超高齢社会を見据えたリタイアメントデザインの重要性

今回も引き続き超高齢先進国のリタイアメントデザインについて考えてみたいと思います。

最も速いスピードで高齢化が進んだ国のこれから。

前回も申し上げましたが、とにかく世界で最も速いスピードで高齢化が進んだ国!ということを前提に今後のリタイアメントデザインを考えてる必要があります。

1970年から高齢化の波が押し寄せ、わずか24年間で日本の高齢化率は14%をこえました。

この時、わたしたちの国は「高齢社会」になったわけです。

ちなみに高齢化率が7%から14%に至る年数は「倍加年数」と呼ばれていて、24年というのはこれまでに例がありません。

つまり、日本は最短で高齢社会に突入したのです。

かつてはお手本だったフランスは126年、スウエーデンは85年、日本の24年と比較するとかなりゆったりと余裕をもって高齢社会への準備を整えることができています。

一方、日本は極めて短い時間の中でフランスやスウェーデンのような準備をしてきているわけです。

ちなみに社会の近代化に伴つて人口動態が「多産多死」の段階から「多産少死」を経て「少産少死」の段階に変化する過程を人口転換、あるいは人口革命とよんでいます。

生活水準が上昇したり公衆衛生が進歩すると、まず死亡率が低下します。

次の段階として出生率が低下しはじめます。

やがて必然的に少産少死の段階に達するという理論です。

生存率が上昇することで、本能的に少産傾向になるともいわれていますが定かではありません。

ただ実際、先進各国がそのような状態になっているのは確かです。

高齢化も人口転換の一つの結果だといえるでしょう。

さらに、これまで例のない13年間という超高速で14%から21%に達しています。

このように一気に高齢化が進むなかで高齢化社会の在り方を模索してきたのです。

今後は東アジアの各国も急速に高齢化していきます。

たとえば、韓国やシンガポールは、日本を上回る速さで高齢化が進んでいて、高齢化率が21%に達するは2027年ころだといわれています。

中国もほぼ日本と同じ速さで高齢化が進んでいて、こちらは2037年ころに高齢化率が21%に達するといわれています。

それだけに、今日本は世界中から超高齢社会モデルとして注目されているわけです。

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