お金に対する偏見がなくなると資産が増え始める

今日はデリバティブの誤解、資産形成において犯しがちな最大の過ちなどについてです。

ファイナンシャルの知識が欠けている人の信念の1つが、借金に対する罪悪感です。

「借金するのは悪いこと」・・・・・・

ここから、おカネに対する偏見の始まります。

メンターの1人でもある株式会社武蔵野の小山社長がご自身の著書の中でこうおっしゃっています。

  • 三流は、「借金は悪」と考える
  • 二流は、「時に借金は必要」と考え「直ぐに返す」
  • 一流は、「とことん限界まで」借り、「なかなか返さない」

合点が行かない話かもしれませんが、これは優れた経営者が共通してもっている感性です。

限界まで借り切って、なかなか返さない。

金利だけ払って、借りたお金を何度も回転させる。

云わば銀行と同じ様な仕組みを持っています。

企業の本分は、借金してでも設備投資をし、成長し続け社会に貢献することです。

それが最近はおかしなことになっています。

その企業が借金を返済し、貯金を増やし始めているんです。

つまり、貯蓄(貯金、借金の返済)することに躍起になっています。

借金がなくなるとこの世からお金が消える。

そのことは前回もお話しました。

実は、この貯蓄を増やす行為がデフレを長引かせている要因の一つになっています。

ですから、日銀がマネタリーベースを増やしても景気が回復しなかったわけです。

経済を悪化させている常識!?

その強固な貯蓄傾向は、世の中に需要がないことが発端になっています。

つまり、総需要が不足していることが、デフレを長引かせている根本的な原因です。

実は、この長期デフレを生み出したのは、経済学を信奉してる人たちだと云われています。

それを証拠に、ほとんどの経済評論家が言っていたこととは、逆方向の現象になりました。

世の中で常識とされていることが、必ずしも正しくない典型的な例でしょう。

ちなみに私の場合は、新しいビジネスを始める時に借金をするようにしています。

また、借金をして既存ビジネスのレバレッジを高めることもあります。

いずれにせよ、借入金利よりも収益が上回れば問題ないのでそうしてます。

もちろん、損益分岐点をこえていることが前提です。

その借金の金利は経費として計上できますし、元金もビジネスの収益から返済するので問題ありません。

現代(資本主義)は、信用があれば幾らでもお金を貸してくれる世の中です。

生産性の高い人や収益性の高い会社は、お金を借りてどんどん成長し続けています。

他者資本でビジネスを大きくしているのです。

先月不動産会社の出店のサポートを行いましたが、そこにたくさんの銀行マンがきました。

皆お金を借りてほしいのです。

お金を貸し出せる先が少ないので銀行も必死なわけです。

お金よりも仕組み!

お金持ちになる人は、お金そのものよりも信用を生み出す仕組みづくりに取り組みます。

その信用を維持するためは、USP、リサーチ、分析、スピードなど、それらの一つ一つに卓越した能力が要求されます。

そのためには、キャッシュフロー、ビジョン、リーダーシップ、チーム編成、セキリィティ、コミュニケーション力、システム、良い商品といったものが必要です。

それは、生産性の高い存在であり続け、信用を保ち続けるために必要なことです。

もちろん、経営者の人間性や個人の人格とは別の話です。

デリバティブ(派生)を利用する!

2008年9月、リーマン・ブラザーズ破綻の翌日に米政府の管理下に入った米保険大手AIGグループ。

そのAIGグループを一夜にして窮地に追い込んだのが、クレジット・デフォルト・スワップ(CDS)と呼ばれるデリバティブ(金融派生商品)だといわれています。

この商品は、金融機関が貸し倒れ損失を避けるために開発されたもので、一種の保険と云って差し支えないでしょう。

金融機関はAIGに保険料を支払うことによって、万一貸し倒れが起きた場合に元本を支払っても らう契約でした。

そこへサブプライム危機で損をした金融機関が支払いを求めて駆け込んできたわけです。

当時、AIGがCDSで支払いを保証していた額は自己資本の実に5倍以上にも達していました。

もし保証ができなければ、世界の金融機関に貸し倒れが広がり、信用不安を増長することになります。

世界的に著名な投資家の ウォーレン・バフェット氏が、CDSを「金融版の大量破壊兵器」と称していました。

こうした事態を招いたCDSは、俗にいう派生商品(デリバティブ)です。

その他CDO(債務担保証券)、MBS(不動産担保証券)などもそうです。

この借金の派生とも言える商品は、パーケージ化され、ムーディーズやS&Pといった格付け機関のお墨付きの安全な資産として販売されました。

そう、この格付けを信じた人たちこそ最大の被害者です。

もちろん、このでき事によって格付け機関の信用もがた落ちになりました。

善悪の境界線!

ではデリバティブは「悪」なのでしょうか?

それはいささか早計な考え方だと思います。

このでき事で大儲けした人もいれば、大きな被害を被らなくて済んだ投資家もいたからです。

そう、この時に大きな損害を被った人たちの大半は、やはりファナンシャルに疎かったのです。

その結果、この派生の仕組みそのものを「悪」と考えてしまったのです。

バイヤス(偏見)は利益を損なうことにつながります。

おまけで儲けられる仕組み?

この派生は「おまけで儲けられる仕組み」です。

そう考えると利益を得るチャンスが見えてきます。

例えば、経験やアイデアを人に伝えることで利益を得る方法があります。

実際、経験やアイデアを本にしたり、教材にてビジネスをしている人はたくさんいます。

これも1つの派生商品といえます。

自分の経験のおまけで利益を得ている。

私も派生で儲けさせていただいている口です。

しかも、それを売るのに一円も持ち出していません。

不動産に投資する際に銀行からお金を借りて、それを利用して賃貸収入を得る行為、これも明らかにデリバティブです。

人から借りたお金で物件を買って、物件を借りた人に借金を返してもらって、おまけに多額な利益まで享受する。

知識のない人からしてみれば、とんでもな人でなしです。

そこに自分のものは最初から何もないわけですからね。。。。

何もないところから利益を得ることができる。

これがデリバティブの旨味です。

株式で云うと、コール・オプションなんかもそうです。

保険会社が作り出している商品もある意味デリバティブの部類に入るでしょう。

契約という仕組み

保険会社は何もないところに「契約」という言葉を持ち出して、それを顧客に販売してます。

そこにあるのは、紙に書かれたプラニングだったり、パンフレットだったり、契約書だったり・・

ただそれだけです。それ以外物的なものは存在しません。

また、保険会社はその契約をして、顧客から保険料を受け取ります。

契約上の事由が起これば、顧客に保険金を支払ったり、サポートする義務がありますが、それ以外は何もする必要がありません。

これは一種のオプション取引とも言えるでしょう。

オプションを売ってプレミアムを受け取る行為に他ならないからです。

相場が不利に動いた時には、対価を支払う義務がありますが。。。

それだけです。(損失限定)

あなたもこれまでの知識や経験を生かしたデリバティブを発見してください。

次回は「お金の流れを生み出す秘訣と失う理由!?」です。

ではまた。。

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