心身の無数の機能をそれぞれが司っている。

それぞれ、

  1. ヴァータ:動きを支配している
  2. ピッタ:代謝を支配している
  3. カパ:構造を支配している

私たちのどの細胞にもこれら3つの原理が必ず含まれているということなのだ。

具体的には、

  • ヴァータは、呼吸、血液の循環、消化管の中の食物の移動、脳の神経インパルスの出入りなどを支配している。
  • ピッタは、すべてにおいて食物と空気と水の代謝を支配している。
  • カパは、細胞のまとまりを保ち、筋肉や脂肪や骨などの形成を支配している。

つまり、3つのドーシャが揃わなければ、人体が形成できないということなのだ。

仮説をたてることの重要性

この後、ドーシャについて深く探求していくが、その前にあなたは自分の体質を仮定しておかなければならない。

仮説があって、初めて検証が際立つからだ。

だからあなたは、あなたの心身の仮説に基づいて、あなた自身を検証していく必要がある。

また、この3つのドーシャは、誰に対しても均等に働くわけではない。

したがって、どのドーシャが優勢であるかに従って、体質が異なってくる。

自分の体質を知るということは、あたたにふさわしい食事や運動、日々の過ごし方や病気予防の方法が、はっきりわかるということを意味する。

例えば、ヴァータ体質の人は、ヴァータのバランスに即した食物を食べることによって、いたるところで大きなバランスの力を体感することができる。

また、誰もが3つのドーシャを持っており、そのすべてのバランスを上手に保っていく必用がある。

これからあなたの体質を知るためのテストを行ってもらう。

自分の体質についての知識は、心身バランスのカギとなる。

体質についての知識は、激しく移り変わる変化に対応するための重要な要素であるとともに、私たちに自分自身をどう捉えていけばよいのかを教えてくれる。

私の体質は・・・・・の傾向が強い。

まずは、ヴァータに関係した質問からスタートする。

質問に対して、0~6の段階で自己評価してもらいたい。

ヴァータのセッションが終わったら、ピッタ、カパと進み、それぞれ小計して、最後にどの傾向が強いのかを確認して欲しい。

身体の特徴に関しては答えやすいと思うが、心の特徴や行動に関しては主観的で答えにくいかもしれない。

その場合は、今まで自分がどんなふうに感じたり、行動してきたかを振り返って、大まかに答えればいい。

  • 0:自分にはあてはまらない
  • 3:あてはまるときもある
  • 6:たいがいはあてはまる

では始めよう。

ヴァータのセッション

  1. 動作が敏捷(びんしょう)だ。
  2. モノゴトを記憶して、あとで思い出すのは得意だ。
  3. 活発で熱中しやすい性格だ。
  4. 痩せ型で簡単には太らない
  5. 新しいことを覚えるのが非常に早い
  6. 歩き方は軽快で早い
  7. モノゴトの決断に迷うことがよくある
  8. ガスが溜まったり、便秘することがよくある
  9. 手足が冷えやすい
  10. 悩んだり不安になったりすることが多い
  11. 人と比較して寒さに耐えられない
  12. 早口で、友人からおしゃべりだと思われている
  13. 気分が変わりやすい感情的な性格である。
  14. 寝つきが悪く、ぐっすり眠れないことがよくある
  15. 肌が乾燥しやすい、特に冬はそうなる
  16. 心が大変活動的で落ち着かないときもあるが、大変想像力がある
  17. 動きが急で活発であり、エネルギーは一気に出る傾向だ
  18. 興奮しやすい
  19. 気をつけていないと、食事や睡眠が不規則になりがちだ
  20. 物覚えは早いが、忘れるのも早い

ピッタのセッション

  1. 自分は大変能率的だと思う
  2. 行動が非常に正確で秩序的な傾向がある
  3. 気が強く、強引なところもある
  4. 人と比べて、暑い天気の時は不快で疲れやすい
  5. 汗をかきやすい
  6. いつも表面に表すとは限らないが、すぐにイライラしたり怒ったりする
  7. 食事を抜かしたり遅らせたりすると不快になる
  8. 次の髪の毛の特徴が1つ以上あてはまる
    ・若白髪あるいは若ハゲ
    ・薄く細かいまっすぐな毛
    ・赤または薄茶色の毛
  9. 食欲旺盛、食べようと思えばかなりの量を食べることができる
  10. 多くの人から頑固だと思われている
  11. 便通は非常に規則的である。どちらかというと便は柔らかくなることが多い
  12. 気短になりやすい
  13. 細かいことにも完全であろうとする傾向がある
  14. 怒りやすいが、怒ったあとはすぐ忘れる
  15. 冷たい食べ物や飲み物が好きである
  16. 部屋の中が寒いと感じるより、暑いと感じることの方が多い
  17. 熱い食べ物や辛い食べ物は耐えられない
  18. もっと寛大であるべきだと思うが、人と意見の合わないのはどうも気に入らない
  19. モノゴトに挑戦するのが好きである。欲しいものが有る時は一途に努力して獲得する
  20. 他人にも自分にも非常に批判的な傾向がある

カパのセッション

  1. ゆっくり気楽にモノゴトを行なう性格である
  2. 人と比べて体重が増えやすく減りにくい
  3. 落ち着いた性格であり、あわてることは少ない
  4. 食事を抜かしても大して不快ではない
  5. 鼻水、たん、よだれなどが多い傾向
  6. 日中快適であるためには、、少なくとも8時間の睡眠が必要である
  7. 眠りが大変深い
  8. おだやかな性格であり、怒ることはめったにない
  9. 人と比べて物覚えは早くないが、一度覚えたことはいつまでもよく覚えている
  10. ふっくらと太りやすい。余分な脂肪がつきやすい
  11. 寒くて湿った天気は苦手である
  12. 髪の毛は濃く、黒くてウエーブがかかっている
  13. 肌は柔らかく滑らかで、色白である
  14. 大柄で丈夫な体格である
  15. 次の言葉は私をよく表している
    ・おだやか
    ・優しい
    ・愛情が深い
    ・寛大
  16. 消化が遅い。食事の後思い感じがする
  17. 非常にスタミナが有る。耐久力があり、エネルギーのレベルも安定している
  18. ゆっくり整然と歩く
  19. 睡眠過剰の傾向がある。朝起きた時にぐったりしていて、動き出すのに時間がかかる
  20. ゆっくり食べる。何事も秩序だって整然と行なう

ではまた。

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