

研究テーマとして、ちょっとスピリチュアリティな予防医療技能を取り上げてみたいと思う。
ニューロマーケティングやダイレクトレスポンス同様、講義の中でも度々登場した古代から伝承され続けている考え方だ。
この考え方をヘルスデザインの検討にとどまらず各方面に応用してほしい。
※個別コンサルテーションを1年以上受けた方やパーソナルデザイン塾の塾生に向けて書いたものですが、ご興味がございましたらご覧ください。
パーソナルデザインと量子力学的健康管理術!?
わたしたちは生老病死から逃れられない宿命。
だから病気もなく、痛みを感じることもなく、老いることも、死ぬこともない。
そのような場所があるなら一度は行ってみたい。
そう願うのは私だけではないと思う。
そこに至れば、おそらくこれまでに経験のない課題も待っているだろう。
でも、すくなくとも今私が抱えている様々な問題や悩みは一瞬で消滅するに違いない。
生老病死に伴う悩み、問題、・・・もしかしら言葉自体無用かも。
それは「完全」とか「完璧(かんぺき)」という言葉でも表現できる。
心身ともに完璧に健やかな状態でいられる場所。
実は、そのような場所があると言われている。
そして、あらゆる人の内に存在しているらしい。
断っておくが、これは低概念のスピリチュアルや形而上(けいじじょう)の話ではない。
とても優れた古代医術に基づく話しだ。
形而上とは、時間・空間の形式を制約とする感性を介した経験によっては認識できないもの。超自然的、理念的なもののこと。
一生その場所に行く機会に恵まれない人、何年もそこに留まることができる人。
たとえば一瞬だったとしても、大きな変化をもたらしてくれるち違いない。
これまでの仮説が成り立たない場所。
よりハイクオリティーな仮説を必要とする場所。
実は、ハイクオリティーな仮説に基づき、そこに至る方法を考え続けてきた人たちがいる。
病気は私たちにとって必要なものなの?
昔(19歳の時)ある著名な建築家から成功の秘訣を聞いてハッとしたことがあった。
1に健康、2にやる気、3に頭の回転、4に技術。
この教えが後に非常に役立った。
たしかに健康を害したらやる気もなえる。
やる気がなえてしまっては思考も働かなくなる。
思考が鈍ると処理速度が遅くなる。
処理速度が遅いと、必要な技術も思ったように身につかない。
このように健康であるかどうかは、もちろん個人のライフデザインやキャリアにも大きく影響する。
それは当然ながら経済的側面にも大きくかかわっている。
その人が事業や家計の中心者なら尚更のことだろう。
たとえば、私たちの健康を脅かすものに病気という概念がある。
心身や環境、すべてに影響を及ぼす極めて厄介な概念だ。
私たちは日々様々なウィルスやバクテリアに接している。
でも病気になる因子はこれらのほんの一部に過ぎないらしい。
例えば、ある医師曰く「あらゆる患者の呼吸器に有毒な髄膜炎菌のかたまりが、すでに静かに住み着いている」と。
髄膜炎菌といえば髄膜炎を誘発するもので、一度髄膜炎が起これば、死に至りかねない中枢神経の重い感染症だ。
でも安心してほしい。
そのバクテリアが病気を誘引するのは稀らしい。
しかし、不幸にも病気にかかってしまった人がいるのはなぜだろうか?
なぜ稀にしか起こらないことが、彼の身に起こってしまったのか?
私たちが元々所有している優秀な機能
細菌の99.99%は屈強なガードマンによってガードされる。
でもわずかな空きにバクテリアが入り込むことで病気になるらしい。
逆の見方をすれば、私たちはこの機能によって既に完璧に近い健康状態にあるともいえる。
この機能は、99.99%という驚異的(きょういてき)な確立で、外敵から私たちを守ってくれている。
でも私たちは病気にかかる。
たとえば、がん・脳疾患・心疾患などの3大疾病始め、病気が成立する原因は実に複雑で奥が深い。
また、病気はウイルスやバクテリアだけではなく、文明や文化によっても作り出される。
物理化学的環境は、水俣病(みなまたびょう)や四日市喘息(よっかいちぜんそく)のような公害。
振動などの上肢障害(じょうししょうがい)、塵肺(じんぱい)などの労働災害、スモン病や薬害エイズに代表される薬害。
そして、オゾン層の破壊による皮膚がんや白内障の増加。
これらを生み出し、無数の発がん物質や環境汚染物質も作り出した。
抗生物質の発見によって、皮肉にも新たな形質の耐性菌(たいせいきん)も作り出してしまった。
この経験は、健康に環境が大きく関わっていることを教えてくれている。
薬剤による耐性菌:特に抗生物質などに対する抵抗性を獲得した細菌。MRSA(メチシリン耐性黄色ぶどう球菌)・PRSP(ペニシリン耐性肺炎球菌)など。