健康への視点:病気を通じて学ぶ自己管理とライフスタイルの再考

昨年から今年にかけて、私の親しい友人3人が心筋梗塞で倒れ、バイパス手術を受けるという経験をしました。

更に一昨年は54歳という若さで心筋梗塞により友人を亡くしてしまいました。

こうした突然の病気は、彼らの人生設計を大きく狂わせる要因となりました。

心筋梗塞の一般的な原因は、酸素を心臓に運ぶ冠動脈が血栓で閉塞し、心筋組織が酸欠状態になることです。

しかし、その経過や症状には著しい個人差があります。

個人差とは、遺伝的な体質だけでなく、その体質が基盤となって選択される生活環境や心理状態も含まれます。

例えば、ある人は一粒の小さな血栓が原因で狭心症になり、特有の胸の痛みを感じる。その一方で、冠動脈の流れがほぼ止まった状態でも何も感じない人もいます。

また、冠動脈の内径の85%が閉塞しているにもかかわらず、マラソンを完走した人もいます。

反対に、血管が清潔で問題ないと思われる人が、突然の心臓発作で急死することもあります。

これらの経験から、病気に対する私たちの身体の抵抗力は非常に多様であることがわかります。

そして、同じ症状だからといって、同じ薬物や治療法が必ずしも適応できるわけではないだろう、という疑問が生じます。

さらに、人の感情や心理状態が免疫力に大きく影響するという点も忘れてはなりません。

社会環境が引き起こす感情の変化は、うつ病や強迫神経症、心身症、拒食症などの精神的な病気を生み出すことがあります。

また、校内暴力や登校拒否、過労死もその一部と考えられます。

このように、病気は私たちの生活全体に関連しています。

だからこそ、私たちが病気と向き合うためには、単なる症状の鎮静化や一時的な治療法だけではなく、生活習慣、環境、心理状態など、全体的な視点からアプローチする必要があると思います。

これは私たち自身が自身の健康を管理し、保つための最善の方法です。

さらに、病気に対する私たちの認識や理解も重要です。

病気は決して敵ではなく、体からの警告信号や生活の見直しを促すメッセージとも捉えることができます。

病気を経験することで、自身の健康管理や生活習慣の改善、さらには感情管理やストレスの解消など、生活全体を見直すきっかけとなることもあります。

また、現代医学は病気に対する治療法を提供しますが、それはあくまで一時的な対策であり、真の健康は自己の中から湧き出るものです。

そこで重要となるのが自己管理と自己理解、そして自己の身体に対する敬意です。

自身の身体や心の声をよく聞き、自分自身がどのように感じているかを理解し、必要な場合は適切なアクションを起こすことが求められます。

健康とは、単に病気がない状態ではなく、心身ともにバランスが取れ、生活を満足に過ごすことができる状態を指します。

これは身体だけでなく、心の健康も含んだ全体的な健康状態を意味します。

だからこそ、私たち一人一人が自身の身体と心を大切に扱い、健康管理を行うことが、私たち自身の幸せだけでなく、社会全体の健康にもつながると考えます。

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