体質に関連するさまざまな特徴の源とは?

あなたの身体を心静かに観察してみよう。

心臓の鼓動はヴァータを、消化と代謝は熱を生成するピッタを、粘り気のある柔らかい粘膜はカパを、といった具合にそれぞれを表現している。

それは体質に関連するさまざまな特徴の源だ。

具体的には、下の図表のようになる。

ヴァータピッタカパ
乾性熱性重性
移動性鋭性冷性
冷性軽性油性
軽性湿性甘味性
変化微油性安定性
微細性流動性緩慢性
粗性(きめがあらい)酸臭性柔性
敏速性粘着性
他のドーシャを導く鈍性
滑性

 

ヴァータ

  • 冷 性:手足の冷えの原因となる。寒い気候を嫌う
  • 移動性:血液の循環、高血圧、不整脈、筋肉のけいれん、腰痛、また神経質で険しい目つきはヴァータのアンバランスによる。
  • 敏速性:情報収集能力、すぐに忘れる、長期の記憶に弱い、想像力が豊か、こわい夢を見る、落ち着きがない、衝動的、気分のむら、散漫な思考、早口
  • 乾 性:乾燥した皮膚や髪の毛、生気のない目、あまり多くはない汗の原因、皮膚が荒れたり、ひび割れたりし易い、乾癬や湿疹にかかりやすい
  • 粗 性:ガサガサした皮膚、パッサパサした髪の原因

ピッタ

  • 熱 性:温かく赤い皮膚、炎症、過度の代謝活動、胃、腸、肝臓などの熱い感じの原因、冷たい食べ物や飲み物を好む
  • 鋭 性:批判的な心や鋭い言葉の原因、体の過剰な酸性、胃酸の異常な分泌の原因
  • 湿 性:多量の汗、温かく汗ばんだ手のひら、蒸し暑い夏の天候を嫌う
  • 酸臭性:口臭、体臭、尿や便の悪臭の原因

カ パ

  • 重 性:肥満、消化の重さ、沈んだ感情、重い感じの不調はどれもカパのアンバランスが原因
  • 甘味性:過剰な甘さが加えられると肥満や糖尿病の原因となる
  • 安定性:自己充足的、体の働きが極端にゆらぐことはない、外からの刺激をあまり必用としない
  • 柔 性:柔らかい皮膚や髪、柔らかい動作、柔らかい眼差し、さまざまな問題に対する柔軟な対処のしかたなど、さまざまな特徴の原因
  • 緩慢性:ゆっくりした流れるような動き、ゆっくりした口調、慎重な考えなどとして表れる

乾性、熱性、重性の3つの性質はドーシャのよい目印になる。

乾燥した気候、乾燥した食物など乾燥すると何でもヴァータが増加する。

皮膚や鼻が乾きすぎるときは、ヴァータが過剰に増加してバランスを崩している証拠だ。

暑い気候、熱い風呂、怒りや熱い感情はピッタを増加させる。

体のどこかに焼けるような感じがあったり、皮膚に炎症などがある場合にはピッタが増加してバランスが崩れている。

なお、ピッタは攻撃的で鋭い性質をしているので、ヴァータのような微細性や浸透性はない。

体重の増加、内面の重い感じ、どんより曇った日などは、どれもカパを増大させる。

睡眠がいつもより重く感じたり、目覚めが爽やかでなかったり、ぐったりしているなどの状態は、カパのアンバランスによる。

また、カパは最も安定していて、そして物質的なカタチに最も近い。

体全体のシステムは、これらグナのバランスをとるために存在している。

自然界に目を向けてみるとそれがよくわかる。

自然界は熱や冷、重や軽、粗や滑といった二項対立のバランスによる。

寒気団のあとには暖気団がやってくる、日照りのあとには大雨が降る、満潮のあとは引き潮になる。

これら自然界の現象は、すべてグナの戯れによって起きている。

私たち一人ひとりもまた、この自然界の一部であるとともに、全てでもあるということを再認識するべきだろう。

ではまた。

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