

秀逸な変化のプロセスと失敗のプロセス
前回まで行ってきたこと、それがビジネスを決定付ける重大な決定要因になります。
さらに、あなたのサービスや製品の特徴を明確にして、顧客から選択さるようにしなければなりません。
そのためには、顧客の好奇心を創造する必要があります。
そして、その利益が最大になるように設計しなければなりません。
そのためには、明確な利益モデルを所有する必要があります。
利益が最大になるプロセスを明確にして、わかりやすい言語で表現する必要があります。
ここに至るまでに、理想とする人生について分析し、理想とする一日を定義しました。
ビジネスを展開する市場も特定できたと思います。
今、事業の先の見通しや顧客が望むことも理解しています。
既に実行している、あるいはこれから実行する事業目的もはっきりと定義できたはずです。
つまり、ビジネスに必要なリソースはほぼ手に入れたことになります。
これで、あたたの事業がとりあえず成功することが約束されました。
これらを前提として話を先に進めます。
今から学ぶことは、ビジネスを変化させる技です。
しかし、その前に伝えておかなければならないことがあります。
事業の進行途中でデザインを放棄した場合の悪影響についてです。
ビジネスが失敗するプロセス
今あなたが最良の製品やサービスを持っていると仮定します。
しかし、それだけでビジネスが成立するわけではありません。
サポート体制が整ってないと、優れた事業計画を遂行することはできません。
その状態は、優れた事業計画があるだけで、事業を遂行する計画がないことを意味するからです。
秩序のない成果
その場合、風穴の空いたようなビジネス・モデルが完成します。
つまり、収益パターンが不安定で、なにをどう改善すればもっと収益率が向上するのかわからないビジネスモデルです。
いい加減なモデルでビジネスを行なうと、修正頻度ばかり増えて事業は大きく後退します。
そのほとんどは設計段階で事前に回避できるものばかりなのです。
混沌とした進路
ビジネスの適切な手順を疎かにすると、必要なスキル、不足しそうな要素を前もって知ることができません。
その結果、仕上がりが必要以上に複雑になり、進路が迷路に様変わりします。
計画を怠り闇雲にビジネスを始めることが、どんなに危険なことかおわかりいただけるでしょうか。
混沌とした進路で事業を進める、それは失敗のプロセス以外のなにものでもありません。
暗礁(あんしょう)の連綿
方向性が頻繁(ひんぱん)に揺らぐとどうなるでしょうか?
途中で面倒くさくなって手近なところで手を打つことになるでしょう。
それが習慣化してしまうのです。
これは、本来必要のない仕事をより多く作ることを意味します。
わがままなワークプロセスを援護する設計に仕上がっているからです。
つまり、でき損ないのワークプロセスです。
自分と同じような人間がどこかにいて、無報酬で仕事を請け負ってくれる設定になっています。
つまり、自分が自分に仕事を依頼する形式なので、永久に自分一人でやらなければならないわけです。
自分が仕事をすることを主体にデザインされたワークプロセス!
それがどれだけ悲惨な結果を招くかおわかりでしょうか。
人生が慌ただしくなってしまう最大の原因がここにあります。
間違った計画では、必要な人材を集めることができません。
計画に基づくシステム構築や人財の採用は、ますます遠のくばかりです。
ついには、偶然に出会うチャンスを待つしかない、ということになります。
ちょっとネガティブな流れですが、とても大切なことなのであえて題材としました。
競争優位性をみいだすプロセス
事業の永続的な反映を望むなら、競争優位性をみいだし維持していかなければなりません。
ところで、あなたの事業の競争優位性は?・・・・
あなたが今所有している、あるいはこれから創造する製品やサービス、システムなどの優位性のことです。
パッと浮かぶ方は少数だと思います。
なので、ちょっと角度を変えて質問します。
ビジネスにおける競争優位性ってなんだと思いますか?
一般的には、顧客のニーズに答える、必要性、価値、そんなところでしょう。
しかし、それで理想的な顧客から常に選ばれる存在になれるのでしょうか?
たとえば、大手の企業は、例外なく「常に顧客から選ばれる価値ある競争上の優位性」を持っています。
衰退した企業の姿は、競争優位性を失った結果です。
競争優位性をみいだし持続していく能力は、欠くことのできない能力です。
それは誰もが知っていると思います。
成長と高収益を維持していくために不可欠な要素ですからね。
そして、経営上のすべての意思決定の礎でもありす。
真の競争優位性とは?
もう一つ、別な角度からの質問です。
なぜ、顧客があなたのビジネスを選択するべきなのか?
なぜ?
その理由を明確に提示したものが競争優位性です。
では、あなたのビジネスが選択されるきっかけとして何が必要でしょうか?
まず最初に、信頼のおける「約束」を創造する必要があります。
では、何を約束すればいいでしょうか?
グルいわく・・・
「他とは異なったユニークな視点で、顧客が心底求めているものを提供し、顧客の望みが達成できることを約束する。」
この約束が果たせるかどうか、それがビジネスを成功に導く重要なポイントになる。
その約束はユニークでインパクトのあるものでなければならない。
と言っています。
そこで、ごく普通の約束をユニークでインパクトのあるものに変える、秀逸な変化を促す手順を紹介しておきます。
それから、どのように裏付けて信頼を勝ち取るのか、その方法も次に紹介します。
これはグルから教えていただいた手順です。
非常に役立つ方法なので前向きに取り組んでみてください。
そのポイントは、以下の4つです。
- 誰との約束なのか?
- 何を約束するのか?
- いつ、その約束を果たせるのか?
- どのようにして、その約束を果すのか?
では、ひとつひとつ解説していきましょう。
1,誰との約束なのか?
グルの言葉を借りれば、「肝心なのは、サービスを提供する相手は誰なのかを具体的にすること」です。
対象とする理想の顧客が誰なのかを明確にする。
そうすると、次のようなことが起こり始めます。
- 短時間で成果を上げることができるようになる。
- ユニークでインパクトのあるものになる。
「特別な顧客」に対してサービスを提供する。
それが、そのカテゴリーにおいて専門家になることを意味するからです。
ここで云う専門家とは、より知識が有り、能力も有り、経験も有る人のことです。
それが顧客目線から見た時の一般的なイメージです。
専門家と認められれば、理想の顧客を効果的に引き付けることができます。
18年前(2017年5月現在)の話ですが、私が保険コンサルを始めた時、その照準を保険を保険屋さんに相談したくない人に絞り、さらに販売商品を生存リスクに特化しました。
次にライフプラン作成を基軸にして家計の見直しと生存リスクをカバーする保障設計を一緒に行うようにしました。
これにより私の提供する無料サービスは、保険セールス分野において価値あるものとなりました。
売リ込まれることが何よりも嫌いで、生存リスク対策を真剣に考え始めた人たちにとって、私のプランニングが拠り所となったからだと思います。
なぜなら、私のプランニングによって「現在収支の明確化、将来の不安軽減、所得増への確信」、この3つが同時にかなったケースが多発したからです。
このでき事は顧客のみならず、私にも良い結果をもたらしてくれました。
その後ノルマによって労働を強いられるような環境から抜け出すことができたからです。
つまり、自分の人生に望まないことの1つをやらなくてもよくなりました。
後に家計や保険の相談だけではなく、ビジネスのやり方や起業についての相談もいただくようになりました。
その過程において想像もしていなかった方たちともご縁ができました。
つまり、私が人生に望むことの1つが達成できたわけです。
インパクトのある約束を創り出してください。
あなたは、誰のどのようなことに焦点を合わせますか?
2,何を約束するのか?
次に、何を約束すればいいでしょうか?
「オファーはあなたのビジネスを差別化する、最も明確な方法」
そうグルも言っています。
※オファーとは約束と要求を同時に行うことでもあります。
約束を明確にするためには、顧客のフラストレーションを理解する必要があります。
例えば、プロセスデザイン・コンサルテーションを創造する過程でこれをやりました。
私は2002年頃から保険代理店と並行してFP事業を始めました。
他のFPたちが、投資信託や保険見直し、あるいは住宅ローンといったパーツに目が向いていた時代に、自由とお金の流れを生みだすコンテンツに目を向けました。
自由も所得も増やしたい、それが市場から要求されていると考えたからです。
その際に、ある思考プロセス変換プログラムにも着目しました。
思考変換が起こり始めた途端に、想定以上の成果になった体験をしたからです。
それ以前は、どのようなことを取り入れても効果は一時的なものでした。
というわけで、「思考プロセスが変わると想像以上の成果が得られるよ、変わらないと効果は一時的なものですぐに元に戻ってしまうよ。」というコンセプトを設定しました。
このコンセプトは、特に起業意慾のある人、デザイナー、芸能関係者、経営者層に人気がありました。
結局、その波動はすべてに影響しました。
ということで、現在は創造力も運用力も影響力も同時に!これが概要コンセプトになっています。
ついでに、時給290万円の人の例も紹介しておきます。
彼は私の師匠でもありす。
彼が標準的なマーケッターから区別される理由は、最高視点の領域の知識である分析哲学や記号論理学などをビジネスに落とし込んでいるのが一つの理由です。
誰もがそのことを知っているのに、未だに誰も追従できていないようです。
もちろん、私など足元にもおよびません。
高度な学問パーツのみではなく、その知識と市場を繋げる能力もつけてください。
何でもビジネスにつなげられる能力こそ究極のスキル、それを比較的短期間で習得できますよ。
これが彼の所有する優位性です。
また、商品そのものではなく、業界で当たり前のように行われている製造過程をいち早く言語化して、それをPRすることによって著しい成長を遂げた企業もあります。
さて、今度はあなたの番です。
今現在、あなたがターゲットしている市場で提供されているも。
それとあなたの約束と何が異なるのでしょうか?
理想とする顧客を、他に抜きん出て強く惹きつけるものを明示できるでしょうか?
3,いつ、その約束を果たせるのか?
日常はスピーディーな環境下にあり、かつ多用性に富んでいます。
したがって、素早くその約束を実現できるだけでも競争優位性につながります。
たとえば、ドミノビザは誰よりも速くピザを作って配達しました。
フェデックスは、今までのビジネスの常識を覆しました。
ビジネスの時間帯そのものを顧客に合わせたのです。
さらに、「迅速な対応」を約束することで、際立った優位性を有するに至りました。
あなたがターゲット市場を眺めた時、時間の基準をどのように変化させる事ができるでしょうか?
4、どのようにして約束を果すのか?
約束が果たせないとしたら、他のすべてのことは無意味になります。
例えば、起業塾(現在:パーソナルデザイン塾)は180日間のコース(基本)ですが、クライアントの為に月2回、3時間の対面講義を自ら行い、200以上ものアイデアを投稿の中で提供し、SkypeやZOOMというWebシステムを使ってフォローし、紹介制度を設け、さらにインセンティブも提供する。
キャッシュフロー関係の専門家(FP・会計士・投資顧問)が、その報酬の範囲内でここまで提供するプログラムはまれだと思います。
もちろん、その中でキャッシュフローマネジメントの技術も身に着けてもらいます。
なぜ、そこまでやるのか?
知識の習得だけではなく、キャッシュフローを生みだす思考プロセスをインプットする必要があるからです。
その考え方と実行手順をマスターして実践してもらうことに重きをおいています。
そこまでやりきらないと、約束をはたしたことにならない。
「起業準備~高収益性の長期持続」それを約束しているからです。
さて、あなたのビジネスはどうでしょう?
この「どのように」を他に比して抜きん出たものに仕上げていくには、どうしたらいいでしょうか?
じっくり考察してみてください。
ではまた。