起業

今回のキャリアデザインは、事業プランを全うするために最低限必要なことについてです。

寿命の長いビジネスを所有する

寿命が長くなると、人生を謳歌できるチャンスが増えます。

一個人が多種多様なキャリアを形成できるチャンスも広がります。

その一方でリスクも増加します。

1つのキャリアを生涯に渡って継続していく難しさも増します。

さらに会社の平均寿命は益々短くなる傾向があります。

つまり、時間をかけて身につけたスキルでも、直ぐにリメイクしないと通用しなくなる可能性が増したわけです。

起業の効果

起業することについて、どちらかと云えば危険なイメージをお持ちの方が多いようです。

確かに起業には多少のリスクも伴います。

しかし、起業して大きな恩恵を得ることも可能です。

ですから、リスクを危険と解釈しないでください。

自らその可能性をなくしてしまうことになるからです。

危険ではなく、「不確実性」という解釈がより好ましいと思います。

不安定だからこそ刺激的であり、無限の可能性も秘めているわけです。

起業はリスクを軽減するひとつの選択肢!

最近は、起業した方がリスクを軽減できるという情報が増えてきました。

副業を推奨している企業、あるいは残業をなくす取り組みをしている企業の活動が取り上げられる機会も増えてきました。

1つの企業に勤続していれば生活の目処がたったという時代は終わりに近づいてきました。

  • 雇用形態の変化
  • 年功序列型から能力重視型に重点が置かれるようになってきた賃金形態
  • ますます顕著になってきたアウトソーシング

などなど、生き残りをかけた戦略にも益々拍車がかかっています。

こうした環境変化とともに、一企業の賃金だけで個人の生計を成り立たせていくことは難しくなってきました。

また、年金の減額や先延ばし政策の事情も絡み、貧困生活を強いられる老後が待っているかもしれません。

寿命が延びても、収入を得る術がなければ返ってつらい思いをするだけでしょう。

つまり、不確実性要素はさらに増大し、貧富の差も益々大きくなっていくと考えられます。

敏感な人たちや企業は、いち早く準備にかかり対策をねっています。

副業への期待がお大きくなってきたのも、こうした人たちの際立った成果によるものです。

インターネットの発展によって、小さな企業が大きな企業よりも優位に立てるチャンスも増えました。

クラウド機能などの出現によって、まとまったお金がなくても起業できるチャンスも増えました。

実際、全くといっていいほどリソースのない状態から起業しても、順調に成果を上げている人たちが増えてきています。

起業への期待

あなたも一度は副業や起業することを考えたことがあるのではないでしょうか?

しかし、「今はやめておくか」「自分にはできそうにない」

そのように言い聞かせてやり過ごしてきたのかもしれません。

出遅れた感のある日本政府も、これからはもっと起業家を増やす方向に進まざるを得なくなっていくでしょう。

ですから、起業のバックアップ体制も徐々に強化され、今よりももっと起業しやす時代が来ることでしょう。

一般消費者の収入が激減すれば、税収も激減することになるからです。

富裕層からの税収は既に限界に達していて、国の財政が更に悪化することは火を見るよりも明らかです。

僅かな数のグローバル企業だけが勝者でいるような状態では、世界経済もどんどん衰退していきます。

国民が貧乏になり、ひいては国も貧乏になっていきます。

ですから、日本の未来と子供達の未来は、これから旗揚げする人たちの双肩にかかっていると言っても過言ではありません。

私も起業家の端くれとして、本当の意味での豊かな日本と、子どもたちの未来を多少でも担っていけたらと願っています。

私は多くの起業家と接してきました。

その中には大きな成功を収めた人や私のように何度も失敗して這い上がってきた人、今にも廃業しそうな瀕死状態の起業家の人もいました。

多くの起業家との出会いが私に大きな力を与えてくれました。

また、お互いに励まされたり、励ましたりもしてきました。

最初の起業から29年が経ち、気がつけば友人はすべて起業家という状態です。

成功する起業家と失敗する起業家の違いが明確にわかるようにもなりました。

起業家の失敗事例から学ぶ

成功から学ぼうとする起業家は必ず行き詰まって大きく失敗します。

例えば、あなたは成功したことがありますか?

成功体験を積んできた人は、そう多くはありません。

また、自分こそ成功者であるという自覚のある人も少ないでしょう。

大きな成功体験というのは、そう簡単には積めないものだからです。

臨場感のないものを人は深く理解し、具現化することはできません。

でも失敗はしっかりと実感できるはずです。

あの時のこれが失敗だったと。。。。

失敗した痛みが教訓になった時、失敗しない確立は劇的に向上します。

大切なことは、失敗を分析して真に理解することです。

失敗に繋がる言動

まず、起業して失敗する確率の高い人は、下記のような特徴があります。

  • 世界観が幻想的
  • 自分なりの成功を定義していない。
  • 成功すれば幸せになれると勘違いしている。

失敗する起業家ほど、幻想や間違った信念に個人の世界観が引っ張られています。

ふわふわしていて、地に足がついていない状態です。

対面して話していると直ぐにそのことがわかります。

「自信のなさ」が語尾に現れているからです。

また、極端な願望を持とうとする傾向も自信のなさの現れです。

幻想に強制的に引っ張ってもらわないと、バランスが維持できない状態だからです。

だから、自覚のないまま、そうしたパラダイムの中に閉じ込められています。

それによって生命エネルギーも抑制されています。

ビジョンや動機というのは、確かに原動力として重要です。

しかし、それが幻想に強く引っ張られたビジョンや動機だとしたら、実現することはないでしょう。

先日、著名なコンサルタントの助手をしている20代の青年が訪ねてきました。

独立したいのでアドバイスが欲しいということでした。

動機を聞いてみると、「世界を救いたい」といった類のことを言い出したのです。

素晴らしい先生の下でご奉公できているのであれば、もう少し学んでから独立を考えたらどうかと言うと。

「先生のような生き方はしたくない、忙しくてプライベートの時間がないような生き方はしたくない」

そのようなことを言ったのです。

独立・起業の志を強く抱くことは、この日本では希少価値です。

しかし、動機が現状からの逃避であり、さらに突拍子もないビジョンでは、起業しても1年も経たないうちに失敗に終わるでしょう。

夢や志だけでビジネスの世界で生き残ることはできないからです。

起業には事業プランと根拠が必要

「世界を救う」「日本を変える」「世界を変える」そうした壮大な夢を語って成功した人物は、その根拠も確りと携えている人に限定されます。

つまり、「それをするのにふさわしい人」になることが先なのです。

人格者になれということではありません。

あくまでもビジネス上のポジションの話です。

例えばスティーブ・ジョブズなどは、その代表でしょう。

彼はとても魅力的な経営者でしたし、彼以外にもシリコンバレー発の経営者のなかにはカリスマ性を持っている人がたくさんいます。

しかし、それは彼らの話であって、私たちのことではありません。

もちろん、彼らはカリスマ性だけで事業を大きくしていったわけではありません。

ビジョンを具現化するだけの根拠、確りとした事業プランがあったわけです。

ビジネスを所有する意味

事業プランを立てるにあたっては、その事業を最終的にどうしたいかが重要です。

しかし、「その事業によってあなたがどのような人生を実現したいのか」、がもっと重要です。

ビジネスのために起業家の人生があるのではなく、起業家として理想的な人生を実現するためにビジネスを所有する必用があるからです。

私が起業に関するアドバイスを求められた時、最初にあなたの人生に望まないことは何か、と聞きます。

自分の人生に望むことを明確にするには、まず最初に自分の人生に望まないことを明確にしておく必要があるからです。

逆の順序で問いを立てるコーチ、コンサルタントもいます。

その方たちは「人が、自分の人生に望むことを客観的に明確にするのは至難の技だ」ということが分かっていません。

それは、実体験よりもテキストを重視しているからでしょう。

「事実は小説よりも奇なり」

論理とは、既に起こったことをその人の解釈によって引き直したものにすぎません。

二次、三次、下手をするとそれ以上事実から乖離した情報をベースとした理論かもしれません。

私は科学者ではありませんが、本当の科学者はこのことをよく理解しています。

たとえば「反証可能性」もそのひとつです。

それが理論である以上、負うべき宿命とも言えます。

※反証可能性とは、検証されようとしている仮説が実験や観察によって反証される可能性があることを意味する。

事実そのものよりも強い存在

人は力のある人の言葉を事実だと思い込みやすいのです。

ですから、それらに抗って、この「自分の人生に本当に望むこと」を本当に明確にできたとしたら、その瞬間にそれまでの人生が一変します。

常にそうしたことを考え続ける必要はありますが、あなたにも必ずできます。

参考▼

論語・為政に「子曰く、吾十有五にして学に志す、三十にして立つ、四十にして惑わず、五十にして天命を知る、六十にして耳順う、七十にして心の欲する所に従えども、矩を踰えず」

私が41歳を過ぎた頃に、この故事と比較して自分はなんと幼いことかと悲観していたところ、「それは孔子だからできたことだ」と師匠に諭されたことを今でも思い出します。

あの孔子でさえ、「六十才で人のことばに素直に耳を傾けることができるようになり」といっているのです。

この故事からも、自分の内なることばに素直に耳を傾けることが如何に大変なことなのかを、うかがい知ることができます。

願望を仮説し、理想の1日を想定する

自分の人生に望まないことを明確にした後に、自分の人生に望むことを仮説します。

その仮説に基づいて今度は、自分の理想の1日を想定します。

その理想の1日を想定した上で、今度はそれを4つの時間帯に区分します。

そうした順序で自分の人生に求めるものを確りと仮説した上で、ビジネスのビジョンを描いていく必要があります。

繰り返しになりますが、

ビジネスのために起業家の人生があるのではなく、起業家として理想的な人生を実現する目的でビジネスを所有する必要があります。

さらにそのビジョンに即した形で仮説を検証しつつ、改善を加えながら理想的なビジネスモデルを構築していくことになります。

完成を待つのではなく、行動しながら改善していく

ただし、理想的なビジネスモデルの完成を待ってからスタートするのではなく、あくまでもビジネスを実践しながら理想的なビジネスモデルの完成に向けて、永遠に努力精進し続けるという考え方が非常に大切です。

そういう話をすると、大概の人が幻想から現実に引き戻され、起業熱が冷めていきます。

この段階において、もしもあなたが自分の情熱がさらに強くなったのを感じたとしたら、あなたは既に起業家の精神を所持していることになります。

したがって、起業して早期にそれ相応の成果を手にする可能性は非常に高いです。

永遠に努力精進し続ける覚悟があれば、あなたの気の済むまでビジネスを所有し続けることができるでしょう。

あなたが起業し、自由な時間も利益も同時に増やし、起業家としての自信と可能性を手中に収め、そして羨望の眼差しで見られる時がもうすぐそこまで来ています。

ではまた。

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