優劣を決めているもの

前回の投稿「カッコよく振る舞いたい!それがエネルギーの源だった。」では、コンセプトとストーリーの重要性、プロセスとコンステーレーションの重要性、そしてセルイメージやコンフォートゾーンなどについて解説しました。

今回は、セルフイメージの適正化、この世界の差異を生みだしている言葉、そして環境の重要性に軽く触れ、成長できる環境を強制的に作り出す方法などについて解説します。

パーソナルデザイン・メソッド【IDO式】Ⅳ

無一文になって悟ったこと

耐え難い苦痛と矛盾から逃れ、絶望を迎え入れたまでは良かったのですが、その後が本当に大変でした。

当時、無職であることが親に知れるのが恐くて、妻だけに真実を話し、他の人に悟られないように毎日定時に家を出て出勤するふりをしていました。

お金もないので、山手線でグルグル何周も回ったり、家から離れた公園で時間を潰したりしてから帰宅するといったパターンが日常化していました。

そんな生活が6ヶ月間続いたものですから、銀行口座の残高が1,215円まで激減し無一文同然になりました。

まさか自分がそんな事態に見舞われるなど夢にも思ってませんでした。

「あしたからどうやって・・・・」

無一文同然になり、さらに絶望的な状態になると逆にスイッチが入りました。

なんと、一瞬でこの世の中と自分を俯瞰できるようになったんです。

無一文になるってこういうことなのか!そう思いました。

答えの出ない堂々巡りの類似性と戦っている

「僕はデザイナーになりたかった!進路もそれに沿って選択し、会社を起こし経営も経験した。その失敗に気づいて勇気を出して再度起業したのに、なぜまたこんな状態になってしまったんだろう。」

そう考えていたこと自体が、大きな勘違いでした。

それが自分の成長を抑制していたナンセンスな思考だったわけです。

  • 本当はどうしたかったのか?
  • 本当の願望はなんなのか?

当時、親は公務員になることを私に勧めていました。

”安定した生活が一番だ”と口を酸っぱくしていわれました。

それには安定した収入が確保できる公務員が一番だ、と。

”起業する??、、、お前にはそんな器量なんかない。

・・・・・・そう、親の言う通りになりたくない。

そうやって自分を見下す母を見返してやりたい。

自分が価値ある存在であることを認めてもらいたい。

だから、自分が価値ある存在であることを世間に認めさせなければならない。

実に女々しい、そうした考えに支配されてしまっていたんです。

自己評価より、他者評価が低いと感じると、そうした感情がムクムクと涌いてくる。

そして、その感情と戦ってしまう。

挑んでいたのはビジネスそのものではなく、そうした自己の類似性と戦っていたわけです。

ただそれだけのことでした。

上手く行っているときは、そんな女々しい考えは微塵も出てきません。

しかし、追い込まれると、自覚のないまま、そこまで視点が下がってしまう。

また俺をバカにしやがって!

そうした感情に支配されてしまっていたのです。

セルフイメージを適正化する

社会公理(ルール)とエス(本能)のせめぎ合いを俯瞰できていなかった。

そう、世の中を構造的に捉えきれない、その極めて低下した視点故に何事も思うように進まなくなった。

ただそれだけのことでした。

だったら元に戻せばいい。

しかし、どうやって元に戻せばいいのか?

類似性と格闘しないで、パラダイムをシフトさせるにはどうしたらいいのか?

家族と自分の生活を守っていくにはどうしたらいいのか?

それには、一度冷静(俯瞰できる)になれる環境をつくる必要がある。

しかし、もうお金がない。

だから、とりあえず手っ取り早く稼げる環境に身をおかなければならない。

そのためには、慣れ親しんだアパレル業界ではなく、まったく興味のわかない仕事を一度考えてみる必要がありそうだ。

借金を返済しつつ、生活するためにいくら必用か?

仕組みとしては必用だけど、誰もがやりたくないような仕事はなにか?

今のリソースで適合できる職業はなにか?

将来また起業できそうそうな職業はなにか?

結局、保険と不動産の2つに的を絞りました。

強みを発見する

そしてこの時、自分の強みも明確になりました。

それは、デザインセンスでもなければセールスでもなく、プロモーション能力でも、製品をチョイスする力でもありませんでした。

それらはあと付けされた能力であって、本質的なものではないということに気がついたのです。

私の「本当の強み」・・・それは優柔不断で臆病であること。

言い変えれば、順応性が高い、ネガティブ思考、この2つが最初から際立っていたということに気づいたということです。

私は遺伝子研究者ではありませんが、これはDNAと幼少期のある種の類似性が絡み合って生み出された「私らしきもの」の特性だと思っています。

そのことについては「心と体をよりクオリティーの高い次元へ導く方法とは?」を参考にしていただくといいかもしれません。

この自分の特性を理解できた状態で、そこに柔軟性が備わると、物事に対して寛容になり、とても力強く自然体で生きられるようになれます。

「もう、何一つ無理しなくていいんだ」その感覚は、自由そのものを手に入れた感触でした。

言葉の差異によってものは生み出されている

「自分らしく生きること」を追求している人は、幸せになることができない。

という話をあなたもどこかで聞いたことがあると思います。

「自分」という存在は、もともとつかみどころのないものだからです。

そのつかみどころのないものを基軸にして「自分らしさ」を意識的に追求しても埒が明かないのです

したがって、自分らしい生き方を求めれば求めるほど悩みや障害が増えていくわけです。

社長というのもただ言葉だけ、従業員というのもただ言葉だけ。

私と言うのもただ言葉だけ、お金というのもただ言葉だけ。

すべては言葉によって差異が生じているだけであって、それが事実を表しているわけではないんです。

「自分らしさ」「自分がやりたいこと」を求めて最終的に自滅していく人が後を絶たないのも、これらのことが理解できていないからなんです。

実に勿体無いことです。

環境が強制的に能力を育む「何を誰と学ぶか」

結局、最も嫌っていた180度違うともいえる保険セールスの仕事を選び、どうせならということで、国内最大手の保険会社を選択しました。

当然それを選択するだろう、という自分なりの納得感もあったからです。

そのことについては、機会があれば、またお話させていただきます。

ともあれ、その保険会社の代理店研修制度によって、短期間で驚異的な数字を上げ日本一になりました。

私が参加したのは、生損保代理店研修制度というものでした。

仮研修2ヶ月中にノルマが課せられ基準を満たさないと本研修に移行できない。

本研修期間は3年間で、3ヶ月毎に査定があり、基準を満たさないと解雇。

売上と資格の基準があり、営業成績が良くても資格が取得できなければ、最終段階で代理店としては独立できない。

その場合は、転職するか、どこかの代理店の従業員になるかを選択するという制度でした。

ゲスな言い方をすれば、人の本質的な部分を煽りまくっていく制度だったとも言えます。

ただ、当時の私にはこの環境は好都合でした、だから選択したとも言えます。

飢餓状態を能動的に作り出す能力

先の投稿でお伝えしたとおり最初の2ヶ月は苦労したものの、その後は生存リスク強調プランニングとスト-リーを売る戦法で売りまくり、誰もが羨むだろう、悠々自適の研修生時代を送りました。

この研修制度の3つの大きな欠点が補えれば、個人も会社ももっと潤ったに違いありません。

独立できるのは20%を下回るという、その信じがたい生産性の低さが、この研修制度を如実に語っています。

解雇された同僚を心配するよりも、明日は我が身かもしれないという恐怖感を生み出すその制度に、当時憤りを感じていたのは私だけではないでしょう。

しかし、私は、この代理店制度によって、永遠にお金には困らない環境を作り出す能力を得ることができました。

StarvationとMenace

研修プログラムの要点は、セールス、プライオリティー、タイム、タスク、資格取得、これらのマネジメントとそれらに関するスキルの取得、それからOJTなどです。

その本質はStarvation(飢餓)、Menace(脅迫)の状態を作り上げることにあったと言えます。

これはフルコミッションの仕組みを導入した時点で発生することだとも言えます。

見方を変えれば、その苦痛から逃れたいために、上記の全てを実行せざるを得なかったということです。

これを俯瞰してセールスに取り組んでいけるようになると、相当フラストレーションを軽減できますが、残念ながらそれを教えられる人がほとんどいません。

したがって、コミッションセールスの世界にいるほとんど人がこのことを理解できないために、余計な苦しみを背負いながらセールスしているのです。

マインドセット

実際にはそのよな生き方をしている人は稀だとは思いますが、人は本来であれば、最低限の衣食住を満たすものさえあれば、生きていけます。

その意味で、99%のセールスマンは、本来必要のないものを売りつけている「詐欺師」だ、と言えるでしょう。

「詐欺師」という言葉に過剰に反応する人がいるとしたら、その人はおそらくセールスが苦手な人でしょう。

ここで1%を残したのは、私の知らないところで「詐欺師」ではないセールスマンがいるのではないか、という疑い。この演繹的な発言への批判を回避したいという弱さでもあります。

では、99%のセールスマンが売っている「本来必要のないもの」

それは、一体何なのでしょうか?

それは「差異」を生み出している情報、すなわち言葉が使われるかたちです。

現代社会では、言葉の差異によって「消費欲」を煽り続けています。

本当はもう何も必要ないはずなのに買い続けているわけです。

そして、私たちは否応なくこの「構造」に自覚のないまま絡め取られています。

また、この構造によって個々の人生設計が大きく左右されているのです。

マインドセットの補足(師匠のマインドセット)

例えば、衣服。

同じ衣服であっても「レアもの」「有名人の愛用品」「季節の新作」「数量限定」「製造にまつわる物語」といった言葉の差異が、新たな消費を無限に作り続けます。

これによって、すでに「衣服(A)」を所有していたとしても、新たな「衣服(B)」が不必要という心理にはならないわけです。

つまり、衣服(A)と衣服(B)の差が「言葉」で作られたもので、なおかつ実質的にはほんのわずかな違いしかない、あるいはまったく違いがないにも関わらずです。

そう、人は商品そのものではなく、商品の差異である”言葉の使われるかたち”にお金を出していると言えます。

そして違った視点で考えるならば、「言葉がオリジナルであって事実がコピー」という見方もできます。

因みに私たちがよく活用しているシミュレーションとは、フランスの思想家、ボードリヤールが提唱した概念シミュラークルを作り出すことを云います。

シミュラークルとは、複製としてのみ存在し、実体をもたない記号、つまり模造(コピー)のことです。

私たちが差異(言葉)の消費社会に取り込まれていく中で、自覚のないまま、その「差異」自体が「実体」になっていくわけです。

すなわち、商品は本来の使用目的(デノテーション)を離れて、差異を生み出す情報(コノテーション)になるということです。

一番の宝は、ご縁と良好な関係を築く力

ともあれ、研修生時代の契約で、その後10年間は働かなくてもいい状態を確保できました。

その結果に一番驚いたのは私ですが・・・・

しかし、それは単なる副産物でしかありませんでした。

そのことに気づいたのは、ず~と後のことでした。

私は、もっと素晴らしい宝を得ていたのです。

それは、ご縁です。

私の成長と共に成長していくお客様。

私の環境の変化に付き合ってくださる人たち。

そんな素敵な方たちと共に成長する中で、ある時、明確になったことがありました。

それは、研修で学んだセールス方法をこのまま続けていてはいけない。

多くの人が踏襲しているセールスの方法のままではいけないということでした。

本から本当にたくさんのことが学べる

「もっと顧客に寄り添った仕組みは作れないものか?」

「もっと人から感謝してもらえるようなことはできないのか?」

「どこかに、既にそれをやってる人はいないか?」

それをある本の中で見つけることができました。

それを参考にしてFP風を始めました。

本は本当に素晴らしいです。

その人が何年も費やして見出した視点から始めることができるからです。

たった数千円が、数千万、数億円になることだってあるからです。

本で得た知識によって、自分と他者の人生に影響を与えることができるからです。

それだけに、どんなものを選ぶのかはとても重要です。

これを間違えると自分のみならず、縁ある人たちに悪影響を及ぼすことになるからです。

毒によって、人の体は損なわれますが、悪い知識は、人生そのものを損なわせます。

私の場合は、既に8万冊は読破しているであろうと思われる、

極めて思考力の高い師匠から推薦されたものを中心に読んできました。

それ以外では、年間600冊以上の書物に目を通している人や、

グルといわれている人たちから勧められた本をよむようにしています。

因みに学問的に云えば、心理学や脳科学以下の階層のものは書棚にはほとんどありません。

例えば、ノウハウ系やNLP、自己啓発まがい系などです。

「人の一生は、優れた書物を読み尽くせるほど長くない、そこに虚しさを抱かずにはいられない」

と師匠が漏らしていたことを時折思い出します。

さいごに・・・損切りの感触をつかむ、類似性を嫌う

したがって、間違えたと思ったらダラダラ続けないで直ぐやめる必要があります。

そうした損切りの感覚は、投資にしろビジネにしろどんなことでも大切です。

そして、是非あなたには、閾値を超えられるようなものをチョイスしていただきたい。

わかりやすい、よく理解できるといった類似性を感じるものではなく、

できれば違和感があって、とても難解なものをチョイスしていただきたいです。

ではまた。

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小さな改善で大きな成果を!

将来が漠然としているからこそより大きな成長が期待できる。もしも、既に適切なプランがあるとしたら一気に飛躍できる。

あなたのライフデザインについて一緒に考えてみませんか?