

DNAの自己修復機能や発がん性物質などに目を向けるのではなく、「病気は体を健康に保とうとする量子的な振動の乱れから生じる」というところに、彼らは目を向けている。
感情や想念は、この量子的な振動といえるだろう。
もし、本当に量子的なレベルに触れることができて、それっをコントロールできるとしたら、この世から不治の病、難病と言う言葉は消滅するだろう。
あなたも「がんが自然治癒した」という話をどこかで聞いたことがあるかもしれない。
私も身近な人が体験するまで、そのようなことは信じていなかった。
また、がんになっても元気で生活している人も多く知っている。
余命宣告
例えば、膵臓がんと診断されてから、もうかれこれ15年以上も経った友人がいる。
つい昨日も電話で会話をしていたので今そのことを思い出した。
ご存知かも知れないが、すい臓がんの生存率は、全がん(全種類のがん)の平均よりも下回っており、平均よりも予後(今後の見通し)が悪いがんであると言われている。
特にすい臓がんは、ステージⅠの最も早期であっても5年生存率が57%と極めて低い。
早期の発見が難しく、治療も難しいからだ。
これらのデータからすると、彼の生命力は驚異的としか言いようがないが。
腫瘍マーカーという固定点
この他にも、がんになった友人が何人かいるが、腫瘍マカーも標準値で皆元気で過ごしている。
もちろん、マーカー値だけで判断することはできないが、一つの目安にはなるだろう。
彼らと何らかの形で深く関わってきたので、その理由(がんになったことも、元気でいることも)はよくわかっているつもりだ。
ここで私が言えることは、心が体に新しい現実を受け入れさせたということだ。
心の仕組みについても色々な見解があると思うが、それはまた別の機会に探求してみたいと思う。
心の仕組みについてスティーブン・ピンカー氏が書いているが、彼の思考プロセスには毎回驚愕させられる。
彼は、アメリカ合衆国の実験心理学者、認知心理学者。2009年現在ハーバード大学で心理学教授をつとめており、大衆向け科学書を数多く執筆している。
話をもとに戻そう。
とにかく、今起きている事は自分の思い込みによって起きていいるという考え方を体が受け入れたわけだ。
また、彼らの身に起きたことを例外だとか、偶然に起きたことだとかでは片付けられないだろう。
例えば、かつて400もの自然治癒の事例を題材に研究した機関があった。
その結果、それぞれの自然治癒にはほとんど共通点がなかったらしい。
グレープジュース、ビタミン剤、祈り、薬草、とにかく自分を元気づけた。
などなど・・・様々だったそうだ。
治癒の共通項
もしそこに共通点を見いだすことができたとしたらどうだろう。
そのことについて彼らは次のように言っている。
「彼らは病気のある時点で、突然ある確信に至った。それは自分は良くなるという悟りだ」と。
「その瞬間に患者たちは今までの領域を超越し、恐怖や病気が存在しない領域に入った」と。
つまり、何らかの出来事によって、完全なる健康というゾーンに入ったということらしい。
世界は感性や体質の異なる生き物の集まりだ。
同じ季節でありながら、季節感の異なった恰好をしているし、同じ時間帯でありながら、個々に食べるものが異なる。
同じ食べ物を食べても消化速度が違うし、それに伴う感覚もまちまち。
こうしたタイプの異なりに、医学は目を向けてきただろうか。
従来の医学は、現時点でもなおタイプの違いよりも、病気そのものに目を向ける傾向にある。
例えば、それが関節炎であるなら、その症状に関連する病気(病名)は百を超えるだろう。
様々な病気が関節の炎症や痛みを引き起こすからだ。
また、遺伝によって関節炎になりやすい人がいることも良く知られている。
そしてまた、ホルモンの変化、心身のストレス、食事、運動など様々なことが関節炎に関係している。
だから、因果関係を断定することはできない、むしろしてはいけない事のように思えてならない。