ダブル不倫（W不倫）の場合、不倫の当事者双方が既婚者であるため、その配偶者二人が慰謝料を請求する権利を有します。ただし、その慰謝料請求の成立や結果は、以下のような状況に大きく影響を受けます。
- 当事者が離婚を予定しているかどうか
- ダブル不倫の事実を他の配偶者が知っているかどうか
- 各配偶者が離婚するかどうか
例えば、ある配偶者が離婚を決意している場合、その人は自分の配偶者に対しても、不倫の相手方の配偶者に対しても慰謝料請求が可能です。
しかし、離婚をしない場合、慰謝料請求が原因で複雑な状況に発展する可能性があります。例えば、ある配偶者が不倫相手の配偶者に慰謝料を請求すると、それを知った不倫相手の配偶者が自分の配偶者を守るために、自分の配偶者に対して慰謝料を請求する可能性があります。この結果、金銭的な利益を得るための慰謝料請求が、結果的には金銭的な損失をもたらす可能性があります。
また、慰謝料請求が露見することで、配偶者間の関係がさらに悪化する可能性もあります。したがって、慰謝料請求を検討する場合は、専門家の意見を仰ぐことが必要です。
注意すべきは、慰謝料請求は法律的な手続きであり、その結果は各々の具体的な状況や法律の解釈に大きく影響を受けるため、一概には言えないことです。法律の専門家に相談し、自分の状況に最適な対応を決定することをお勧めします。
次回は精神的苦痛が慰謝料額にどう影響するか？です。
