良い銘柄や商品をチョイスするよりも重要なこと!

今日はキャピタルゲインの罠、テクニカル分析とファンダメンタル分析、投資パートナーなど、自分にとって最適な投資対象や商品、投資タイミングなどの見極めに役立つ情報です。

巷では、ほとんどの人がキャピタルゲインを重視しています。

ですから、株価が上がったり、資産価値が上がると大喜びします。

逆に価値が下がると意気消沈して仕事が手に付かない状態になる人もいます。

これは知人の投資コンサルタントから伺った話ですが・・・・

地元で著名だった歯科医が株の投資を始めその株が値上がりしたことで、本業が馬鹿らしくなり歯科医を休業してしまったそうです。

もっと値上がりするだろうと期待していたところ、その株がドカンと暴落、それで、改心して本業に戻ろうとしたけど時すでに遅し。

お客様はほとんど戻ってこなかった。

結局、開業から5年で廃業するはめになってしまったそうです。

また、知人の中にFXや株価の話ばかりしている人がいます。

「それでちゃんと睡眠取れてるの?」って聞くと首を横に振ります。

相場に一喜一憂する状態が続けば寿命も縮まる。

それでは本末転倒もいいところです。

私と同年代のアナリストの方がいらっしゃいました。

この方、何兆円も動かしていた人なんですけど、リーマンショックから3年後の12月、その心労が祟って52歳という若さで他界しました。

その2カ月前に、それとなく内部の諸事情を私に話してくれました。

だから、それが原因だったんだなって・・・・

仕事の穴埋めをするために、寿命を縮めてしまった・・・・

本当に残念でなりません。

ましてや一般の投資家に市場をコントロールする力はありません。

つまり、キャピタルゲインにのみ目が向いていると手痛い目にあう可能性が高いということです。

賢い投資家は、キャピタルゲインとキャッシュフローの両方に投資します。

なぜでしょうか?

キャピタルゲイン狙いの場合、その資産を売却しないと利益を得ることができません。

キャッシュフローの場合は、お金を働かせることによって利益を享受できるばかりか、投資リスクも回避することができます。

お金が流れ続けている間は、資産価値が下落した時の精神的な負担を軽減してくれます。

この「精神的なゆとり」こそあらゆるシチュエーションにおいて大切な要素です。

『25以上のIQがあれば投資での成功は頭の良さとは何ら関係ない。それなりの頭があれば、投資で必要なのは多くの投資家を失敗に陥れる衝動をコントロールできる気質だ。』‐Warren Buffett

例えば、株式なら安定した配当を支払ってくれる銘柄に投資した方がいいでしょう。

景気が低迷して株価が下がっている時期は、そのような株を安価で購入できるチャンスです。

その際に目安としてほしいのが、配当利回り(1株当たりの配当を株価で除した比率)です。

割高の株をつかまされないように、常に配当利回りに注目しておきましょう。

しかし、どのような市場であっても上がりもすれば、下がりもします。

暴落もあれば、高騰もあります。

これは過去のどんな時代のデータを切り取ってみてもそうです。

ですから、キャッシュフローとキャピタルゲイン両方に投資することをお勧めします。

精神衛生上の観点からもです。

『私は馬鹿でも経営できるほど優良な企業の株を買うようにしている。なぜなら遅かれ早かれどの会社もそういう人が経営するのだから。』‐Warren Buffett

バフェット氏のような投資のカリスマもそう言っているわけですから、それを参考にしない手はないでしょう。

テクニカルとファンダメンタル

投資の方法には、企業の財務実績を分析して投資する方法。

それから、テクニカル指標を使って市場の感情や空気を推しはかって投資する方法があります。

前者をファンダメンタル分析といいます。

これは財務諸表を分析して収入と支出のバランス、キャッシュフローを生み出す資産と負債を長期的にも短期的にも把握して投資対象を決定していくやり方です。

後者は株価チャートなどを見て株価を推測する方法です。

もっとお金が流れ込んでくるのか、それとも出て行くのか?

現金の流れに注目して市場の歴史的パターンをみいだし、過去の市場の動きや今後の見通しに基いて投資するかどうかを決定していくテクニカルなやり方です。

キャッシュフロー・デザインのコツは、お金の流れを敏感に察知して、お金がもっと流れてきそうな市場にスイッチングしていくことです。

お金を特定の市場においたままだと、お金を失ってしまうからです。

これはビジネスの世界でも同じです。

しかし、どんな市場も上がりもすれば、下がりもしまする、高騰も暴落もある、という前提を忘れてしまう人が多いようです。

どの商品を買ったらいいのか?

どんな物件に投資したらいいのか?

そのような質問をしてくる人が驚くほどたくさんいます。

とりあえずアドバイスを求めているのだとは思いますが、正直時間の無駄です。

そういう方には、趣旨を説明もしますが、それを理解できない方が大半です。

投資対象の良し悪しは、重要度からすると低いのです。

これは、あらゆるカテゴリーに共通していることであり、そこに執着すると失敗する確率がグンと上昇します。

製品や商品を一番重要だと考えてしまうと、その分野で成功する確率が極端に低下します。

では重要な事とはどんなことでしょうか?

それは、チームの能力、コミュニケーション能力、管理能力などです。

さらに、そこにリーダーシップと明確なビジョンが加わります。

もちろん、キャッシュフローを生み出す仕組みを所有していることが前提となります。

私たちのこの世界は言葉と本能、両サイドからの支配を受けています。

唐突なものの言い方ですが、実際そうなのです。

ですから、ファイナンシャルで使われる言葉を理解し、行動ファイナンスでいうところなバイヤス、つまり心理面の偏見を知る必要があります。

私たちが事実だと思っている事象、それは自分の欲望に従って見ている事象に過ぎません。

つまり、願望や欲望が判断力を鈍らせるわけです。

それを正しく修正できるかどうかは、個々の知識や経験によるところが大きいです。

また、傍目八目(おかめはちもく)を利用するという手もあります。

参考▼

傍目八目とは、囲碁の対局をわきから見る観戦者は、冷静に局面を判断して、八目先まで見通すことができる。その意から、傍観者の立場にたって判断するほうが、物事の真相や利害得失を、当事者よりかえって的確にとらえることができることのたとえ。

いずれにせよ、チームの能力が重要になるわけです。

実際、投資を成功させ、資産家になった人たちは、例外なく素晴らしいチームを編成しています。

他にも成功の要素はありますが、まずこの編成に成功したからこそ、投資で成功することができたのです。

パートナーを見極めよう

また、誰をパートナーにするかによって、あなたの投資成功率が増減します。

結婚にもビジネスにも人生にも同じことが言えます。

あなたが何か行動を起こす時、そこには必ずパートナーが存在します。

あなたが何かに投資をする時、その投資対象、サービス、仕組みなどがパートナーになるのです。

ですから、お金を投資する前に、パートナーを注意深く観察し、選択する必要があります。

それが利益の質を吟味することにもなるからです。

世の中にはお金を奪っていくパートナーもたくさん存在しています。

誰をパートナーに選ぶのか?

そのパートナーは有能か?

ちゃんとお金を運んできてくれる仕組みなのか?

今一度注意深く観察するといいでしょう。

私自身もパートナーの選択に関して苦い経験がたくさんあります。

もちろん、そのことによってたくさんの教訓を得ましたが、結構辛いものがありました。

例えば、簡単にできるという事で、投資信託をパートナーに選んでいる方が多いです。

しかし、その投資信託は、あなたの利益よりもその他の利益を優先した仕組です。

なぜなら、株式や債券そのものではなく、そこから派生したもの(ファンド)に投資する仕組みになっているからです。

利益がなくても割高な手数料が取られ、しかもリスクは100%買う側にあります。

そして、大きな利益も望めません。

ですから、本来ならパートナーとして選びたくない仕組みです。

でも投資信託は一番人気があり、よく売れています。

少額から始められ、一見するとリスクが軽減でき、簡単に儲けられそうに感じられるからです。

この仕組によって本来であれば投資に臆している人たちも投資が可能になりました。

ちょっと考えてみればわかりそうなことなんですが・・・・

どちらかといえば投資に消極的なタイプの人が、投資で成功できるわけがありません。

つまり、全く知識のない人でも儲けられる、という錯覚を作り出した仕組みに、情報弱者が絡め取られているカタチができ上がっています。

簡単、リスク軽減というワードの裏側に、売りたい側のストーリーが隠されているというのに!

投資信託の悪口はこれくらいにして、次回は他の投資について考えてみましょう。

なお、金融資産運用についてもっと詳しく知りたい方は「マネープランのガイダンス」を参考にしてください。

ではまた。

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