現代社会の情報操作:利益を得る者と失う者の物語

嘘の使える世界は、言葉によって誰かが作り上げた論理構造の中にある。

だから、私たちの世界は言葉によって支配されている。

ということを前回の投稿で申し上げました。

実は、私たちは言葉以外からの支配も受けています。

それは「本能」です。

そう、私たちは本能からの支配もうけているのです。

つまり、言葉(論理)と本能(欲望・感情の源)に挟まれた構造の中に私たちの世界があるイメージです。

そして、この2つのバランスを取りながら暮らしています。

捏造された概念に翻弄されている?

あのフロイトも無意識という概念を作り上げ、私たちの悩みを増やす担い手となりました。

意識には階層があって、通常私たちが用いている意識は一番下の階層が覚醒している状態。(アラウザル)

その次の階層はあるところに意識を集中している状態。(アウェアネス)

次が自分を客観視できる状態、いわゆるメタといわれる概念。(セルフコンシャスネス)

フロイトが示した無意識の概念は、脳からすれば無意識状態ではありません。

実際には意識下で処理が行われていて意識に上ってこないだけの話です。

いずれにせよコントロールできない本能的な作用を、いくつも違う表現の仕方をするからややこしくなる。

それで、目利きが無意識という概念を利用してお金儲けをするようになりました。

多くの悩みを抱えたり、幻想に浸ろうとする人たちが増えればさらに商売繁盛。

お金を生み出す商材に人類史上もっとも利用されている概念でしょう。

自己啓発という概念ツール

その影響は留まることを知らず、それらの商材に絡め取られる人たちも驚くほど激増しました。

特にインターネットが普及してからは、その勢いがどんどん加速し、デリバティブ(派生)の世界に投資する人が激増し、情報弱者と言われる人たちも未曾有に広がっています。

これほど情報リテラシーに疎い国民が他にいるのか、と思うくらいにです。

言葉によって欲望を煽り絡め取る仕組みに魅了され、資産を失っていく人たちがどんどん増え続けています。

その代表的なものが、自己啓発もどきの商材でしょう。

でも誤解しないでください、自己啓発そのもを否定しているわけではありません。

個人が成長できる適した方法は必要です。

私がビジネスを始めたのは、今から約29年(1987年)ほど前になります。

その頃はこれほど複雑な世の中ではありませんでした。

皆、もっとゆったりと呼吸できていたような記憶があります。

平成に年号が変わり、バブルというものが露呈し始めた途端に、世の中が急に息苦しくなり始めました。

これはあくまでも私の個人的な考えですが・・・・

次回は「年収を気にする人と生産性を重んじる人の違い!?」です。

ではまた。。

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