福利
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こんにちは、MSインテグラル・デザイン研究所の斉木です。

今回は、複利運用の旨味は長期運用が前提、分散投資は無知に対するヘッジということについて解説しましょう。

マネープラン研究:複利と分散投資

なぜ資産を運用する必要があるのでしょうか?

まずは、資産運用が本当に必要なのかどうかを知ることが大切です。

また、資産運用を始めるのは早ければ早いほどいいと言われていますが、それはどうしてでしょうか?

本当に早ければ早いほど有利になるのでしょうか?

資産運用が本当に必用なのかどうか、

そして始めるとしたら、本当に早いほうが有利なのか、

それらをあなたと一緒に探ってみたいと思います。

資産運用は必要性なのか?

例えば、資産運用が必要だとする理由は何でしょうか?

まず、今後ますます進む少子高齢化にともない、公的年金が減額されていくという背景が大きな理由とされています。

ゆとりのある老後の暮らしを支えるには、それ相応のお金が必要になり、公的年金だけでは賄えない。

ですから、自助努力が必用であることは間違いないでしょう。

しかし、自助努力を資産運用とダイレクトに結びつける行為に対して違和感を感じる人は多いのではないでしょうか?

キャッシュフローマネジメントに携わっている私もその一人です。

世界でも特に長寿の国であると言われている日本は、年金受給期間も長くなり、年金原資が不足していることは確かであり、支給額も期間もこれまで以上に削減されていくことは間違いないと思います。

ですから、より多くの資金が必要になってくるので、その分の資金を何らかのカタチで確保していかなければなりません。

既に高齢者の暮らしは厳しさを増していて、悲惨な状況が報道される機会も増えてきています。

政治に期待しても埒が明かないことは皆分かってはいるものの、かといって具体的にどのように資産を守り、増やしていくのかがわからないでいるのではないでしょうか?

だから、政治に対してもわずかな希望でもいいから抱いていたい。

そうした心理も分からなくもありません。

しかし、あなたもご存知のとおり、その希望は毎回、その都度、裏切られてきたのではないでしょうか。

早くスタートすると本当に有利なのか?

老後に限らず、現行においても労働に見合った賃金が確保できずに苦労している人たちが徐々に増えています。

必要最低限のお金すら確保できないでいる人たちが増えています。

ですから、副業によってその不足賃金を補うようなカタチを推奨している企業も徐々に増えてきました。

これこそ今の社会を反映している姿ではないでしょうか?

一方で、使い切れないほどのお金を得ているのは極少数の人たちです。

そうした貧富の差が、気づかないうちに大きくなってきているのです。

したがって、自分の人生で望むことはできなくても、少なくとも必要最低限の資金を確保する方法は知っておきたい。

そのように誰しもが思っていることでしょう。

それが早期に資産運用を始めることとイコールだとは思えませんが、

資産形成のためのクオリティーの高い仕組みが、今後益々必用になっていくことは間違いないでしょう。

早く始めれば、それだけ資産の目減りを防ぎ、大きく増やすことができる可能性が広がるということもいわれていますが、早く始めることが、必ずしも資産の目減りを防ぐことに結びつくわけではありません。

大きく増やすどころか運用によって大きく目減りした事例の方が多いくらいでしょう。

複利運用の機能は働くのか?

例えば、運用していくにあたっては、複利運用を味方につける必用があるという考え方があります。

複利運用とは、一定期間の利息が元本に上乗せされて再投資されるというカタチです。

言い換えれば、「利息が利息を生んでいくという仕組み」という誰もが魅力を感じるような文脈になります。

しかし、利息が利息を生むためには、「最初の利息」が発生し、その後も利息が利息を生むカタチが維持されなければ成立しないわけです。

ですから、スタート時期が早ければ早いほど、賢く資産を運用することができるという理屈は、この複利運用の旨味がずっと継続するという前提に立っています。

もう一度言います。複利運用の旨味を享受するためには、長期運用が前提となっているのです。

はたしてそのような好条件がずっと続くものなのでしょうか?

「投資先を分散して長期間運用することで、リスクが軽減でき、より安定性のある長期分散投資が可能になる」ということが良く言われています。

しかし、これらのことは実際に投資分野で成果を上げ続けている人の言葉ではありません。

その多くは運用商品を販売したい人たちが言っている言葉だということです。

分散投資は無知に対するヘッジ

投資で5兆円もの資産を築いた投資の神とまで称されるウォーレンバフェット氏は、

分散投資は無知に対するヘッジだ。自分で何をやっているかわかっているものにとって、分散投資はほとんど意味がない。

といっています。

そもそも運用とは利殖のために行なう行為であって、リスク軽減が目的ではないからです。

また、「リスクとは何か?」という問に対して、ウォーレンバフェット氏は、

リスクとは、自分が何をやっているかよくわからない時に起こるものです。

といっています。

実際に大きな成果を得ているバフェット氏と、販売側の言葉のどちらをあなたは信じますか?

本当にリスクを軽減したいのであれば、わからないことには手を出さない。

つまり、運用を深く理解していないのであれば、やらない方が賢明だということになります。

さいごに

運用しないとインフレリスクを回避できないという話もありますが、運用によってインフレリスクが解消できるという保証もどこにもありません。

運用そのものがリスクを伴う行為にほかならないからです。

結婚、出産、子どもの学費、住宅の購入、そして老後や相続、不慮の事故や病気の備えなどなど・・・ライフデザインにおいて経済的な裏付けが必要であり、そのための自助努力は間違いなく必要です。

しかしだからといって、その手段が資産を運用することだけではないはずです。

ではまた。

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