前回話した世界観が所得格差にも成っている。
これは日本だけではなく世界中で起こっている現象です。
経済的にうまくいっている人と、そうでない人の差がますます広がってきているわけです。
現地へ行って国民の声をダイレクトに聞くのが一番だと思いますが、そのことは、各国のジニ係数によって知ることもできます。
でも、その中で成功し続けている人もいます。
そうなれない人たちがゴチャマンといる中で、なぜ彼らは成功しているのでしょうか?
彼らとは情報弱者を絡め取っている側にいる人たちのことです。
キャッシュフローを生み出す側になろう!
彼らに見えているものと、そうでない人が見ているものは、明らかに異なっています。
同じ世界に居ながら、別の世界を生きているのです。
彼らには見えていて、他の人には見えていないものとは何でしょうか?
たくさんお金が流れている場所、あるいはこれから流れてきそうな場所です。
多くの人はお金を得るために労働します。
そのように学校で教育されてきたから、、、でしたね。
これは、エリートと言われる人たちも例外ではありませんでした。
決まった時間拘束され、ノルマ達成を強要され、組織にお金を運んでくるように仕向けられます。
さまざまなルールに従ってそつなく物事を遂行する人が好まれる世界です。
一方、彼らはお金がたくさん流れている場所がどこかを見極め、その流れを自分のところへ引き寄せる仕組みを作り出す方法を見つけ出し、その流れの中に身を置こうとします。
さまざまな規制ルールをできる限り削除して、物事をシンプルに遂行できないかを常に検討している人しかできない芸当です。
生産性を重視しよう!
例えば、時間に対する考え方によく現れています
彼らは「時間」を非常に貴重なものだと解釈しているのです。
したがって、彼らは、労働時間やノルマよりも生産性を重視します。
その結果、時給が非常に高いのです。
想像してみてください。
例えば時給290万円の人のことを・・・・
年俸に換算すると軽く50億円をこえます。
従業員にそれだけの時給を払える組織は、私の知る限り今の日本には現存していません。
その人は、月に5日ほど仕事をしています。
かといって他の日を遊んで暮らしているわけではありません。
ビジネスを創りだすことに時間を投資し、常に高額フィーを獲得しています。
彼にとってはあまり高額とはいえないかもしれませんが・・・
彼は、ネガティブな思考で四六時中ビジネスのことを考えているのです。
この人は、私の師匠なので行動をよく知っているわけです。
これは彼に限った話ではなく、このクラスの人は、みな同じような考え方を持っています。
もちろんすべて日本人の方たちです。
年齢は30歳前後が中心です。
仕事の量は、完成のために与えられた時間をすべて満たすまで膨張する。
シリル・ノースコート・パーキンソン(政治学者)
バリュー(価値)のある仕事を目指そう!
フェルミは数学にも長けていた。必要とあれば複雑な数学を駆使することもできたが、まずその必要があるかどうか確かめようとした。最小限の努力と数学的道具で結果へたどり着く達人だった。
とハンス・ベーテ(ノーベル物理学者)がエンリコ・フェルミを評したこのフレーズは、あまりにも有名です。
これと同じことが彼らにも言えるわけです。
優れた道具で、しかも、いつでも引っ張り出せる道具をいくつか持っているからこそ最小限の努力で、最小限の時間で、高いパフォーマンスを生み出すことができるのです。
道具が錆び付いていたり、生産性の悪い旧式のものだったりすれば、質の高い成果は望めません。
そして、先ほどのベーテの言葉にもうひつヒントが隠されています。
そちらの方が道具よりずっと重要です。
捨てるものの方が圧倒的に多いことに気づこう!
今それをやる必要があるかどうか見極めることです。
何か事を起こすときには、はじめる前に不要なものを極力そぎ落としてからはじめることが鉄則です。
つまり、何をやるか、ではなく「何をやらないか」です。
これはドラッカーやスティーブ・ジョブズの考え方として、そしてまた、利根川進先生の名言としてもクローズアップされました。
それは、今本当にやるべきことなのか?
それは今ほんとうに必要なことなのか?
答えよりも重要なこと!
この時、解の質を上げるのではなく、「問いの質」を上げるようにしてください。
優れた「問い」からしか良い解答を導き出すことができないからです。
ですから、解の質より問の質を上げることが優先します。
問いそのものがズレていたら、そこから導き出された答えは、すべてクオリティーの低いものになります。
つまり、生産性を悪化させる最大の原因は、そこにあるわけです。
4%未満の重要性!
80対20の法則、これはあなたもお聞きになったことがあると思います。
きっちりと80対20と割り切れるものでもありませんが、、、、
80%は不要だから切り捨ててもいいんだな。。。
そう思っている人もいるようですが、そういう理論ではありません。
80%と20%の棲み分けを把握できていることが重要なのです。
また、80対20という数値はどの業種でも、ほぼあてはまる確率と言われています。
しかし、スモールビジネスでは、その確率が当てはまらないことの方が多いようです。
特に利益面に目を向けてみるとその現象が顕著になります。
全体の1%~2%が、利益の80%を占めている。
そんな現象が頻繁に起こっています。
私個人のビジネスで云えば、通販などはこの典型的な例と言えます。
2%ではありませんが、4%の人たちが全体の利益の80%以上を占めてます。
断っておきますが、売上ではなく「利益」です。
何に従うのかを精査しよう!
彼らの多くはフローを大切にしています。
効用が最大化することを知っているからです。
フローと言ってもストックとフロー(流れ)のフローではなく、今やっていることに完全に浸り、精力的に集中している感覚的側面のことです。
完全にのめり込んでいて、その過程が効率よく活動できている精神的な状態のことです。
ZONEとかピークエクスペリエンスなどと呼ばれることもあります。
また、別なフローも大切にしています。
フローチャートです。
- それはお互いにとって有益なことなのか?
- それを自分でやる必要があるか?
- 削ぎ落とすことはできないか?
- 自動化できないか?
- 任せることはできないか?
- それを後回しすることはできないか?
以上のすべてをアウトソーシングすることは可能か?
これらのプロセスを習慣化するためのフローチャートを大切にしているのです。
実は、もう一つ重要な事があります。
それは、ファイナンシャルの仕組みを知り、それを十二分に活用することです。
実は、彼らのような成功者であっても、その大半がファイナンシャルに乏しいのです。
ビジネス経験の豊富なキャッシュフロープロデュースの専門家が少ない、そのことも原因の一つです。
金には繁殖力と多産力があることを忘れてはならない。
金は金を生む。
子が子を生み、さらにその子が子を産むというように、続くのである。
五シリングが六シリングになり、さらに七シリングが三ペンスになり、ついには一ポンドになる。
金は多ければ多いほど増えるし、利益はますます早く増大する。
一頭の雌豚を殺す者は、数千頭の子豚たちを殺すのである。
五シリング硬化を殺す者は、そこから生まれたはずのすべての硬化を殺すことになる。
すべてのポンド硬化を殺してしまうのだ。-ベンジャミン・フランクリン
ファイナンシャルの本質を知ろう!
ファイナンシャルという言葉から、株や債券といった金融資産の運用、あるいは不動産投資を連想する人が多いでしょう。
特に前者(株や債券といった金融資産)はペーパーアセットといいます。
ペーパーアセットは簡単に誰でも始められますが、それだけに収益率の悪い投資対象です。
中でも投資信託は収益性がとても低い金融商品です。
しかし、一般的には広く知られ、多く購入されている金融商品です。
つまり、一番収益性の低い商品に人気が集中しているのです。
なぜ、そのような間違った選択をする人が多いのでしょうか?
FPの構造を知る!
販売サイドがより多く儲かる仕組みになっているところに原因があります。
販売に携わる数が多くなれば多くなるほど、受益者の収益性が低下するのは当たり前です。
また、金持ち父さん、貧乏父さんの著者でファイナンシャル・リテラシーでよく知られているロバートキヨサキ氏は、彼の著書の中で「投資信託はポンジ・スキームだ」と言い切っていました。
因みにポジスキームとは詐欺商法のことです。
詐欺商法と断定してしまうのはちょっと乱暴な気もしますが、完全に否定もできないでしょう。
では、投資対象の中で収益率が一番高く、しかも成功確率も高いのは何でしょうか?
不動産投資?先物取引?裁定取引?
いいえ、違います。
それは、ビジネスです。
世界の富豪が例外なく所有しているもの!
世界の富豪たちは例外なくビジネスを所有しています。
ビジネスを所有しキャッシュフローを生み出し続けているのです。
さらに、高いレベルのファイナンス知識があり、その筋の専門家も多く抱えています。
彼らは、ビジネスを所有し、お金を循環させることにも長けていたので、富豪になったわけです。
確かに赤字経営の会社も世の中にはたくさん存在しています。
それは、ビジネスそのものが理解できていないことが原因です。
ですから、ビジネスで時間もお金も浪費しないために、ビジネスそのものを理解する必要があります。
そのことについて詳しく知りたい方は「ビジネス・コーチング」「仕事が面白くなる設計図!」などを参考にしてください。
ではまた。