今回は「先物・先渡し」「オプション」「スワップ」といったデリバティブ商品の特徴とカタチ、預金にデリバティプを組み込んだ金融商品についてです。

デリバティブ商品について

デリバティブは取引の形態により、「先物・先渡し」「オプション」「スワップ」に大分される。

その中には、海外のものや金融機関同士で相対で自由に条件を決めて取引を行うもの、投資信託や債券、預金といつた個人向けの金融商品にデリバティブを組み込んで運用をしているのもある。

また、直接組み込むというカタチではないが、機能的にはデリバティブと同様のリスク・リターンの構造を持つ金融商品もある。

こうした金融商品は、部分的に元本が確保される構造になっていても、条件次第では元本が毀損され、 結果的にはハイリスク・ハイリターン商品になるケースがあるので注意して欲しい。

したがって、リスクとリターンの関係を慎重に判断し、表面上の利回りなどに惑わされないことが重要だ。

比較的安心だとされている社債の中でも、転換社債型新株予約権付社債などは、留意する必用がある。

なぜなら、社債を売って株式を買う。

つまり、株式のコールオプション的な要素が含まれているからだ。

また、投資信託にデリバテイプを組み込んだものもあるので注意して欲しい。

投資信託にデリバテイプを組み込んだ金融商品

投資信託の仕組については、「投資信託が浪費信託にならないように運用設計を修正する」「投資信託の仕組みを知って、ファンドではなく「投資に目を向ける」ことを学ぶ」或いは「ライフサイクルと人的資本を考え合わせて資産運用を考える必用がある」などで詳しく解説しているので、それらを参考にして欲しい。

インデツクス型

インデックス型とは、株価指数などのインデックスに運動した投資成果を得ることを目的としたタイプだ。

主に、その指数に採用されている銘柄や採用決定した銘柄を保有したりしてインデックスに運動することを目指している。

また、株価指数先物を買い建てることにより、インデックスヘの連動を目指す場合もある。

ブル型

主に短期公社債などに投資しつつ、株価指数先物取引の買建てを行っていくタイプだ。

値動きの倍率が高いファンドほど、買建てが多くなるという特徴がある。

ベア型

ブル型と同様に株価指数先物取引の売建てを行っていくタイプだ。

条件付き運用型

条件により運用成果が異なる仕組み債やデリバティブを組み合わせて運用していくタイプだ。

例えば、次のような条件と投資成果の関係を持つような仕組を考えることができるだろう。

  1. 日経平均の終値が、開始時よりも5%以上上昇していたら、そのときまでの目標分配額と元本を支払い早期償還する。
  2. 上記1.の条件が満たされず、かつ定期的な株価判定日の日経平均の終値が開始時と比べて23%以上下落することがなかった場合、日標分配額を支払い満期償還する。
  3. 同じく1.の条件が満たされず、かつ定期的な株価判定「1の日経平均の終値が開始時よりも23%以上下落した場合、償還時には「(終わり時点の日経平均または開始時の日経平均の安い方)÷開始時の日経平均」分のみの償還する。

このタイプは、銀行預金の利息を上回ることが多く、かつ元本も確保されるというメリットがある。

しかし、(3.)の条件が満たされた場合は、大きな損失を被るリスクがあるので注意して欲しい。

そもそも、これらはオプションを売建てして、プレミアムを分配している仕組になっているからだ。

したがって、ハイリスク・ハイリターンの商品であることを認識した上で、投資対象としてどうなのかを慎重に検討する必要があるだろう。

アセットアロケーションの変更やロング・ショート戦略

その他には、モデルによりアセットアロケーションの変更を積極的に行う仕組のものやロング・ショート戦略を取る仕組のものもある。

この中には資産や通貨に関する先物取引を買建て、或いは売建てすることにより運用を行っている商品もある。

これは、現物によるよりも、先物取引を利用した方が、流動性やコストの点でメリットがあるからだ。

預金にデリバティプを組み込んだ金融商品

  1. 中途解約可能な預金
  2. 満期特約付き定期預金

中途解約可能な預金

預金が中途解約可能だということは、「預金者側が解約オプションを行使できる権利を保有している」とも解釈できるだろう。

なぜなら、預金者が預金債権を元本金額で銀行に売ることができるプットオプションを所有しているのと同じことだからだ。

この場合、満期の解約オプションがない債券などよりは、安い利息を受け取ることになる。

なぜなら、預金者が預入れ時に解約オプションをプレミアムを支払うカタチで購入しているためだ。

預金者に解約オプションを行使する権利がある。

それは同時に急に現金が必要になったときや金利が高くなったときに預け替えることもできることを意味している。

つまり、金利がある程度以上に上昇した時は、私たちにとって有利なオプションになる。

満期特約付き定期預金

一般の預金金利よりは高い金利だが、満期の延長を行う権利は銀行側にある。

また、中には預金者が中途解約できない預金もあるので注意して欲しい。

つまり、預入れ後に金利が上昇して、他の商品の方が有利になったとしても、銀行が満期を延長した場合、預け替えができない。

これは、金利の低い預金を銀行が預金者に購入させる権利を持っているという意味だ。

あるいは、預金者が預金のプットオプションを発行し、銀行側が購入しているという解釈もできる。

つまり、プットオプションのプレミアムを預金者が受け取れるので、金利が一般の預金金利より高くなっているというわけだ。

したがって、あくまでも預金ではあるが、一般の商品よりもハイリスク・ハイリターン商品だと言える。

この他、銀行側に満期を繰り上げる権利がある預金もある。

預入れ時よりも金利が下落した場合、銀行が満期を繰り上げてくるので、結果的に預金者は低い金利で運用したことになるというわけだ。

つまり、繰上償還条件のつている債券と同じリスクのある商品だ。

これは、金利が低くなったときに予め決めた金額(元本)で銀行が預金を買い取る権利があるためだ。

またこれは、コールオブショシを預金者に発行して銀行が購入しているという解釈もできる。

つまり、当初の金利は満期の繰上げのない預金より高めだが、オプションプレミアムを預金者が受け取ることになるので、一般の預金よりもハイリスク・ハイリターンだと言える。

次回は「分散投資する場合、資産配分によってその成果が大きく変わる」ことについてです。

ではまた。CFP® Masao Saiki

 

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