「キャッシュフロー」という言葉からあなたは何を連想しますか?
お金を増やす、節税などお金に関するプランニングを連想する人は多いと思います。
公認会計士、税理士などの専門家を思い浮かべる人もいるかも知れません。
しかし、私が考えるキャッシュフローは、それらとは似て非なるものです。
もちろん、キャッシュフローバランスの改善やファイナンシャルプランも利用しますが・・
私が考えるキャッシュフローは「売れる力の創造」です。
売れる力を創造すると、大きなキャッシュフローが発生する
では、「売れる力」とは何でしょうか?
私は売れる力を「セールスとマーケティングで縁を作り出し、利益を生みだし続けること」と定義しています。
ですから、私が行なうキャッシュフローデザインは、単にキャッシュフロー改善や節税対策あるいはファイナンシャルプランといった一般的な方法に留まりません。
そして、その真意は新たなキャッシュフローを生み出し続けることにあります。
売る力(セールス)
売れる要素のなかでも「セールス(売る力)」は特に重要です。
- 「売る力」があれば、どこでもいけるようになる。
- 「売る力」があれば、自由な時間が増える。
- 「売る力」さえあれば、あなたが思い描いているほとんどの望みがかなう。
なぜなら、セールスはあらゆるビジネスの最上位概念だからです。
セールスの何たるかがわからなければキャッシュフローも激増しません。
売る力がないと、すべての効率が悪くなるからです。
生産性が向上しないと、やる気や情熱も失うことになります。
もちろん、マネジメントの効果も薄れます。
つまり、他に優れた要素があっても、「売る力」が弱いと採算性の悪い人生になるということです。
例えば、ビジネスを成功させるために必要な要素を重要度から並べると以下のようになります。
- セールス
- マーケティング
- キャッシュフロー
- マネジメント
売る力さえあれば、他のことはほぼ無用
ですから、極端な話「売る力」さえ強ければ、他のことはほぼ無用になります。
「売る力」があるとさまざまな恩恵が得られます。
それがビジネスであれば、以下のような恩恵が期待できます。
- マーケティングがシンプル化する
- 自由な時間が激増する
- 高い再現性が得られる
- 出会う人のクオリテーが向上する
- 数への依存度がなくなる。
参考事例その1
当時28歳の彼は、国内大手の証券会社のサラリーマン。
大学、大学院とファイナンス分野を専攻し、その知識を基に証券会社でもそこそこ活躍していた。
その証券会社を1年後に退職し、一時的にアメリカに留学して物理学を学び直し、再度就職するというのが彼の当初の目論見だった。
その彼に私は、優先順位を変える提案をした。
彼の才能に気づいてしまったからだ。
だから、つい衝動に駆られ彼に起業することを勧めてしまった。
彼は当惑し、私との関係をその段階で一旦打ち切った。
しかし、その提案がどこか気になったのだろう。
その半年後にコーチングを再開した。
私には、その人が見えてしまうと、つい勝手にシナリオを描いてしまうくせがあります。
自分が描いていたシナリオと違う方向性の話をされたら興味が湧かなくなるのは当然でしょう。
ですから、断ち切れたままになっている関係もあります。
具現化できる可能性が薄いストーリーにそのまま付き合っていかなければならない。
私にとってそれは苦痛以外のなにものでもありません。
人は自分の欲望に従ってしかシナリオを描こうとしないのが普通ですが、そのシナリの大方は失敗の方程式で埋め尽くされているからです。
それで、再開後は、私が彼のために描いたシナリオに沿って実行してもらうことにしました。
一般的にコーチングというと伴奏するだけのイメージが強いと思いますが、私の場合はプランニングも行います。
私とクライアントの時間がもったいないからです。
起業した直後に彼の労働時間は10分の1になり、その2カ月後には月換算で収入が1.5倍になりました。
またその2年後に彼の資産は10億円をこえ、年収も10倍になりました。
私が彼にアドバイスしたのは「ビジネスのやり方」だけです。
その肝が「売る力」だったわけです。
「売る力」の本質を理解してキャッシュフローを最大化する
では、売る力の本質とは何でしょうか?
もちろん、セールススキルを駆使して相手の望んでいないサービスや商品を強引にねじ込むことではありません。
買ってもらえるまで根性で通いいつづけたり、懸命に説得し続けたり、勢いに乗って高いテンションで売り切ることでもありません。
情熱的に語って相手の感情を動かすことでもありません。
ベネフィットを伝え商品メリットを押し出し、相手を煽ることでもありません。
つまり、自分都合の視点で売り込む行為ではありません。
売る力の本質とは、顧客の類似性をいち早く見抜き、顧客の類似性に沿った言語で、これまで常識だと思っていたことが間違いであることを相手に気づかせ、相手とは違った階層の視点で、相手がまだ知らない世界の説明を行い、それによってまだ見えていない新しい未来を見せ、サービスや商品を通して、未知の世界(目的達成)へ相手を導いてあげることです。
コーチングやコンサルティング、あるいはスピリチュアル系で言えば・・・・
相手がまだ気づいていない才能にいち早く気づき、それを自覚させ、その才能を開花させ、その発達度に応じてサービスや商品を淡々粛々と提供してあげることでしょう。
そのためには、私たちの世界の構造を俯瞰する力が必要になってきます。
では、私たちの世界の構造を見極め、別次元のアプローチをするにはどうしたらいいでしょうか?
ズバリ・・・・「メタ認知力」を磨くことです。
※メタ認知力とは心理学のそれとは異なる。
この世界と人間の本質を知る
では、メタ認知力を磨くにはどうしたらいいでしょうか?
この世界と人間の本質を知り、その領域に切り込んでいくことです。
では、この世界とは?
あなたが今見ている世界とはどのような構造をしているでしょうか?
あなたが「確かにある」と存在を確信している、
疑いもしないその世界とはどんな世界でしょうか?
「確かにある」と確信している世界は、実際に存在しているのでしょうか?
結論から言えば、実際には存在していません。
事実の外側にある世界
私たちが「確かにある」と確信している世界は嘘の世界です。
「嘘の使える世界」と言った方がわかりやすいかもしれません。
実際に存在している、あるいは事実だと錯覚しているに過ぎません。
私たちが事実だと思っている世界は、論理構造に支配された言葉の世界です。
私たち以外の誰かが言葉で作り上げたルールに支配された世界です。
今はまだそのことを理解できないかもしれません。
信じられないかもしれません。
でも、遅かれ早かれそのことを確信することになるでしょう。
なぜなら、あなたはもうそのことに気付き始めているからです。
次回は人間の本質とお金の流れの関係について考えてみたいとおもいます。
ではまた。