セルフイメージ、フレーミング、追求してはいけないもの!?

今回は、私たちを支配しているもの、悪癖のルーティーンを引き寄せる因子、経済的な苦況から抜け出せない理由などについてです。

誰しも過去の経験や体験にによって形成された自己イメージを持っています。

そこで下記についてちょっと考えてみてください。

  • セルフイメージに自分という存在が正しく投影されているでしょうか。
  • あなたのセルフイメージは、どの時代のどんな場面に強く影響されているでしょうか。
  • セルフイメージにはクリエイティブで成功する自分が投影されているでしょうか。

それともどちらかと言うと成功できそうにない自分が投影されているでしょうか。

もしそうだとしたら、クリエイ ティブで成功するイメージに変える必要があります。

それにはまず現在の自分の良い面と悪い面を正確に確認しておく事が重要です。

自分の短所らしきものや長所らしきものを書き出す。

まず、自分の短所らしきもの、改めたいと思っているところを書き出してください。

そして、自分の長所らしきものを書き出してく ださい。

今度は、何もかも全部同じ人間が住んでいる世界を想像してみてください。

つまり何千人、何万人という人間の顔や体つき、能力、年齢、技術、目標などが全部同じ人間の世界です。

その顔や体つき、能力、年齢、技術、目標などを考えてください。

その結果を簡単に書き出してください。

全てが同じ人間の世界が想像できたら、今度はその人間と自分がどのように違い、また自分にどんなユニークな特長があるかを書いてください。

おわかりいただけましたでしょうか?

誰ひとりとしてあなたと全く同じ人はいないことを、再認識することができましたでしょうか?

ネガティブVSポジティブ

本能VSルール(社会公理)

今、セルフイメージのワークを少しだけ紹介しました。

日本人は一般的にセルフイメージが低いと言われています。

また、ネガティブに思考する傾向が強いとも言われています。

どちらかといえば、ポジティブは善で、ネガティブは悪いイメージですよね。

しかし、高低、ネガティブ、ポジティブというのは基準次第で無限に変化します。

ですから、そこに何の根拠もない、私はそう考えています。

何を基準にするかで、その解釈も結末も変わってくるということです。

結局、高かろうが低かろうが、ネガティブであろうがポジティブであろうが、その人にとってシックリきているのであれば何の問題もないはずです。

無頓着!そう思われても仕方ありませんが、それが私の対処の仕方です。

何処かの誰かさんが勝手に作り上げた固定点(定義)や基準に従う必要などない。

そう思ってもいます。

ネガティブに思考する傾向がとても強いとよく他者から言われます。

でも、それが仕事上で非常に役立っています。

「あなたはネガティブですね。」

そう言われたことを、定義を引き直して自分の強みだと解釈しなおしたからです。

私の知る超越した成功者はネガティブ思考です。

ネガティブを自覚している私から見ても、彼らは相当なものです。

「このまままじゃいけない」「こんなはずではない」「もっといけるはずだ」「今回も力を出し切れなかった」「自分はまだまだだ、もっと研鑽が必要だ」といった具合に、いつも自分を追い込むタイプの人がほとんどです。

ポジティブシンキングを推奨しているセールストレーナーの中にも、どちらかといえばネガティブ思考の人がいます。

しかし、本人はそのことを隠しています。

ではなぜ隠しておく必要があるのでしょうか?

ちょっと想像してみてください。

あらかじめ用意された解答は本来どこにもないので、正答はないという前提で考えてみてください。

フレームを替える

フレームを替える

私たちのセルフイメージを形成しているものはなんでしょうか?

それは類似性、つまり、過去の栄光、成功した経験、成長のブレーキでもある安っぽいプライドや信念、そこから発生する感情といったものです。

機械じかけのゼンマイのようにそれらが絡み合ってグルグルと回り続けています。

過去や未来に支配され、セルフイメージのバランスが崩れはじめると、幻想に囚われやすくなり、経済的なことを始めとして、自己の成長にも多大な悪影響を及ぼします。

あなたのセルフイメージが、世の中のルール、あなたの言動、内声などによって支配されているからです。

言い変えれば「言葉が使われるルールと本能」によって、あなたの思考と行動が支配されています。

※「本能からの支配」については前回の投稿、脳の働き方の箇所でも解説しました。

ルールは、あなたが創造したものではなく、誰かが勝手につくったフレームです。

人は権力のある人が断定したことを真実だと思いがちです。

でも、決してそのようなことはないのです。

そのルール(社会公理)が、あなたの言動を支配し、あなたの適切な行動を妨げ、あなたの経済的活動の妨げとなり、成長の足枷(あしかせ)となっています。

また、過去の成功らしき体験に強く依存している人ほど、リアリティのない幻想の世界から抜け出せなくなる可能性が高いです。

つまり、その過去が固定点となって、あなたの未来にまで浸潤しているということです。

参考事例▼

例えば、元保険セールス優績者の事例です。

彼女と5年ぶりに再開した時には、既に資格コレクターになっていて、明らかに成功路線から離脱している状態でした。

しかし、頭の中は保険セールス優績者のままで、思考と実態とがかけはなれていたのです。

あなたもご存じのように、資格を所有していることと、収入は関係ありません。

ましてやよい人生を送ることとは全く関係ありません。

保険資格を取って優績者になれたことと、資格とは何の関係性もないのです。

そのことが理解できた彼女は、3カ月後にアロマセラピストとして再スタートし、起業することに成功しました。

「資格取得=あの時のように成功できるはずだ」という願望が、幻想化した世界から脱することができたからです。

エディプス(オイディプス)・コンプレックスの影響?

例えば、その根本にはフロイトが提唱したエディプス(オイディプス)・コンプレックスが大きく影響していると言われています。

エディプス・コンプレックスとは、幼児期においておこる現実の状況に対するアンビバレントな心理の抑圧のことです。

アンビバレントとは、相反する感情を同時に持ったり、相反する態度を同時に示すことを言います。

この幼少期から私たちは既に自分の欲望に制約を設けた世界で生きているということです。

つまり、人間は本来自分の欲望通りには生きられない生き物だという考え方です。

フロイトの精神分析は古い形で、疑似科学だという人もいますし、精神科医の中にも否定しいている人もいるようです。

でも、そもそもフロイトの精神分析は精神科学が基礎になっています。

ですから、脳科学の観点から検証すると別の見方ができるかもしれません。

ともあれ本能(欲望の源)VSルール(社会公理)のせめぎ合いを自我によってコントロールし、今の環境の中で辛うじてバランスを保っている、というわけです。

したがって、「いつかあの時のように」と願望をさらに強調した瞬間に、そこに対立が生じて、具現化し難い障壁を自ら召喚してしまうのです。

得体の知れない厄介なモンスターを自ら召喚してしまう、これは是非とも回避したいことです。

注意
一方で、これらの理屈も一種の類似性でしかないと言えるでしょう。最高視点からそれらを捉えた場合、「何もない」というか「空」ということになると思うからです。

追求してはいけないもの

なぜ経済的苦境から抜け出せないのか?

「願望追求型の人はもがいていずれ失敗する」ということを以前どこかでお伝えしたことがあります。

  • 「未来のコントラスト」は現実のように明確にできるものではない。
  • 不確かな未来の明確化に必死になればなるほど、それが返って現実と乖離(かいり)していき実行に移せないジレンマに陥ってしまう。

脳は現実とリアルな想像を識別することができない」ということをあなたも聞いたことがあると思います。

したがって、空想の中で起きていることを、既に実現しているかのごとく錯覚してしまうのです。

それが精神的な領域にとどまっている段階ならまだいいのですが、仕事やビジネスなど、お金が絡んでくる領域に及んでしまうと悲惨な状態になります。

一時期の私がそうだったように・・・・

自分をそこに置き去りにしてはいけない

特にスピリチュアル、自己啓発といった非主流の学問分野の知識は、この現象にさらに拍車をかける可能性が高いです。

既にお金がたくさんあって、これ以上お金を得る必要がないという人なら、そうしたものを求めてもいいかもしれません。

実際に成功者と言われる人たちは、自己啓発やスピリチュアル、あるいはボランティア的なことをうまく利用してお金とのバランスを取っています。

ただし、彼らが用いてるそれは、一般的なものと異なっているので注意してください。

しかし、あなたが彼らのような状況でないのであれば、「現実に自分を引き戻す作業」が必要になります。

セルフイメージが適正化しないまま、一時的な対処療法を行ってしまうと、無理なダイエットと同様、リバウンドによって返って苦悩が増える事態になるからです。

ただいたずらにお金と時間が浪費されるだけになってしまう恐れがあるからです。

それを人生の損失と言わずして何と言いましょうか。

これらのことは、私自身の体験を通して学んだことであり、多くのクラエントと接してきて確信に至ったことでもありす。

このように本能と社会公理のバランスが崩れた状態。

すなわち、理想と現実とのギャップが離れすぎると、お金の流れが滞るという現象が顕著(けんちょ)になります。

つまり、理想だけが過度に先行してしまい、現実が追いつけてない状態です。

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