簡単な方法は、コーチを見つけて一緒にやっていくという方法です。
一番成功率が高いのは、すでに結果を出している人を見つけて教えを請う、という方法です。
これはあらゆる自己啓発の行動のなかで最も効果的な方法です。
実際、私も多くの人を師匠と仰ぎ、その方たちに教えを請い、現在もその関係性は続いています。
その中でも際立だっているのは、時給290万円の師匠と高僧の考え方です。
なぜ師匠は時給290万円で、僕はその10分の1にも見たいのだろうか?
というのが、当初抱いていた疑問でしたし、「食うために生きるな、活きるために食せ!」という教えがいまでも私の成長の礎になっています。
私たちの意志は、もともとそれほど強いものではありません。
だからメンターが必要ですし、ともに歩んでくれる人が不可欠なのです。
思考プロセスと習慣を「まねぶ」
本当に人は誘惑には弱い生き物です。
ちょっとした誘惑にかられて、そこからズルズルとはまっていって、気がついたら全部やるべきことを放棄していたなんてことは頻繁に起こります。
私たちはすぐに「魔法の粉」をみつけたくなるし、そうした誘惑に対して非常に弱い抵抗力しか持ち合わせていないのです。
これを買えばうまくいくんじゃないか、儲かるんじゃないか、人から好かれるようになるんじゃないか、そうした誘惑は世の中にゴロゴロ転がっているわけです。
ですから、当面必要だと思えない何かを継続的に実施していくということは本当に難しいことなのです。
そこに心から応援してくれる人がいて、叱咤激励してくれる。
それによって、初めてあらゆることが全うできるようになるのです。
悲惨な状態を呼び込んでしまう行為
全て自分でやる。
これは自惚れ以外の何物でもありません。
また、悲惨な状態を呼び込んでしまう行為でもあります。
「人という字には支え合って生きていくという意味と不完全という意味が含まれている。」
これも師匠から教えていただいたことですが、本当にそうなのです。
ひとりきりで成し遂げられることなどこの世に存在しないのです。
もちろん、自分の人生は100%自分に責任があります。
その覚悟を持った上で、人と支え合って生きていくことが大切なのです。
ただ、すべてを一人でやろうとしていては大きな成長は望めません。
誰にも教えてもらうことなく、すべて独学で成し遂げていく、これがニーチェやカントの時代であったなら、それも可能だったかもしれません。
しかし、今の環境下ではどうでしょうか?
何を選択するかによって、その成果が大きく変わる時代になりました。
どの情報に基いて行動するかによって、そのベクトルは時間が立てば経つほど、大きく二つの方向に離れていくのです。
あなたが一人でやっていく、その選択を否定するつもりはありません。
もし、そう決心したなら、あなたの選択を尊重します。
メンターから直接教わる以上のものは存在しない
しかし、もしあなたが早く、確実に成果を得たいと考えるのであれば、成功のプロセスを知っている人に教えてもらうのが一番いいです。
あなたがもし最短でしかも極力少ないお金で成長あるいは成功したいなら、すでに成果を出している人に教えてもらった方が効率的です。
繰り返しますが、それ以上のものはありません。
もちろん、その土壌がないと吸収できないといった問題も発生します。
しかし、教わるチャンスがあるなら謙虚になってどんどん教わるべきでしょう。
毎日、自分に適した時間帯に計画を実践します。
観念ではなく実践です。
観念ではなく、実践することが主体です。
もう少し理解できてから、納得がいくまでは行動しないという態度ではなく、とにかく行動して常に改善を繰り返して馴染ませていくという姿勢が大切です。
行動を前提としたインプットでなければ、意味がありません。
成長できる行動を毎日の生活に取り入れ、習慣化しない限り、今までと何も変わりません。
行動が変化しなければ人生が変わらないのは、百も承知だと思いますが、敢えて申し上げます。
なにも行動を変えずに理想的な結果を期待しても、虚しい結末が待っているだけです。
成功している人たちは、世の中を俯瞰して、自分の行動を臨機応変に変化させている人たちです。
成功者は世の中の動向に謙虚な人たち
世の中の変化に対して非常に謙虚な人たちです。
その上で決して変わることのないある種の信念を持ち続けています。
つまり、「変わり続けること」と、「決して変わることのないこと」を併存させる必要があることを知っている人たちです。
彼らは変えてはいけないことを熟知した上で、世の中の流れの中で戯れているのです。
例えば、宝くじで大きなお金を手に入れた人が、その後もお金持ちでいることはまずないでしょう。
自分で構築したシステムによって得たお金ではないからです。
むしろ、そのことによって金銭感覚が麻痺して、リバウンドで金欠状態になる可能性のほうが高いでしょう。
お金が流れてくる仕組みを自分で確保しないかぎり、継続的にお金持ちで居続けることはできません。
変えてはいけないことを熟知した上で、世の中の流れの中で戯れる
つまり、変えてはいけないことを熟知した上で、世の中の流れの中で戯れる方法を身につければいいわけです。
そのためには日々自分を成長させていくしか方法がありません。
そして、成長していくためには、何を学ぶか、誰から学ぶか、誰と学ぶかということを真剣に考えなければなりません。
何を学ぶかについては、その学問全体の構造を知る必要があります。
NLP、成功哲学、コーチングその他自己啓発系の教材が何を基にして作られているのかを知る必要があります。
それをごく簡単に図式化すると、以下のようになります。
今あなたはとてもラッキーな人になった。
私はこの構造を知るまでとても長い時間を費やして、そして今にして思えば無駄なこともたくさんしてきました。
今日のあなたはとてもラッキーです。
なぜなら、この構造を知るだけで人生の損失をほとんどカットできるからです。
なぜなら、この俯瞰図によって何を重点的に学んでいけばいいのかがわかるからです。
上位階層の学問が理解できるようになると、それ以下の階層のものがどのように構成されているのかが、実際にその領域のものを学ばなかったとしても理解できるようになります。
なぜなら、論理はすべて言葉(文脈)によって構成されているからです。
具体的には、哲学から派生し、人間の心理に特化した学問が心理学であり、脳の働きに特化した学問が脳科学や脳神経科学ということになります。
その下位層である、NLPやコーチング、あるいは成功哲学などは、もちろんその上位階層の概念(言葉)をベースに形作られています。
さらに言えば、自己啓発系の本に登場する文脈のすべてが、その上位層で用いられている文脈をベースに構成されています。
事実と乖離(かいり)している
つまり、下位層になればなるほど、事実からは乖離(かいり)していきます。
そして、それが具体的になればなるほど、個人の思考の自由が奪われ、自ら思考する能力は低下していきます。
要するに、そこに強者と情報弱者の関係という構造ができあがるわけです。
事実ではない言葉の世界(強者の作り出す世界)に絡め取られていくわけです。
自己啓発系の何かを学んでも、講座に参加しても、成果に結びつかない理由の最大の原因は、実はそこにあります。
被害者が被害者を生みだすパターン
1つは、情報弱者がお金を得る手段として自己啓発系をビジネスにしているケースです。
実際にビジネスで稼いだこともなければ、他の分野で起業したこともない人たちが先生と呼ばれている。
それがある意味この世界の常識と言ってもいいでしょう。
その人たちもまた自分が気が付かないまま強者に絡め取られ、その傘下でビジネスを展開しているのです。
例えば、ナポレオンヒル博士の「思考は現実化する」という本をご存じでしょうか?
あなたもどこかで聞いたことがあると思います。
勉強家のあなたは、既に何回も読み返しているかもしれません。
非常に価値のある本です。
したがって、そのロジックをまねて教材にしているケースは枚挙に暇がありません。
中には、ちょっと引用を変えただけで、その他はそっくりなものもあります。
熟知している人が視ると、そういうことがはっきりわかります。
また、そういう教材に限って、コピーは固く禁じますとか脅し文句を羅列したりしているので判断しやすいです。
自分たちがコピーしまくっているので、そうしたことに過剰に対処してしまうのでしょう。
つまり、自分のコンテンツに自信が持てないでいるのです。
はなから自分のコンテンツじゃないんですけどね・・・
そういう人は世の中の重要な事実を知らないんでしょう。
言葉の世界(論理)にオリジナルなど存在しないということを・・・
まぁ、そんなことはどうでもいいのですが・・・
それであなたの人生を変えることができるのか?
肝心なのは、それであなたの人生を変えることができるのか、ということです。
残念ながら、素晴らしい価値のある本を、ただ何回も読んだだけで、あなたの人生が変わることはありません。
それをベースに構成された講座に参加して実践したとしても、その効果は目をみはるようなものにはならないはずです。
なぜでしょうか?
肝心な要素がかけているからです。
- 何を学ぶか
- 誰から学ぶか
- 誰と学ぶか
一番大切なことは、誰が学ぶか、です。
ではまた。