人生には困難や課題が溢れていますが、私たちはこれらから逃れるためのシンプルな原則と手順を持っています。
これらは特別なスキルや才能を必要とせず、適切に活用することで、成長を促進し、効率的に行動する能力を獲得することができます。
以下、言葉と思考の使い方を変えるための三つのステップを提供します。
- 言葉のルールと本能の本質を理解する
- 言葉と自己対話(内声)をコントロールする
- セルフイメージを適正化する
これらのステップは、言葉の使い方を微調整するだけで大きな変化を生む可能性があります。
私たちの本能が言葉を生み出し、それが私たちの行動や感情に影響を与えます。
言葉は「有」を生み出すツールであり、意識的にコントロールすることで、私たちの生活を劇的に変化させることができます。
たとえば、一人の役員が部長職に降格され、年収が20%も減ったために落ち込んでいました。
彼の言葉遣いには否定的な表現が目立っていました。
彼に言葉を変えるよう勧めたところ、1年後には年収が1.5倍になり、役員として新たなプロジェクトを任されました。
この事例から、言葉の使用が私たちのセルフイメージに大きな影響を及ぼし、それが現実を形成することがわかります。
言葉のパターンが変わると、私たちの現実も変わるのです。
さらに、言葉の抽象的な側面には特別な力があります。
抽象的な言葉は、具体的な言葉以上に深い意味を持ち、私たちの内的体験を豊かに表現することができます。
成功者はより抽象的な思考を好み、自分自身の考えを尊重する傾向があります。
つまり、私たちが言葉をどのように使用し、それがどのように私たちの行動と感情を形成するかを理解することは、個人的な成長と成功にとって重要です。
この理解を通じて、私たちは自分自身の可能性を最大限に引き出すことができます。
言葉の力を適切に活用して、セルフイメージを構築することで、思考と行動の改革が可能となります。
そして、その結果として、人生のあらゆる側面が改善されるでしょう。
言葉の影響力: 問題についての誤解
私たちの生活環境は多様で、その中には年収や職業などの違い、それぞれの願望や問題が含まれています。
そして、本質的な悩みや課題は、多くの人に共通しています。
たとえば、「時間がない」、「自信がない」、「お金が足りない」などの問題です。
言い換えれば、もっと時間がほしい、自信が持てるようになりたい、もっとお金が必用だ。。
もっと時間があれば可能だ、自信が持てればデキる、お金があればデキる。。
そう、事実をねじ曲げ、都合のいい言い訳によって安心感を得る。
そのようなルサンチマン的なパラダイムに例外なく絡めとられています。
「時間」とはなんでしょうか?
「お金」とはなんでしょうか?
「自信がない」とはどういうことでしょうか?
例えば、自信がない!
「自分を信じることができない」あるいは、「能力が自分にはない、たりない、」というこでしょうか?
では、自分とはなんでしょうか?
これらの問の全てに明確に答えることができる人は、果たしているでしょうか?
そもそも、自分そのものを明確に定義する手立てを知らない。
だとしたら、何に基づいて「ある」「ない」と判斷しているのでしょうか?
時間も自信もお金も、これらはすべてただの概念にほかなりません。
あなたの行動を妨げ、行動を左右しているもの。
そう、それはこうした言葉です。
言葉が使われるカタチです。
ですから、こうような言語のルールに支配される前に、言葉の特性を認識しておく必要があります。
また、こうした類の言い訳(言語表現)は、人に欲望がある限り完全に消し去る事はできません。
例えば、「メンタルブロックを外す」という言葉が徘徊していますが、それは可能なことでしょうか?
まず、視認できない対象に「メンタルブロック」という言葉をあてがい、それを「外す」という概念を付け加えることによって、わざわざ余計な問題を創り出しているに過ぎないのではないでしょうか。
なぜなら、願望や欲望は本能に根ざしたもので、大昔から極当たり前にあった感情や考えだからです。
そもそも「メンタル・ブロック」というものが存在していることすら怪しい。
こうやって新たな内面的な固定点(症状固定する言語)がどんどん創られていって、その固定点によって人生を左右される、というありがたくない仕組みがでっち上げられていく。
したがって、そのような感情や考えが浮かんだ時は、外す・消滅させるという方向にエネルギーを使うよりも、そのエントロピーを活用してプラスに変換していくことを考えた方が賢明でしょう。
地球の資源に限界があるように、あなたのエネルギーにも限界があるからです。