とかく人は自分の都合のいいように物事を考えたがる生き物。
だから、常に最適な情報を収集し、適切な意思決定を行うのは至難の業だ。
そんな自己中の考えをできる限り遠ざけ、適切な意思決定を促す方法はいくつか存在する。
今回はビジネスの現場で活用しているフレームワーク(枠組)をいくつか紹介しよう。
わたしたちが日常よく使っている大中小、質と量、メリデメなどもその一種だ。
経営の現場だと3Cを始め、PPM、ファイブフォース、アドバンテージマトリクス、バリューチェーンなどをよく用いている。
その他には、プロダクトライフサイクル、4P、バランススコアカードなどを用いるケースもある。
その都度、これは3Cに基づいている!などと解説しませんが。。。。
また、これらを複数組み合わせて使用することもある。
いずれにせよ目的に適したフレームワークを選択した方がいい。
適切なフレームワークの使用は、適切な意思決定を促すからだ。
もちろん、それを見極めるには特徴を知っておく必要がある。
3C、競争優位性をみいだす
顧客(Customer)、競合(Competitor)、自分の会社(Company)の3つの視点から考えるので3C。
たとえば、自社の環境分析を考えた場合、その商業圏内の状況を市場動向、顧客動向の視点から観察、競合他社の戦略を解析した上で自社の状況を客観的に整理するプロセス。
これら3つを把握することによって、合理的に経営状態を分析することができる。
その後、3つをプラス要因とマイナス要因に分類するプロセスを経ることによって、より濁りのない状態になる。
バリューチェーン(価値連鎖)
付加価値の連鎖構造を把握する。
つまり対象市場において競争優位性をみいだすプロセスがどうなっているのかを見極める必要がある。
具体的には購買物流、製造、出荷物流、販売とマーケティング、サービスの主要活動。
それから調達、技術開発、人事や労務管理、全般管理の4つの支援活動などについて把握・精査するということだ。
その他、新規事業の立ち上げや他社とコラボレーションする際にも役立つ。
また、この価値連鎖フレームワークを活用して価値連鎖全体のイノベーションにつなげることもできる。
4P
ターゲット市場に商品・サービスを訴求する際に有効なフレームワークが4Pだ。
具体的には、製品・価格・プロモーション・チャネルの4つのカテゴリーについて戦略を練る。
ちなみにチャネルとは、消費者に製品やサービスを到達させるまでの流通経路のことで、それぞれの戦略に基づいて、これら4つを組みわさせてたものがマーケティング・ミックスだ。
次回はPPM(プロダクト・ポートフォリオ・マネジメント)から始めたいと思います。。