

人は本来であれば、最低限の衣食住を満たせれば生きていけます。
実際にはそのよな生き方をしている人はまれだとは思いますが、、、
その意味で、99%のセールスマンは、本来必要のないものを売りつけている「詐欺師」だ、
と言えるでしょう。
「詐欺師」という言葉に過剰に反応する人がいるとしたら、その人はおそらくセールスが苦手でしょう。
ここで1%を残したのは、私の知らないところで「詐欺師」ではないセールスマンがいるのではないか?という不安と演繹的(えんえきてき)発言への批判を回避したいという弱さでもあります。
では、99%のセールスマンが売っている「本来必要のないもの」とは、何なのでしょうか?
それは「差異」を生み出している情報、すなわち言葉が使われるかたちです。
現代社会では、言葉の差異によって「消費欲」をあおり続けています。
本当はもう何も必要ないはずなのに買い続けているわけです。
そして、私たちは否応なくこの「構造」に自覚のないまま絡め取られています。
この構造の中に私たちの生活が含まれているわけです。
時給290万円の人のマインドセット
例えば、衣服。
同じ衣服であっても「レアもの」「有名人の愛用品」「季節の新作」「数量限定」「製造にまつわる物語」
といった言葉の差異が、新たな消費を無限に作り続けます。
これによって、すでに「衣服(A)」を所有していたとしても、新たな「衣服(B)」が不必要という心理にはならないわけです。
つまり、衣服(A)と衣服(B)の差が「言葉」で作られたもので、なおかつ実質的にはほんのわずかな違いしかない、あるいはまったく違いがないにも関わらずです。
そう、人は商品そのものではなく、商品の差異である”言葉の使われるかたち”にお金を出していると言えます。
それを違った視点で考えるならば、「言葉がオリジナルであって事実がコピー」という見方もできます。
例えば、私たちがよく活用しているシミュレーションとは、フランスの思想家、ボードリヤールが提唱した概念シミュラークルを作り出すことを云います。
シミュラークルとは、複製としてのみ存在し、実体をもたない記号、つまり模造(コピー)のことです。私たちが差異(言葉)の消費社会に取り込まれていく中で、自覚のないまま、その「差異」自体が「実体」になっていくわけです。
すなわち、商品は本来の使用目的(デノテーション)を離れて、差異を生み出す情報(コノテーション)になるということです。
成果を何倍にもしてくれる存在
ともあれ、研修生時代の契約で、その後10年間は働かなくてもいい状態を確保できました。
その結果に一番驚いたのは私ですが・・・・
しかし、それは単なる副産物でしかありません。
そのことに気づいたのは、ずっと後のことですが・・
私は、もっと素晴らしい宝を得ていました。
それは、「ご縁」です。
私の成長と歩調を合わせるかのように成長していく人たち。
私の環境の変化に付き合ってくださる人たち。
そんな素敵な方たちとともに成長する中で、明確になったことがあります。
それは、今のセールス方法をこのまま続けていてはいけない。
多くの人が踏襲(とうしゅう)しているセールスの方法のままではいけない。
そんことが明確になりました。
「もっと顧客に寄りそった仕組みは作れないものか?」
「もっと人から感謝してもらえるようなことはできないのか?」
「どこかに、既にそれをやってる人はいないか?」
それは本や市場の中で簡単に見つけることができます。
それを参考にしてFP風を始めました。
そのルーツの見極めと解釈次第で、本当に素晴らしいエッセンスになります。
その人が何年も費やしてみいだした視点以上からスタートできるからです。
視点以上としたのは、それが書いた本人の実体験以上(理想)である可能性が高いからです。
ですから数千円の本が、数千万、数億円を生み出すことだってあるわけです。
著書の名前は忘れましたが、再建王といわれた坪内 寿夫(つぼうち ひさお)さんの書かれた著書と22歳の時に出会い、その5年後に起業しました。
確か780円程度だったと思います。
それだけではありませんが、それが数々の得難い経験につながりました。
本で得た知識によって、自分と他者の人生に影響を与えることができる。
それだけに、どんなものを選ぶかはとても重要です。
それを間違えると自分のみならず、縁ある人たちに悪影響を及ぼすことになるからです。
毒は人体を蝕みますが、悪い知識は人生そのものに損失を与えます。
私の場合、既に8万冊は読破しているであろうと思われる、極めて思考力の高い師匠に推薦していただいたものを中心に読んできました。
それ以外では、年間600冊以上の書物に目を通している人や、グルといわれる人たちに勧めていただいた本を読むようにしています。
そう、このメンターたちこそ私の宝なのです。
本そのものではありません。
因みに学問的階層で言えば、心理学や脳科学以下のものは現在の書棚にはほとんどありません。
例えば、ノウハウ系やNLP、自己啓発まがい系などです。
「人の一生は、優れた書物を読み尽くせるほど長くない、そこにむなしさを抱かずにはいられない」
と師匠がもらしていたことを時折思い出します。
したがって、間違えたと思ったらダラダラ続けて読まないで直ぐにやめる。
私の場合はそのリスクが極めて小さいですが・・・
損切りの感性は、投資やビジネなどのシチュエーションでも応用できます。
そして閾値をこえられるようなものを、是非チョイスしていただきたいと思います。
わかりやすい、よく理解できるといった類似性(るいじせい)を感じるものではなく、できれば違和感があって、とても難解なものをチョイスしてほしいです。
もちろん、素晴らしい書物に出会うための人脈を確保できれば、それの越したことはありません。