

相手の要望を満たし得る能力を長く持続するための機能!?
想像してみてください。
相手が求めるものを提供できる存在が、あなただけだとしたら。
特定のサービスや市場をあなたが独占している。
そうだとしたら、どのようなことが起こるでしょうか?
あなた自身やあなたが提供するサービスや商品を必要とする人がいれば、あなたの思い通りになるでしょう。
他に選択しがないからです。
でもご存じの通り、現実世界で環境や市場を独占することはできません。
長期間にわたって誰かを支配し続けたり、市場を独占することなどできません。
人には意志があり、市場には競争がつきものだからです。
だから、「抜きん出る唯一の方法は、他より注目を集め続けること!」
グル(その分野で卓越した人)たちもそう申しております。
生産性の本質とは、できる限り多くの人の注意を長い間引き付ける機能のことです。
ずっと注目し続けてもらう、あるいは何度も繰り返し注目してもらう機能です。
提供するサービスや商品が相手の要望を満たし得る能力(効用)を長く持続できる仕組みです。
いわゆるリレーションシップ(信頼関係)を構築する仕組みです。
でもほとんどの人が、そう思っていません。
たとえば、延々と続くPR活動をビジネスだと思い込んでいます。
新規顧客を獲得するために膨大なリソース(労働力、お金、時間、思考)を費やしているわけです。
それが仕事や人生に余計な問題を作り出している元凶です。
そのことが、必要以上にモノゴトを複雑にして気力を減退させているのです。
本来それほど重要ではないことに夢中なって、大切な因子はほったらかしたまま。。。
だから、良好な関係性が保てなくなり、やがて無視されるよになる。
お互いさま、ということです。
私が最初に起業したころは、消費者の懐疑心も弱くどんどん新しい関係をつくれる時代でした。
作れば売れる、提供すれば誰かが買ってくれる、そんな時代でした。
でも、今日のように懐疑心の強い成熟しき市場で信頼を得るのは難しく望み薄です。
ですから、どのご縁も決して軽視することはできません。
私は業種そのものを変えてきた経緯があるので、痛いほどそれがわかります。。
ビジネスや仕事のコアが変わると、また新たな関係性をこしらえないといけない。
中にはずっとご縁が続く方もいらっしゃいますがまれです。
さらに「そのご縁の行く末をある程度見抜く力」も養っておく必要があります。
誰と時間を共有しないか、何をしないか、それらがあなたのビジネス、ひいては人生に影響するからです。
最近、意気消沈した生命力を感じられないような人と関わる機会が増えてきました。
これも脈(つながり)が薄れた時代の様相のひとつだと思います。
彼らには、さきほどの2つ(リレーションシップ、洞察)を維持する機能が欠けています。
明確な自己定義と適切な価値判断基準の用意がないことも影響しています。
その結果、望まない環境で長期間働き続けなければならず、生命力をかなり減退させてしまった。
これが毎回のように彼らから受け取るシナリオです。
でもシナリオを渡せるのは、まだ軽傷で済んでいる証でもあります。
麻痺状態の人は本当に可哀想です。
彼らは、あまりにも長期間フラストレーションの真っ只中にいたため、痛みさえもこえてしまった。
肩こりがひどいと感覚が鈍くなってわからなくなってしまうのと一緒です。
彼らも行動しないと変わらないことは十分わかっています。
でも、受動的な環境に長居しすぎたため、なかなか成長思考になりません。
心身が疲れきった状態で頑張っても報われる可能性は低い。
だから、常に変わらないで居る選択をしてしまうわけです。
そのような状態の時は、できれば2,3日仕事から離れて休息したほうがいいでしょう。
休息をとれない場合は、別の方法もあります。
ちょっとした訓練が必要ですが、さほど難しくありません。
その後、作業を絞って小さな成功体験を積めるようなワークプロセスに作り直すことをお勧めします。
そのような方法で、ある一定時期を過ぎたころ急激に成長した経験があります。
キャッシュフローと生活環境が一気に変わりました。
膝が伸び切った状態でジャンプすることはできません。
一度しゃがまないとうまくジャンプできません。
適切なステップに戻して、自分の未来に明かりを灯してあげないといけない。
それが私の得意分野でもあります。
でも他のことはそれほどうまくできません。