

動脈に弾力を与える成分としてエラスチンというタンパク質がある。
このエラスチンの不足によって動脈硬化は起こるとされている。
したがって、このエラスチンを適切に補給できれば動脈硬化は食い止めることができることになる。
しかし、外部から投与することによって、本来であれば体内で作る、その仕組みを脆弱化してしまうという危険性もあるだろう。
ちょうど親のすねをかじって生活しているパラサイトシングルの存在のように。。。
努力しなくても安定した状態でいられるのであれば、仕組みやスキルは陳腐化していき、やがて全く使い物にならなくなる。
自分たちの体内で不足したエラスチンを独自で補給できれば最高なのだが、そうするには食生活を改善する必要があるだろう。
エラスチンを作るのに欠かせないのがビタミンB6だと言われている。
この種のビタミンはイワシ、大豆、バナナ、豚肉に多く含まれている。
心筋梗塞の予防につながる成分
また、心筋梗塞の予防につながる成分でタウリンという含硫アミノ酸があり、牡蠣や魚の血合肉などに含まれている。
ところが、これらは活性酸素の攻撃を受けやすい。
つまり、活性酸素によって壊された部分を補修するために、さらに含硫(硫黄を含む)アミノ酸が必要になってくる。
こういうことを理解し始めると、日常生活が変わりはじめ、人生が進化するきっかけとなる。
酵素とゆで卵
酵素は、動物や植物の中に存在するタンパク質のひとつで、そのタンパク質は20種類のアミノ酸が一時限的に結合して出来た高分子物質だ。
そうしたことから私はある特殊な技法で醸造された酵素を愛飲するようになった。
また、含硫アミノ酸をもっとも多く含む食材は卵だと言われている。
ところがその卵が成人病の大敵というレッテルを貼られているから困ったものだ。
むしろ成人病予防にもってこいの食材にもかかわらず。。。
コレステロール同様、こちらも前提が180度違っている。
ただし、卵白にはアビジンという物質が含まれていて、これがビタミンHの吸収を阻害する。
だから、生のままで卵白を食べるのは避けた方がいいだろう。
もっとも生の卵白だけを好んで食べる人は、あまりいないと思うが・・・
タンパク質を摂取する最高のタイミング
また、タンパク質を補給するのは昼よりも夜のほうがいい、ということを付け加えておく。
ついでにいっておくと、私がゆで卵を食べる時は食塩ではなく岩塩を使う。
我が家には食塩と白糖というものがない。
どうでもいいことだが・・・
因みに我が家では、主に岩塩と羅漢果という甘味を使って調理している。
ミネラルのクオリティーは極めて大事だと思っているからだ。
だからといって、砂糖や食塩が体に悪いと言っているわけではない。
砂糖(白糖)が良くない、塩分の取り過ぎは高血圧になるといった神話は的を得ていないからだ。
本来、砂糖は脳の働きを良くするために欠かせないものだ。
私が羅漢果を摂取している理由はミネラル分が多い、抗酸化効果があるということからだ。
これは、白糖よりも黒糖のほうがミネラルが多いからという理屈とさほど変わらない。
脳を活性化するのに必要なものはブドウ糖(グルコース)だ。
白糖はショ糖だが、酵素によってブドウ糖(グルコース)と果糖(フルクトース)に分解される。
因みに、ミツバチたちもこのプロセスでハチ蜜を作り出している。
ご存知のように、脳は最もエネルギーを消費する部位だ。
したがって、このブドウ糖の摂取量が不足してくると、それを補うために肝臓がブドウ糖を作り始める。
これが糖新生という働きだ。
その際、骨格筋から取り出したタンパク質をブドウ糖に変えなければならないので、大きなエネルギーが必要になる。
その結果、大量の活性酸素を発生させてしまう。
むしろ、そちらの方が大きな問題だ。
でも、なぜかそのことはあまり語られていない。
塩分の量と高血圧をダイレクトに関連付けるのも合点がいかない。
ナトリュウムとカリュウムのバランスを調整できるかどうかの問題だからだ。
砂糖と塩の詳細は、また改めて説明する機会を作りたいと思う。
あたりまえのことだが、日常摂取しているものが変われば体の状態が変わる。