

会社を譲渡してからというもの、あらゆることに自信が持てなくなっていました。
怖くて、自分から積極的に事を起こすなんてとても考えられない。
でも給料が安くて生活はシンドイ!
というジレンマに長い間苦しめられていました。
続けざまにトラブルも発生。
取引先とのトラブルが原因で頭を丸めさせられ、土下座した手を土足で踏まれる経験も。
当時は暴対法も成立していなかったので、借金の取り立てでチンピラみたいな連中に取り囲まれて脅されたことも。
まずいことに、しばらくの間そこが私のコンフォートゾーン(安心)になってしまったようです。
4社の転職を経験した後に再度起業しますが、成功路線に乗り始めた途端、経営方針の相違から会議の度で吊るし上げられるようになり、やがて辞任退職に追い込まれました。
しかも共同経営者の息子から暴力まで振るわれて・・・・
もう悲しすぎて言葉も出ませんでした。
これが、コンフォートゾーン(安定、安心)の怖さなんです。
なかなかこえられないもの
こういった状況を自覚のないまま自ら招いてしまう。
なぜなら、苦を乗り越えることよりも、楽を乗り越えることの方が大変だからです。
そこに居ると安心だから、自覚のないままそこに留まろうとしてしまう、そこに戻ろうとしてしまう。
それが傍から見て悲惨な状況であったとしてもです。
ショックのあまり鬱状態に陥り何もする気が起こりませんでした。
その状態が6カ月間も続いたため、とうとう無一文同然にもなりました。
銀行の預金残高が1,214円になってしまったんです。
多額の借金を抱えたまま、手持ちの現金もなくなったわけです。
保険セールスによって短期間で借金も完済でき、収支は大きくプラスになりました。
でも、なぜか全くと言っていいほど充実感はありませんでした。
10年間何もしなくてもゆったり暮らせる所得、金額で言えば約13,000万円程度です。
さらにその所得が増えていくことが約束されていました。(権利所得も発生していた)
ところが、経済的に豊かになればなるほど虚しさが募っていったのです。
その波動が周囲にも影響して、娘は授業をボイコットして登校拒否。
妻も私も身体をこわし、家庭が崩壊しかけました。
体調不良の原因は、お酒を毎晩のように飲み歩いていたから?
しかし、妻と娘までなぜ?
その時は知る術もありませんでした。
ですから”自分の存在”そのものを見直さざるを得なくなったわけです。
そしてある方法を手にすることで・・・・・
やりがいのある仕事を発見することができ、大きな生き甲斐もみつけ、家庭を取り戻し、毎日が充実した環境に変わりました。
なぜ、そのようなことが可能になったのか?
仕事の質と価値観の変化
その一つは仕事やお金に対する考え方が一瞬で変わったことにあります。
”仕事量とお金は全くと云っていいほど関係がない”ということに気がついたんです。
もう一つは、起業家の意味を履き違えていた。
私は起業志向がとても強く、若い頃から起業家気取りでいました。
しかし、実際には起業家ではなく、ただ従業員ではないというだけでした。
それに気付いたのは3度目の起業の後です。
実際、起業する直前の方が、はるかに視点が高かったようです。
起業していることと、起業家思考でいることは全くといっていいほど次元の違う話です。
実は、ここに大きなポイント、そしてさまざまなスイッチがあります。
それがセルフイメージとコンフォートゾーンに大きく影響し、人生にもビジネスにも大きな違いが生じます。
そのことが更に明確になったのは、今から12年前(2004年)のことです。
既に起業している方にとって、それはもっと重要な意味を持っています。
ビジネスいかんによって人生そのものが変わるからです。
すべてを一瞬で変える方法、それは思考変換を絶えず試みることです。
それでビジネスのみならずライフスタイルそのものも一変します。
具体的に言えば・・・・
人生の2大テーマでもある「お金と時間に対する概念」を変える。
それには、それらについて独自の定義を創造することです。
時間に対する概念が変わると、「時間という言葉」に制約されず、もっと自由な感覚で日常を送ることができるようになります。
お金に対する概念が変わると、「消費」ではなく、「投資」にお金が使われるようになります。
ペーパーアセットに限らず、その他の資産運用、自己投資やビジネスについてもアプローチや手法が変化します。
極自然にそれができるようになるのです。
その結果、あなたの銀行口座にどんどんお金が流れ込んでくるようになります。
お金が足りてるかどうか毎月のように銀行口座を確認しなくても済むようになるのです。
マイナスにならないことがわかっているからです。
毎月の支払いが終わった後でも銀行口座にたくさんのお金が残っていることを確信できるからです。
おわかりいただけるでしょうか?
これが完全にお金の悩みから開放されているという状態です。
この思考変換の方法が理解でき、実践すればするほどそうなっていくのです。
一時的なストックよりも、お金の流れが途絶えない仕組みを所有している方が安心できませんか?
あなたが起業家なら、確実に理解していただけると思います。
特に起業家は、ストックではなく、お金の流れを生みだす仕組みに興味を抱く傾向が強いからです。
もし、ストックに目が向いている起業家がいたとすれば、その事業は長くて3年はこえないでしょう。
お金の流れを生みだすプロセス
キャッシュフローを生み出す源はいろいろあります。
例えば、私の場合は・・・
- コンサルで得る利益
- 物販(通販含む)で得る利益
- 塾の運営で得る利益。
- 資金運用で得る利益
- 給与所得や外務員報酬
などで所得や利益を得ています。
なぜ?
事業収入では、タックスマネジメントをフルに活用することができます。
給与などは給与所得控除を活用できます。
収入源をいくつも所有することで収入リスクなども軽減できるからです
でも、私のようなやり方を短期間で定着させるのは難しいと思います。
私は失敗だらけの人間でが、3回の起業経験は単なる飾りや見掛け倒しじゃない思っています。
それに私にはある程度の素養があったということです。
では、ほとんど素養のない人はどうしたらいいのでしょうか?
成功者のプロセスモデルを活用する。
実は、それが研究の目的でした。
結論は「かたち」から入ってもらうということに行き着きました。
その代表的な方法の一つが・・・・
- 使う言葉を変える。
- デキル人のやり方をまねぶ。
といあえずこの2つだけです。
これらを試みるだけで、あなたの人生が大きく変わりはじめます。
これからその解説に入りますが、その前に理解していただきたい事があるので、先にその話をします。
まず、言葉は曖昧で限界のあるツールだ、と認識しておいてください。
ですから、言葉だけでそのことを体感してもらうには限界があります。
もう一つは、言葉で表現できない世界は論理的に認識し得ない、という理屈です。
また、「語り得ぬものは沈黙しなければならない
」という視点も知っておいてください。
今はそのことを理解できないかもしれませんが、進行に従って徐々に分かっていただけると思います。
では、その限界のあるツールを使って、できる限りわかりやすく解説しましょう。
閾値をこえる環境を意図的に構築する
一つ目は、以前の投稿で触れたStarvationとMenacenを思考に落とし込む作業です。
断食や滝行をやっていただくわけではありません。
最初は少し違和感を感じますが、そのうち馴染んできて自分のものになります。
閾値(いきち)をこえる方法という言い方をする人もいます。
閾値とは限界値とか臨界値という意味です。
これは不確かな未来に執着してパラノイア化している思考を、一旦そこから引きはがして現実に戻す作業です。
一般的なコーチング、自己啓発もどき、スピリチュアルもどきなどの視点とは違うアプローチになります。
したがって、上記の類のものに触れたことのある方は、特に違和感を感じるはずです。
実際、最初はほとんどの人が後頭部に痛みを感じるようです。
願望依存VS俯瞰
特に重要なことは、「私たちは自分の願望に従ってしか世の中を見ようとしていない」ことを自覚することです。
例えば、ライフデザインやビジネスを考える時、ものを買う時、人に接している時など、あらゆるシチュエーションにおいて己の願望に従って対処しているということです。
ですから一見冷静にモノゴトを判断しているように思えても、実際はそうではありません。
つまり、極めて利己的な思考をベースに設計されたプランに基づく行動によって、自分自身の首を絞めているということです。
実際そのことが、自ら余計な問題を作り出し、障害を増やしたり障壁を高くしたりしているのです。
エゴイズムの上に、さらにエゴを上塗りするような行為。
それが、現実とはかけ離れた幻想世界を意図的に作り出します。
夢が自分の世界からはみ出し、幻想の中の夢になってしまうのです。
そのように思考する習慣が身についてしまうと、いつまでたっても地に足の付かない状態のまま、もがき苦しみ続けなければなりません。
自から創造した障壁をこわすために、長い間もがき苦しまなければならないのです。
つまり、まるでドン・キホーテのような行動パターンに陥ってしまうのです。
そういうことがキャッシュフローにはっきりと現れてきます。
私がいうキャッシュフローとは、月給とか年収といった言語で表現されるもののことではありません。
あえてその観点で表現するとするなら時給でしょうか。
ですから、キャッシュフロー診断をしていると、そういうことがすぐに分かります。
これが2000例のプランを手がける中で知ったことです。
例えば、仕事にやりがいを感じられなかった28歳の会社員が、6ヵ月後に起業し、労働時間が10分の1なり、またその3ヵ月後に年収は1.7倍になり、たった2年間で10億超の資産を増やしたという例があります。
以前の彼が、その状態そのものでした。
彼自身が描いていたプランが、彼の能力を抑制して本来のキャッシュフローを止めていたんです。
そのプランには、海外で行われている高額な自己啓発プログラムに参加する予定まで組み込まれていました。
なぜそのプログラムを懸念したのかと云うと、そのプログラムを主催している側の仮説に問題があるからです。
「参加してもほとんどの人は行動しないだろう」ということを前提に開催しているからです。
おわかりでしょうか?
そのプログラムに参加して大きな変革を遂げた人もいます。
しかし、その確率は非常に低い数値でしょう。
参加者もそのことはある程度承知しているはずです。
それでもなぜ、自分は変われると思うのか、飛躍できると思うのか?
その考え方が、危ないのです。
彼も危うく長期間パラノイアから抜け出せなくなるところでした。
では、そうした状態から抜けだして、自分の人生をダークサイドから救っていくにはどうしたらいいのか?
具体的に何から始めたらいいのか?