

今回は、キャッシュフローを最大化するために検討しておきたい人生の目的、ビジョン、リソース、弱み強みなどについてだ。
それでは早速、実践的な内容に移り、キャッシュフローが最大化するポイントを紹介しよう。
- 人生の目的
- 人生ビジョン
- 測定基準(目標)
- プランニング
- 改善(実践)
上記の5つがキャッシュフローを最大化させるポイントだ。
なぜこれらをおさえておくべきなのか、その理由も合わせて一つひとつ解説しよう。
特に冒頭の3つは、プラニングに入る前に是非行っておいて欲しい。
こだわったカタチのプランをお望みなら『仕事の効率を劇的に変えるデザイン戦略』をお勧めする。
ライフプランを手軽に作成したい場合は、『ライフプラン作成のポイント,自由な時間とお金が増えない理由』を参考にして欲しい。
1,人生の目的
- 私の人生に本当に求めているものは何か?
- そのために今何をしているのか?
そして、求めているものを明確にしていくために、
- あなたの人生に絶対に望まないことを明確にする
- あなたの人生に確実に望むもことを明確にする。
- 理想的な一日を定義する
上記の順番に従って作業を進めて欲しい。
ここで大事なことは、上記の順番を守るということだ。
これまでに自分の人生に何を望むのかを真剣に考えてきた人は別として、そうでない場合、最初から自分が本当に望んでいることを明確にするのは難しい。
しかし、自分の人生に何を望まないかは、ほとんどの人がある程度わかっている。
したがって、上記の順番通りに作業を進めていくことが重要になる。
ポジティブな方向に目を向けても良いアイデアが浮かばない場合、ネガティブな方向に目を向けると良いアイデアが浮かぶことがよくある。
自分が人生に絶対に望まないことを充分に検討しないうちに次に進んでしまうと、人生に望むことがボヤケて曖昧(あいまい)なものになりがちだ。
次に自分にとって、理想的な一日がどんなものかをイメージしよう。
一日24時間、例えば、そのうち睡眠が8時間、仕事が8時間とすると、残りが8時間という具合になる。
それぞれ、できる限りクオリティーの高いものにしたい。
互いに共鳴しているからだ。
質の高い睡眠が、クオリテ-の高い仕事を生みだし、残りの時間のクオリティー次第で全てが変わる。
残る8時間をどう使うかはあなた次第だが、この時間の使い方がその後の人生に大きく影響する。
是非、人生の目的を達成するためのプライオリティーに従ってデザインして欲しい。
人生の目的がなぜ最優先なのかは、『起業して失敗しないための基本ステップ!』や『この世で価値のあるもの・・・』の中で詳しく解説しているのでそちらも参考にして欲しい。
2,人生のビジョン
人生のビジョンとは、「私が自分の人生に本当に求めているものは何か?」という質問への解答を直下で支える概念だ。
人生ビジョンそのものは抽象的なものであり、個々によって大きく異なる。
例えば、現状維持を願う人もいれば、人に誇れるような人生を望む人もいるだろう。
どれが優れていて、どれが劣っているということもない。
ただ、不安定な生活や人から疎まれるような人生は誰も望まないだろう。
できれば、健康的で安定した豊かな人生を誰もが望んでいるはずだ。
今から、人生ビジョンを明確にするために簡単な質問をするので、それに答えていって欲しい。
- あなたが望んでいる生活は?
例えば、尊敬される・現状維持・交流が多い・安定した・規則正しい・他人と違った・仕事中心など - あなたが望んでいる仕事は?
例えば、マイペース・思考力を使う・身体を使う・変化する・パターン化された・個人作業・仲間となど - 結局、あなたの人生ビジョンはどんなもの?
次に現状を把握する作業に移るので、いくつかの質問に答えて欲しい。
リソースについて
そのために今何をしているのか?
この答えを導き出すために必要なワークだ。
仕事や職業経験、能力や知識、技術や資格、財産や資産、人脈などについて、
- いつでも使える状態になっているリソースは?
- 少し磨けば有効になりそうなリソースは?
- 現在のまま放置したら陳腐化するリソースは?
- 今後必要になってきそうなリソースは?
※実はリソースがまったくなくても心配ない、借りてくるという方法もあるからだ。
そのことについては「労働時間を半分以下にして利益を増やすビジネスを構築する秘訣とは?」の中で詳しく解説しているので参考にして欲しい。
弱みと強み
次にあなたの弱み、強みについて明確にして欲しい。
この解釈如何でキャッシュフローは大きく変わってくる。
ここでのポイントは弱みから先に考える、というところだ。
仕事やビジネス、それ以外に分けて次の質問に答えてもらいたい。
- 過去においてもっとも大きな失敗は何か?
- 過去においてもっとも大きな成功は何か?
上記の2つの質問に対して、自分・他者・環境に分けてそれぞれ答えて欲しい。
その作業が終わったら次は、
- 失敗から学んだことは?
- 成功から学んだことは?
- 自分の弱みは何か?
- 自分の強みは何か?
という順番で考えて欲しい。
※コーチングプログラムでは、こうしたワークを1対1で行っている。
その場合、その場の反応でその後の方向性を決めていくという部分もある。
また、本人が自分の弱みと強みを間違って解釈していることも多い。
「自分がどういう者であるか理解したい人は、次のような問いを自分に向け、真摯に答えてみればいい。これまでに自分が真実に愛したものは何であったか?自分の魂を高みにあげたものが何であったか?何が自分の心を満たし喜ばせたか?これまでにどういうものに自分は夢中になったか?これらの問いに答えたとき、自分の本質が明らかになるだろう。それがあなた自身だ」-ショーペンハウエル
次に自己ニーズの確認に移る
自己のニーズ
ここで確認してもらいたいことは、自己のニーズと行動のズレの度合いだ。
因みに自己とか私という概念は18世紀以前にはなかったといわれているが、今はそのことは置いておく。
それを「問い」として言い換えるなら、「その行動は、自分が求めているものを得るために効果的な方法か?」ということになるだろうか。
例えば、健康(体力)・家庭・人間関係・仕事・能力・余暇などの分野における個人のニーズだ。
それらのカテゴリーについて1つ1つ以下の質問に答えて欲しい。
- 自分なりに満たされているものは?
- 満たされていないものは?
- 今後さらに満たしたいものは?
- それを満たす方法は?
もし、自己のニーズを満たすために適切な行動ができていないと思うなら、今のやり方を変える必要がある。
今よりももっと良い方法を考え出し、それを実行しよう。
あなたは今よりも、もっと良い人生を生きる権利がある。
そのために今よりも良い方法を考え出し、実行していく必要がある。
また、あなたの人生が、今よりも良い人生になれば、あなたの役割も大きく変化する。
ということで、次に自己の役割について確認していこう。
自己の役割
ここでは、現在自分が行っている役割が、3つの要素(スキル・ナレッジ・マインドセット)が、どのように変わること、どう変化するのかを考えてもらいたい。
※スキル・ナレッジ・マインドセットの基本的な考え方については前回の投稿で解説しているのでそちらを参考にして欲しい。
例えば、現在の役割Aが⇒「寛容さと思考の柔軟性が向上し、専門的な知識が増え、生産性が30%ほどアップ(変化)する」⇒変化後の役割Áになるといったようなことだ。
まず、自分の変化を定義した後に現在の役割と変化後の役割について、次の項目に対して1つ1つ答えていって欲しい。
変化の定義は「・・・・・・・」ことだ。
- 会社や仕事におけるあなたの役割
- 家族におけるあなたの役割
- 友人として
- 自分自身において
- 同窓会やサークルにおいて
- 地域社会において
- 国際人として(地球人)
あなたが変わらなければならない理由が見つかっただろうか?
また、その役割が如何に重要なものか、認識することができただろうか?
ご理解いただけたなら、次に進むことがでいる。