ステップ1:目的地の「かたち」を描き、自分の現在地を見極める

成功への道は、がむしゃらに動き出すことからではなく、「どこへ向かうのか」と「今どこにいるのか」を知ることから始まります。
本記事では、富を最大化するライフデザインの第一歩として、目標設定と自己評価に焦点を当てながら、内面的要因と外面的要因をどう扱うかを整理していきます。

長期的な目標設定:数字よりも「暮らしの輪郭」を描く

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※ 医療的診断ではありません。セルフケアの参考情報としてご活用ください。

まずは、5年後・10年後の自分の姿を思い浮かべてみてください。
ここで大切なのは、「年収◯◯万円」「資産◯◯円」といった数字だけではなく、

  • どのような一日の流れで暮らしていたいのか
  • どんな人たちと時間を過ごしていたいのか
  • 仕事や活動を通じて、誰のどんな役に立っていたいのか

といった、暮らしの輪郭や感情の質を言葉にすることです。

例えば、次のような書き方でも構いません。

  • 「平日は今より少し早く仕事を切り上げ、夕食の時間を家族とゆっくり過ごしている」
  • 「年に一度は、学びを兼ねた短期留学や国内外のリトリートに参加している」
  • 「専門性と経験を活かして、同じ悩みを持つ人の相談に乗る時間を週◯時間確保している」

このように、「どうなっていたいか」ではなく、「どのように生きていたいか」を描くことで、目標は単なる数値ではなく、自分の価値観とつながったビジョンに変わっていきます。

短期的な目標設定:長期ビジョンを「今の一歩」まで分解する

次に、その長期ビジョンに向かうための「途中のステップ」として、数ヶ月〜1年程度の短期目標を設定していきます。
ここでは、次のような視点が役に立ちます。

  • 「1年後に、このテーマについて今よりどれくらい理解していたいか」
  • 「1年後の自分は、どんな選択が“当たり前”にできていてほしいか」
  • 「長期ゴールの実現に向けて、今から試しておきたい行動や習慣は何か」

短期目標は、具体的な行動や成果に結びつくものであるほど、日常に落とし込みやすくなります。

例えば、

  • 「家計とライフプランを見直すために、毎月一度は収支と資産の棚卸しをする」
  • 「投資の基礎を学ぶために、半年間は毎週1本ずつ専門書籍や講座に触れる」
  • 「転職や独立を視野に、今年中に◯人の専門家や先輩に話を聞く」

といった具合です。
ここで大切なのは、「できるかどうか」ではなく「やってみたいと思えるかどうか」も目安に入れておくことです。意欲の湧かない目標は、長く続きません。

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内面的な自己評価:マインドセット/スキル/ナレッジを棚卸しする

目標を描いたら、次は「今の自分はどこにいるのか」を静かに見ていきます。
ここでは、内面的要因を次の三つに分けて棚卸ししてみましょう。

マインドセット:物事をどう捉え、どう反応しているか

マインドセットとは、出来事をどう意味づけ、どのように自分の中で扱っているかという「心の前提」のようなものです。

  • 困難や変化に直面したとき、「チャンス」と捉えるのか、「危険」と捉えるのか
  • うまくいかなかったとき、「自分には才能がない」と思うのか、「やり方を見直そう」と考えるのか
  • お金や富について、「汚いもの」「怖いもの」と感じるのか、「人生の選択肢を広げる道具」と感じるのか

こうした前提は、富の最大化に大きな影響を与えます。
「自分はどういう前提で世界を見ていることが多いか?」という問いを、一度ノートに書き出してみるのも有効です。

スキル:実際に「できること」のレベルを見極める

スキルとは、具体的な行動として発揮できる力です。
仕事に関する専門スキルだけでなく、

  • お金の管理やライフプランを組み立てる力
  • 人に相談したり、交渉したりするコミュニケーション能力
  • 情報を集め、整理し、意思決定につなげる力

なども含まれます。

「得意」「できる」「苦手」の三段階くらいで構わないので、いまの自分がどのレベルにいるのかを、感覚的でいいので整理してみてください。

ナレッジ:どの分野で、どれくらいの「地図」を持っているか

ナレッジ(知識)は、スキルと違って「頭の中の地図」に近いものです。
たとえば、

  • 日本や世界の経済の基本的な仕組み
  • 税金・社会保険・年金などの制度
  • 自分の業界やビジネスモデルの構造

などについて、「なんとなく知っている」と「自分の言葉で説明できる」の間には、大きな差があります。
今持っている地図の範囲と、これから描き足していきたい地図の範囲を確認することが、ステップ2以降の学びの方向性を決める手がかりになります。

外部環境の分析:「コントロールできないもの」とどう付き合うか

成功のためには、自分の内側だけではなく、外部環境も無視できません。
とはいえ、市場トレンドや競合状況を「完全に読み切る」ことは誰にもできません。

ここで目指したいのは、

  • 市場の大きな流れを知る(何が増え、何が縮小しているのか)
  • 自分が関わる業界や地域で、どんなチャンスやリスクが見えているかを把握する
  • 競合や他者の動きを、「比較して落ち込む材料」ではなく、「参考情報」として扱う

といった、「距離感のある観察者」のスタンスです。

たとえば、

  • 自分の仕事が、今後10年でどのような影響を受けそうか
  • 子どもの教育費や物価、金利の動きが、家計と資産形成にどう関係しそうか

といった問いを通して、ニュースやデータを「自分ごと」として読み換えることができます。
重要なのは、不安になるために情報を追うのではなく、選択肢を増やすために情報を使うということです。

ステップ1のまとめ:意味のある行動のための「土台づくり」

ステップ1の目的は、

  • 長期・短期の目標を、自分の価値観と結びついた言葉で描くこと
  • 内面的要因(マインドセット/スキル/ナレッジ)を棚卸しし、現在地を知ること
  • 外部環境の大きな流れを押さえ、「どんな追い風・向かい風の中を進むのか」を理解すること

にあります。

これらが整理されていればいるほど、次に選ぶ一歩一歩に意味が宿り、時間とお金とエネルギーをどこに投じるべきかが見えやすくなります。

次回は、こうして見えてきた「現在地」と「目的地」の間を埋めるために、
どのように内面的な成長に取り組んでいくかを、ステップ2として詳しく解説していきます。

暮らしの輪郭を、内側から描きなおす

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