離婚と扶助義務:役割放棄を避けるための策

結婚とは、法的な契約だけでなく、お互いが互いを尊重し、生活を共にするという社会的・心理的な契約でもあります。その中心には、夫婦が互いに協力しあって生活を営むという扶助義務が存在します。しかし、この契約を一方が無視し、例えば毎晩飲み歩いて家事を全て配偶者に任せるような行動をとった場合、その結果として離婚に至るケースが少なくありません。

私自身も過去にそんな時期がありました。毎晩のように飲み歩いて帰りが遅くなる生活を送っていました。それでも妻は一言も文句を言わず、忍耐強く私を受け入れてくれました。その寛大さが、私たちの結婚生活を持続させる原動力となったのかもしれません。

しかしながら、これは一例であり、一般的にはこのような不均衡な状況が続くと、紛争が発生し、最終的には離婚を考えざるを得ない状況になることも珍しくありません。それでも私たちの結婚生活が続いているのは、問題が起こる度に夫婦で話し合い、対応を見直し、必要に応じて役割分担を変えるなど、臨機応変に対処してきたからです。

現代社会では、「お互いの役割は何か?」という問いに対する答えが変化してきています。伝統的な性別役割にとらわれることなく、夫婦間での役割分担を柔軟に捉えることが求められています。また、自身の役割を果たすだけでなく、配偶者が抱える負担やストレスを理解し、援助することが重要となっています。

離婚は、問題が積み重なり、その解決が見えなくなったときに考えられる最後の手段です。しかし、問題が発生したときには、お互いが協力して問題を解決するための新たな形態を模索し、実践することが重要です。問題を解決するための具体的な方法は様々で、夫婦間のコミュニケーションの改善、役割分担の見直し、カップルセラピーの活用などが考えられます。

それでも難しい場合には、カウンセリングなどの専門的な助けを借りることも選択肢の一つです。また、予防策としては、定期的な夫婦の会話時間を設ける、感謝の意を伝え合う、お互いの期待や希望を話し合うなどの方法があります。

最も重要なのは、問題を放置せず、互いに協力して対処することです。このような対処が、結婚生活をより良いものにし、離婚を防ぐ可能性を高めるのです。

次回は離婚と子供に関する見解の相違についてです。

ではまた。

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