
今回は構造支配タイプの特徴についてだ。スタミナにあふれている、落ち着いていておだやか、周囲に安心と安定をもたらす、目覚めが悪く始動するまでに時間がかかる、太りやすい、アレルギーや喘息に悩まされることが多いなどの特徴がある
このタイプの人が、むやみにダイエツトするとリバウンドする傾向が強い。
エネルギー転換プロセスと入る場所が、タイプ特性(体質)によって違うからあたりまえだ。
でも、そういう根本的なことが、多くのシチュエーションにおいて無視さ続けてきた。
体質を無視した取り組みは、自分のみならず周囲の人を不快にさせ環境さえも乱してしまうだろう。
構造支配タイプの特徴
このタイプの特性を代表する表現は「ゆったり」
- 頑丈で力強い体型
- 優れた体力と持久力
- 優雅な動作
- おだやかな性格であまり怒らない
- 冷たくて、滑らかで厚い色白の皮膚(多くの場合は脂性)
- 記憶力がいい
- 新しいことを覚えるのは苦手
- 重く長い睡眠
- 肥満の傾向がある
- ゆっくりした消化
- 愛情に溢れ、寛大で情け深い
- 所有欲が強い
- 自己満足の傾向が強い
このエネルギーは体全体の構造を支配する。
だから、安定性と堅固さの象徴でもある。
このタイプは丈夫で重量感の有る体格の内に溢れんばかりのスタミナを蓄えている。
落ち着いた性格でおだやかな世界観を持っている。
ものごとの決断を急がず、長い時間かけてじっくりと考える傾向がある。
直ぐに始動できない
目覚めが悪く、起きてから始動するまで、それなりに時間が必要になる。
他人のことを親身になって考えることができ、他人の考えを尊重する。
潤んだ瞳を持ち、ゆったりとした動作で他人にも安心感を与える。
仮に太っていたとしてもその動作は非常に滑らかだ。
バランスが崩れると太りやすくなる
肩幅や腰幅が広く、ずんぐりしている傾向がある。
体重が増えやすく、一度増えた体重はなかなか減らない。
だから、バランスが崩れると太りやすくなる。
安定感と安心感を与える
顔や体の形で落ち着きや安定感を感じされるのは、このドーシャの力のお陰だ。
全身に曲線美をもっている。
食事の時間を長く取り、ゆっくりと食べる傾向がある。
なぜなら、消化速度が遅いからだ。
めったなことでは怒らない
ゆっくりと話す人や考えながら慎重に話す。
平和な環境を好む傾向があり、めったなことでは怒ったり攻撃したりしない。
食物をとても大切に扱い、味覚と臭覚を通して世界観を形成していく傾向がある。
現実的であり、体で感じる感覚をとても大切にする。
安定したエネルギーと凄いスタミナ
安定したエネルギーを保つことができ、スタミナにおいては他のどのタイプよりも優れている。
肉体労働が好きで、疲労によって働けないといったこともほとんどない。
脂肪(太ももやでん部など下の方に蓄えられる)だけではなく、お金、エネルギー、言葉、食物など、なんでも蓄えるのが好き。
アレルギーや喘息に悩まされる
このドーシャは湿った組織を支配している。
だから、バランスが乱れるとそれが粘膜に現れ、鼻詰まり、せき風邪、アレルギー、喘息、関節の痛み(ヴァータの乱れ)などに悩まされる。
そして、この症状は冬の終わりから春にかけてひどくなる。
心情は「お母さん」
心情を一言で表すなら、それは「お母さん」だろう。
愛情に溢れ、寛大で情け深い。
危険な状態になっても簡単には動揺しない。
その安定感が人を引きつけることになる。
それだけに、独りよがりになる傾向も強い。
捨てることができない
モノゴトに執着する傾向があり、不必要とわかっていても、それをなかなか捨て去ることができない。
バランスが崩れたときには、頑固、鈍感、無気力、不活発という状態に陥ってしまう。
血液循環は良好で手足の冷えを訴えることはない。
寒い湿った空気が嫌いで、そのような天候になると気持ちが沈んでしまう。
寝過ぎに注意
睡眠時間は8時間をこえることが多く、寝すぎてしまう傾向が強い。
朝、始動するまでには時間がかかるが、一度始動すると夜遅くまで元気だ。
覚えるのは苦手だけど・・・
新しいことを覚えるのがとても苦手だ。
しかし、記憶力があり、覚えたことを完璧に近い状態で使いこなすことができるようになる。
新しい知識を計画的に取り組み、ゆっくりと吸収していく。
バランスが崩れると、頭が不活発になり、鈍感になる。
だから、変化を妨害しないように気をつけ、刺激をたくさん取り入れる必用がある
進歩することに目を向けると、ものごとがスムーズに運ぶようになる。
停滞した状態はカパの安定性を不活発に変えてしまうからだ。
したがって、このタイプの人は、過去、人や財産に執着しないようにしよう。
また、変化を妨害しないように心がける必用がある。
刺激が不足しがちになるからだ。
重い冷たい食物、運動不足、過食、同じ仕事の繰り返し、これらは活力を殺してしまうので気をつけよう。
自分のためにも、愛する人のためにも、そして豊かな環境を形成していくためにも、自分の体質を仮定して、体質に合わないようなことは極力避け、体質に即した刺激をたくさん取り入れるようにして、本来の活力を引き出していこう。
いままでよりも、スッキリしたような感覚でその日を過ごすことができたとしたら、それがあなたの体質だろう。
次回は、仕事や人生そのものにアドバンテージが得られる身体知識です。
ではまた。