

将来設計を考える場合、自己投資も含めた柔軟な資金設計が必要です。
ところが、必要性を感じていても、具体的に何をどうすればいのかわからない方は多いです。
ということで、これから投資をはじめる人のために、運用効率を最適化するポイントをお話します。
- まずは入門書などを買ってみる。
- とりあえず投資口座を開設してみる。
- 上下、長さなどの目標値を決めておく。
- 余剰資金の20%程度からはじめてみる。
入門書などを買ってみる
最初から難しい知識は必要ありません。
最初は入門書に目を通しておけば十分でしょう。
その中で投資の全体像を大まかにつかんでください。
構造全体のイメージが理解できないと、アセットアロケーションの際につまずくからです。
アセットアロケーションとは、「投資資金を複数の異なった資産に配分して運用すること」です。
その他、こまごましたことは実践しながら習得していくようにしましょう。
俄仕込みの理論が邪魔をして機会ロスを招くこともあるからです。
必要以上の知識は習得しない、あるいは捨てた方が生産性が向上します。
実際にその知識が必要になった時に習得した方が身につきます。
準備万端で実行しない!典型的なパターンに陥らないように注意しましょう。
ためになる知識であっても実践で使用しなければ記憶に残りません。
使わないまま、いつしか思い出すことができなくなるでしょう。
とりあえず投資口座を開設する
投資全体のイメージがつかめたら、とりあえず投資口座を開設してみましょう。
口座を開設しても、直ぐに資金を投入する必要はありません。
投資には必ずリスクが伴います。
そのことを常に認識してください。
投資信託などならネットで気軽に始められるので、軽く(少額)練習してみましょう。
ただし、投資信託は投資家にとって旨味のある仕組みではありません。
練習程度にとどめておくといいでしょう。
その理由について詳しく知りたい方は「お金の知識不足が原因で、ビジネスや人生に損失を招いていませんか?」のシリーズを参考にして下さい。
いちばん身近な窓口は銀行ですが、投資窓口としてはお勧めできません。
売買可能な金融商品は限られますし、彼らは投資に疎い人たちだからです。
できれば証券会社等で口座を開設(ネットでもいい)する方がいいでしょう。
そこで投資に関する基礎知識を得た方が結果的に時間短縮にもなります。
ただし、理論通りにはならないので注意してください。
上下、長さなどの目標値を決めておく
目標(ゾーン設定)も決めずに成り行きにまかせるような投資は決してやらないでください。
成功の秘訣は、理論ではなく自分の心理をコントロールすることだからです。
なんの目標値も置かないで始めてしまうと、価格変動に一喜一憂してしまい精神的に不安定になりやすくなります。
精神的に不安定になると、タイミングを見誤り損失を招きやすくなります。
色々なバイアス(偏見のようなもの)が強まり、より判断を鈍らせてしまうからです。
バイアスを認識しつつ、慎重に行動することがもっとも重要です。
通常、「いつまでにいくら稼ぐ」という目標の立て方が多いようです。
それよりも、どこで損切りをするのかを予め決めておいた方が、成功する可能性が高まります。
その上でどのあたりで利益を確定させるのかを決めるといいでしょう。
例えば、損が5%に達したら損切り、儲が15%になったら利益確定といった具合にです。
予め決めたルールに従うことによって、成功率とリスク軽減率を高めることができます。
勝ちパターンがつかめるまで、根気よくゾーンを改善し続けましょう。
※知る➾テストを繰り返す➾理解する⇒コツを掴む
現在の余剰資金の20%程度からはじめる!?
素晴らしい戦略も使わなければ意味がありません。
しかし、投資には不確実性(リスク)がつきものです。
特に初心者の内は損する確率のほうが高いとみて間違いないでしょう。
ですから、最初の内は失敗することを前提に取り組みましょう。
授業料を払うくらいの感じでいた方が気楽です。
そのためには、予め自分の余剰資金額を知っておく必要があります。
その余剰資金をすべて投資する無謀なことはしないと思いますが、それは絶対におやめください。
今の余剰資金が、将来も余剰資金であるとは限らないからです。
実際、軽率な行動をしてしまった方が、よく私を尋ねてくるので老婆心から申し上げました。
そもそも余剰資金がない!!
そういう方に一言アドバイスさせていただきます。
まず、収入ではなく可処分所得、起業家であれば売上ではなく利益を増やす方法を考えてください。
※可処分所得とは実収入から、税金や社会保険料などの非消費支出を差し引いた手取り収入のこと
それが思いつかないとしたら、投資で成功する確率は極めて低いでしょう。
また、余剰資金がないとしたら、誰かのためにお金を献上している状態でしょう。
他の誰かのたえに、あなたのお金の大半を使ってませんか?
例えば、ローン返済などがそれに該当します。
もしそうだとしたら、まずはそのキャッシュフロー・プロセスを変える必要があります。
ローン返済のためにお金を使うのではなく、あなたの利益のために銀行やローン会社に貢献してもらう必要があるからです。
次回は、初心者向け7つのポイントです。
ではまた。。