起業する

人間の寿命が長くなると生存リスクも増える

人間の寿命が長くなり、誰もが人生を謳歌できるチャンスが増えましたが、同時に長生きに対するリスクも増加しました。

これはキャリアというものをポジティブに解釈した場合、個人のキャリア形成において、1つのキャリアを生涯に渡って継続していくというスタイルから、一個人が多種多様なキャリアを形成できるチャンスが広がったといえるでしょう。

因みに私は3度起業しましたが、その事業内容がすべて異なっていたため、少なくとも3つのキャリアが形成されたことになります。

一方、社会環境に目を向けてみると、会社の平均寿命はさらに短くなる可能性があります。

また、個人が時間をかけて身につけたスキルであっても直ぐに使い物にならなくなってしまう可能性も増えたといえます。

起業することはリスクを背負うことではない

起業という言葉から連想されるイメージは、どちらかと云えばリスクに近いニュアンスだと思います。

確かに起業するとなれば多少のリスクは伴います。

しかし、リスクを危険と解釈しないでください。

不確実性という解釈がより好ましいと思います。

未来は不確実性そのものであって、何1つ確定していません。

また、未来は不安定だからこそ、刺激的であり、また可能性もあるということです。

起業することによってリスクは軽減する

最近では、起業することによってリスクを軽減できる、という考え方をする人も増えてきました。

某TV番組でも、副業を推奨している企業や残業をなくす取り組みをしている企業の活動が取り上げられる機会も増えてきています。

いずれにせよ、嘗てのように1つの企業に勤続していれば、生活の目処がたったという時代は遠い昔に過ぎ去りました。

雇用形態の変化、年功序列型から能力重視型に重点が置かれるようになってきた賃金形態、ますます顕著になってきたアウトソーシングなど、企業も生き残りをかけた戦略に益々拍車がかかっています。

こうした現代の環境変化を考えたとき、一企業の賃金だけで個人の生計を成り立たせていくことは非常に難しくなってきたといえます。

また、現役引退後に年金の減額や先延ばし政策が絡んできて、今よりもさらに悪い状況になり、貧困生活を強いられる老後が待っているかもしれません。

昨今では、元気なお年寄りが増えきましたが、収入を得る術がなければ、それは返って悲惨な状況を生み出してしまうことになるでしょう。

こうしたことから、将来への不確実性要素はさらに増大し、貧富の差は益々大きくなっていくと考えられます。

そうしたことに敏感な人たちや企業が、早くからプロジェクトや自らの計画に基づき行動してきました。

最近サラリーマンの副業が話題になることが多くなってきたのは、こうした人たちの際立った成果によるものです。

また、インターネットやクラウド機能の発達などによって、まとまったお金がなくても、起業できるチャンスが格段に向上しました。

実際、私のもとでも全くリソースのない状態から起業して、順調に成果を上げている人たちが増えてきています。

起業することを諦めないで

あなたも一度は副業や起業することを考えたことがあるのではないでしょうか。

しかし、・・・「今はやめておくか」「自分にはできそうにない」そのように自分に言い聞かせて、やり過ごしてきたと思います。

起業が盛んな国からすれば出遅れた感のある日本政府も、これからはもっと起業家を増やす方向に進まざるを得なくなっていくでしょう。

起業する人に対するバックアップ体制も徐々に強化され、今よりももっと起業しやす時代が来ることでしょう。

一般消費者の収入が激減すれば、税収も激減することになるからです。

富裕層からの税収にも限界があるので、国家の財政は更に圧迫されることは火を見るより明らかです。

僅かな数のグラーバル企業だけが勝者でいるような状況では、国民が貧乏になり、しいては国も貧乏になっていきます。

したがって、日本の未来と子供達の未来は、これから旗揚げする人たちの双肩にかかっていると言っても過言ではないでしょう。

私も起業家の端くれとして、本当の意味での豊かな日本と、子どもたちの未来を多少でも担っていけたらと願っています。

多くの起業家と接してきて・・・

私はこれまでに、多くの起業家と接してきました。

その中には大きな成功を収めた人や私のように何度も失敗して這い上がってきた人、今にも廃業しそうな瀕死状態の起業家の人もいました。

多くの起業家との出会いが私に大きな力を与えてくれましたし、また励まされたり、逆に励ましたりもしてきました。

最初の起業から29年が経ち、気がつけば友人はすべて起業家という環境です。

そうした経験を通して、徐々に、成功する起業家と失敗する起業家の違いが明確にわかるようになってきました。

それは、成功から学ぼうとする起業家は必ず行き詰まって大きく失敗する。

失敗から学ぶ起業家は長生きするということです。

あなたは成功したことがありますか?

例えば、、、、

あなたは成功したことがありますか?

この問に、あなたならどう応えるでしょうか?

そう、成功体験を積んできた人は、そう多くはないのです。

成功体験というのはそう簡単には積めないものだからです。

臨場感が伴わないものを人間は深く理解し、教訓にすることはできないのです。

しかし、失敗はしっかりと実感できるものなので、臨場感が伴いやすいのです。

したがって、失敗した痛みによって、失敗しない確立が劇的に向上するのです。

「もっと大切なことは、願望追求型の人はもがいて虚しい人生を味わう。

構造俯瞰型の人は充実した人生を送る可能性が非常に高い。」

ということです。

その根拠については、「ライフデザインの常識が変わる構造俯瞰型プランニングPD式について」で詳しく説明しているのでここでは詳述しません。

失敗に必ず繋がる現象

まず、起業して失敗する大きな原因として、世界観が幻想の中に存在しているということがあります。

失敗する起業家ほど、この幻想というものに個人の世界観が引っ張られています。

ふわふわしていて、地に足がついていない状態です。

対面して話しているとすぐにそれがわかります。

また、そうした人は実年齢より、少し若く見られる傾向があります。

なぜかというと、「自信のなさ」が若さを引き出しているからです。

極端な願望を持とうとするのも、その自信のなさの現れです。

ポジティブ思考に強制的に引っ張ってもらわないと現状が維持できないのです。

だから、自覚のないまま、そうしたパラダイムの中で生活しています。

起業の原動力として、ビジョンや動機というのは非常に重要なものですが、それが幻想に強く引っ張られていている状態では、実現することはできません。

先日、今著名なコンサルタントの助手をしているが、独立したいということで、20代の青年が私を訪ねてきました。

動機を聞いてみると、「世界を救いたい」といった類の願望を口にしたのです。

素晴らしい先生の下でご奉公できているのであれば、もう少し学んでから独立を考えたらどうかと言うと「先生のような生き方はしたくない、忙しくてプライベートの時間がないような生き方はしたくないんです」そう言うではありませんか。

独立・起業の志を強く抱くことは、日本の中では希少価値なのかもしれませんが、動機が現状からの逃避で、ビジョンが突突拍子もないものでは起業する前から結果は目に見えています。

夢や志だけではビジネスの世界で生き残ることはできません。

大きな理想を支える事業プランと実現できる根拠が必要

「世界を救う」「日本を変える」「世界を変える」そうした壮大な夢を語って成功した人物は、その根拠も確りと携えている人に限定されます。

例えばスティーブ・ジョブズなどは、その代表でしょう。

彼はとても魅力的な経営者でしたし、彼以外にもシリコンバレー発の経営者のなかにはカリスマ性を持っている人がたくさんいます。

しかし、それは彼らの話であって、私たちのことではないのです。

もちろん、彼らはカリスマ性だけで事業を大きくしていったわけではありません。

ビジョンを体現するだけの根拠と、そこには確りとした事業プランがあったわけです。

理想的な人生を実現するためにビジネスを所有する

事業プランを立てるにあたっては、その事業を最終的にどうしたいのかということは重要です。

しかし、これから起業する人も、起業家も、その事業によってあなたがどのような人生を実現したいのか、という方がもっと重要です。

ビジネスのために起業家の人生があるのではなく、起業家として理想的な人生を実現するためにビジネスを所有する必用があるからです。

私が起業に関するアドバイスを求められたときは、まず「あなたの人生に望まないことは何か?」と聞きます。

なぜなら、自分の人生に望むことを明確にするには、まず最初に自分の人生に望まないことを明確にする必要があるからです。

逆の順序で問いを立てるコーチ、コンサルタントも存在しているようです。

その方たちは「人が、自分の人生に望むことを客観的に明確にするのは至難の技だ」ということを理解できていないのでしょう。

それは、実体験よりもまだまだテキストを重視している段階だからです。

「事実は小説よりも奇なり」論理は既に起こったことを、その人の解釈によって定義付けたものにすぎないのです。

事実そのものよりも力のある人の言葉を事実だと解釈している

人は力のある人の言葉を事実だと思い込みやすいのです。

この「自分の人生に本当に望むこと」を本当に明確にできたとしたら、その瞬間にそれまでの人生が一変します。

残念ながら、そうした体験ができる人は、常にそうしたことを考え続けてきた人だけです。

論語・為政に「子曰く、吾十有五にして学に志す、三十にして立つ、四十にして惑わず、五十にして天命を知る、六十にして耳順う、七十にして心の欲する所に従えども、矩を踰えず」

私が41歳を過ぎた時分に、この故事と比較して自分はなんと幼いことかと悲観していたところ、「それは孔子だからできたことだ」と師匠に諭されたことを今でも思い出します。

あの孔子でさえ、「六十才で人のことばに素直に耳を傾けることができるようになり」といっているのです。

この故事からも、自分の内なることばに素直に耳を傾けることが如何に大変なことかを、うかがい知ることができます。

願望を仮説し、理想の1日を想定する

自分の人生に望まないことを明確にした後に、自分の人生に望むことを仮説します。

その仮説に基づいて今度は、自分の理想の1日を想定します。

その理想の1日を想定した上で、今度はそれを4つの時間帯に区分します。

そうした順序で自分の人生に求めるものを確りと仮説した上で、ビジネスのビジョンを描いていく必要があります。

繰り返しになりますが、ビジネスのために起業家の人生があるのではなく、起業家として理想的な人生を実現する目的でビジネスを所有する必要があります。

さらにそのビジネスビジョンに即した形で、仮説を検証しつつ、改善を加えながら理想的なビジネスモデルを構築していくことになります。

完成を待つのではなく、行動しながら改善していく

ただし、理想的なビジネスモデルの完成を待ってからスタートするのではなく、あくまでもビジネスを実践しながら理想的なビジネスモデルの完成に向けて、努力精進し続けるという考え方が非常に大切です。

そういう話をすると、大概の人が幻想から現実に引き戻され、起業熱が冷めていきます。

この段階において、もしもあなたが自分の情熱がさらに強くなったのを感じたとしたら、あなたは既に起業家の精神を所持していることになります。

したがって、起業して早期にそれ相応の成果を手にする可能性は非常に高いです。

起業することによって即、自由な時間も利益も同時に増やし、起業家としての自信と可能性を手中に収め、そして羨望の眼差しで見られる日も近いでしょう。

ではまた。。

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