赤ちゃんから青年期にかけての心の発達については体験を通して誰もが理解していると思います。
しかし、大人になってからは発達というより、汚染され、徐々に衰退しているという自覚をお持ちの方が大半のようです。
大人になると心の発達が止まると思っている人が多いわけです。
身体の発達と心のそれを同一視している。。。
しかし、実際には心を成長させ続けることは可能です。
汚染と解釈している、その複雑さをコントロールする能力を高めることもできます。
そして、その能力には個人差があります。
これは先天的なものではなく、後天的なものです。
ですから、この能力を今から高めることができるのです。
より大きな存在になるために
それは「より大きな存在になろう」という考え方を持つことです。
この思考は、あなたが進化するための推進力であり、重要な要素の一つでもあります。
あなたの心が少しずつ成長していき、やがて大きな存在になることができます。
以前よりも高度な知識を理解することができるようになり、多くの情報を処理することもできるようになるからです。
しかし、心が発達し続けることができ、それが幸福になるために不可欠であることを理解できないとしたら、その未来は歪められた世界観の中に存在していることになるでしょう。
歪められた世界観を構成する恐れのある行為とは次のようなことです。
歪められた世界観を構成する恐れのある行為
より大きな存在になろうとする内面的なエネルギーを外面的なことに向けてしまう。
つまり、より多くの所有物を持とうとする企てです。
具体的には、お金の量、超高級車、より大きな家、ブランド、より多くの投資商品、魅力的なパートナーを持つことなどに時間と心を奪われる行為です。
自我がそうした方向に行きやすいということもありますが、それは結果的に虚しい結果に終わる道筋でしょう。
外面的な成功を求めること自体がよくないと言っているわけではありません。
そのことについては何も問題ありません。
ルサンチマン的すり替え
ただ、より多くを所有することが、内面的な成長とすり替わってしまい、本質的な成長が望めなくなる可能性があるということです。
内面的な自己成長欲求が、物を所有することにダイレクトにつながってしまうと、アンバランスな状態となり、そのエネルギーが暴走したり、過剰になって健康を阻害したりします。
より大きな存在になろうとすることと、より多くの物を所有することは別な行為です。
ですから、その違和感が徐々に広がっていき、やがて大きな歪みを生じることになります。
どこまでいっても内面的な成長欲求を満たすことができなくなってしまうのです。
つまり、逆方向にエネルギーが放出される仕組みがでっち上げられるわけです。
捏造されてしまった仕組み
この捏造された仕組みが、どんどんあなたを不幸な方向へと引っ張っていきます。
いつしか自己成長欲求が所有欲求に完全にすり替わった状態になり、あなたから愛がどんどん遠ざかっていきます。
所有は、より大きな存在になりたい、という本質的な欲求の代用には決してなり得ないのです。
そしてこの歪みは目に見えないので始末におえません。
だから、これまでにも多くの人の幸せを奪ってきました。
以前の私もそのうちの一人です。
次回はもう一つの歪みについてです
ではまた。。