

生産性が大分向上したので、空いた時間を活用していろいろと試してみました。
例えば、、、、
FP養成、自己啓発、セールス学校、カウンセラー、リアリティーセラピーなどの講座やセミナーへの参加、カウンセリングやコーチング、コンサルティングなど、それらに500万円ほど投資してみました。
分子栄養学、アーユルベーダ、脳科学、心理学、哲学、コンサルティング、コーチング、NLP、ウェルスダイナミクス、易経、占い、自己啓発系などの本も300冊ほど読んでみました。
まずおどろいたことは、それらの講座やセミナーに予想以上に多くの人が参加しているということ。
そして、参加している人たちの言動と経過を観察していてある疑問が涌いてきました。
同じことを学んでいるのに、どうして大きな差が生じるのか?
分子栄養学やアーユルベーダなどの観点についてはこちらのサイトで取り上げていますので参考にしてください。
コーチグや自己啓発については「ビジネスコーチング」「仕事が面白くなる設計図」なども参考にしてください。
でき試合から抜け出そう!
もっと問題だと思ったのは、参加者の大半が何の成果も得られないまま漫然としている、ということでした。
勉強熱心で、いろいろと学んではいるが、現実と行動が大分ズレている様子。
もう一つわかったことは、学問の階層とビジネスとの関係性でした。
- 心理学や脳科学がどこから発生したのか?
- 流行りの資格系ビジネスがどこから発生しているか?
- なぜ、新しいツールに簡単に絡め取られてしまうのか?
- なぜ、直ぐにとか、簡単にという言葉に騙されてしまうのか?
とてもよく理解できました。
彼らが最悪の状態の時の私と同じような状況だったからです。
- エネルギーを使い果たし、思考が働くなり負のスパイラルに絡め取られている。
- 忙しすぎて、”問いを立て、考える時間”が持てなくなっている。
- 誰かの創ったルールの中に組み込まれ、否応無しに働かされている。
そうした環境から逃れようともがけばもがくほど、深く沈んでいく。
まるでアリ地獄にでも落ちたかのようです。
それが、やがて周囲にも悪影響を及ぼし、家庭が崩壊していく原因になったりもします。
以前の私がそうだったように・・・
休みを返上して働き詰めても、一向に状況が良くなる気配がありませんでした。
そんな状態が5年近くも続いたのです。
収入は手取り25万程度、妻の収入をプラスしても親子三人の生活はままならない。
その上、借金と義母の介護費用とが重なり「この先、食べていけるだろうか」と毎日のようにお金の心配をしていました。
毎晩不安なことばかりが浮かんで、なかなか眠りにつくことができません。
出勤しても、ず~と気力はなえたまま。
車窓に映るおぼろげな自分の姿。
「できれば電車を降りて何処かに行ってしまいたい」
そのような衝動にかられることが度々ありました。
悪いことは重なるもので父がガンで入院。
看病のため当時住んでいた亀有と青梅の間を2歳になったばかりの娘を連れて、何度も往復しなければならない状況になりました。
ヘルパーさんの費用を浮かすために妻が義母の病院に泊まりこんでいたため、そのような行動をとるしかなかったんです。
ですから、「こんな不幸な人間が自分以外に世の中にいるだろうか」そんな思いに囚われていました。
実は義母は韓国人です。
私たち家族と会うために日本にきてくれたんですが、その晩にケイレンが始まり、救急車で病院に搬送されました。
結果は、脳梗塞で左半身不随、長期の入院を強いられました。
最悪だったのは、義母が保険に加入してなかったことです。
つまり、全額自己負担。
請求書を見て青ざめました。
600万円!!・・・?
これで詰んだな。
そう思いました。
後に、この時の経験が保険セールスの道へ私を誘いアイデアもたくさんもたらしてくれますが、当時は知る由もありません。
でき試合から抜け出せる万能スキル
そのような状況に追い込まれて一つ学んだことがありました。
ネゴシエーションスキルです。
ネゴシエーションの肝は、相手の頭のなかに自分が有利になる土俵を創りだすこと。
換言すれば、相手の願望により沿いつつ自分の願いをかなえてしまうスキル、あるいは抗えない魅力的なオファーの提示とも言えます。
今にも一家心中しそうだという状況下で、果たしてどのような提示が可能だろうか?
お互い納得のいく形が視えるようにするにはどうすればいいのか?
ともあれ、相手を感心させるストーリーとオファーを創造することにつきます。
かなり際どい内容も含まれるため詳細は申し上げられませんが、結果は80%以上減額。
それを2年完済ということで了承していただけました。
このスキルはビジネスを成立させる上で毎回役立ちました。
それからもう一つ実践的で非常に役立つスキルがあります。
それは法律や税務に関する基本的な知識です。
避けては通れない世の中のルール
その1年後に今度は消費税の問題が浮上しました。
なんと、会社を譲渡した先が消費税の一部を支払っていなかったんです。
この時ほど税金と法律の知識の必要性を思い知らされたことはありません。
譲渡条件の中に「二年間取締役として名前を残す」という契約事項があったことをこの時思い出しました。
こういうことだったのか?
事既に遅し!この時はじめて事の次第が飲み込めたわけです。
こうした事態に陥らないためにも、常に相談できる専門家を確保しておきたいものです。
経営者であればなおさらのことでしょう。
このことを軽視しているために、必要以上に納税をしているケースも見かけるからです。
逆に、節税対策のつもりで行った行為で、予想外のペナルティーを被るケースもあります。
どちらもいただけないケースですね。
そして、これは法人に限ったことではありません。
税務に具体的に関われる資格は持ち合わせませんが、現場において必用な知識は専門家にも劣らないと思っています。
年商1,000万円~365億円までの法人契約も扱ってきましたので、経営関連の知識も豊富な方でしょう。
また、損害保険の代理店を経営していた関係上、賠償事案についても慣れています。
法律と税務に関する知識。
最終的には専門家に委ねるしかありませんが、個人的に知っておいて損はないと思います。
いや、知らないと損します。
最強スキル!?
想定外だった消費税請求の悲劇。
金額にして323万円、「もうどうにでもなれ」という覚悟で、税務署からの催告通知を手に管轄の税務署におもむきました。
途中緩やかな坂道がありましたが、その時はその坂道がとても非情に思えたことを今でも思い出します。
税務署の担当者に経緯を赤裸々に語りました。
「斉木さん、わかりました!もう結構です。斉木さんに請求することは今後一切ありませんので安心してください」
我が耳を疑いました。
もう払わなくてもいいということですか?
「はい、そうです。他に徴収する方法がありますので・・・・」
真剣に誠実に接していると、よくこういうことが起こります。
私個人的にも一回や2回の事じゃありません。
行きはよいよい帰りは怖い、という歌がありますが、その逆の体験をさせていただいたわけです。
なんと、その思い出の税務署のすぐ間近で先月娘の披露宴が行われました。
これも何かの因縁としか言いようがありません。
娘はそんな物語があったことなど、露ほども知らないわけですから・・・
誠実に対処する。
シンプルですが万能なスキルだと思います。
選んではいけないものを見抜く
「失敗するから止めなさい!」
母の言葉が、類似性となって私の思考を侵食していた。
その反動で意地になって起業したため、結局短期間で譲渡するはめになってしまった。
打ちのめされ、なにもかもが立ち行かなくなり、結局、土下座をして親から300万を借り入れした上、両親と同居することを選択した。
でも、それは選択してはいけなかった行動でした。
なぜ、選択してはいけなかったのか?
もう一歩踏み込んで深く考えることができていたら、その局面が一瞬で変わったと今は確信できるからです。
しかしながら、今の仕事が成り立っているのは、そのおかげだとも云えるでしょう。
それにしても、膨大な時間をかけすぎました。
気が遠くなるような遠回りをしました。
この時から、何事にも無気力な状態が7年間も続いたわけですからね。
敗北、絶望、そして安直な道。
この時に形成されてた世界観が、後の人生にも大きく影響していった次第です。