ライフデザインについてⅡ

今回は、ライフデザインと価値観、ライフプラン・資産運用・リスクマネジメント・タックスプランとの関係性についてです。

ライフデザインと価値観

FP理論を理解していない

前回も申し上げましたが、ライフデザインの目的は、個々の価値観に基づく「豊かさ」を最大化することにあります。

そして、価値観には、経済、文化、道徳、環境などに起因するものやその地域特有の価値など、多くのことが関係しています。

また、個人の生き方が多種多様になった現代においては、シングル、ディンクス、共働きファミリーといった様々なライフスタイルがあります。

そして、就業形態についても、会社員、個人事業主のほか派遣社員など多様な働き方があり、転職などの機会も多くなってきています。

もつとも肝心なことは、それらをどう評価するかは人によって異るというところです。

こうした個人の生き方を方向付けるものをライフデザインと呼んでおり、「ライフスタイル」もライフデザインの一部にほかなりません。

ライフデザインの範囲は実に広く、キャリア、ファミリー、活動、健康増進、健康管理、ファイナンシャル、思考、実行なども、そのデザイン(設計)に含まれます。

これに対してライフデザインを具体化させる役割がライフプランということになります。

ライフプラン

具体的には、ライフデザインを数値化したものの一部が、ファイナンシャル・プランニングにおける狭義のライフプランです。

つまり、保険セールス時やファイナンシャルプランナーなどが行っているライフプランは、この狭義のライフプランの範囲内ということになります。

  • キャリアプランとそれに基づく収入予測。
  • 住宅取得の具体的な数値プラン。
  • 教育資金に関する数値的な計画。
  • 老後資金プランなど・・・

例えば、上記の事柄をキャッシュフロー表とバランスシートで表現し、シミュレーションすることが、ファイナンシャル・プランニングにおけるライフプランです。

次にライフデザインと主だった分野との関係性を視ていくことにしましょう。

ライフデザインとリスクマネジメント

リスク=危険!

まずこの解釈は誤りです。

リスクはブレ幅のことを言います。

リスクが大きい、つまりこれは、ブレの幅が大きいということです。

上にも下にも大きく振れる可能性があるからリスクが大きい、そのように解釈してください。

変動リスクはあたり前

そもそも収入には不確実性要素があり、常に変動リスクに晒されています。

さらに、不測の事態、つまり死亡・病気・けがなどの経済的損失のみが生じるリスクもあります。

また、金融資産や不動産といった類のものには投機的リスクも含まれています。

したがって、ライフデザインを考える上で、収入、資産運用、死亡・病気といったリスク。

この全てに関してリスクマネジメントを行うとともに、メンタルケアの方法も考えておく必要があります。

リスクマネジメントには4つの方法がある。

例えば、リスクマネジメントには、「リスク回避」「リスク軽減」「リスク保有」「リスク移転」など、大きく4つの手法が考えられます。

純粋リスクについては、保険によってリスク移転を行うのが一般的です。

その場合、どれくらい保険の手段を活用するかは、国の社会福祉制度、社会保障制度による補償内容、企業福祉(企業年金・弔慰金制度など)などによる保障内容を把握したうえで検討する必要があります。

リスクマネジメントについては、「リスク軽減と保険」のカテゴリーを参考にしてください。

ライフデザインと資産運用

個人が資産運用を考える際のポイントは、個人の目標を達成すること、そして次世代への資産の移転も考慮することです。

つまり、様々な目標達成を長期にわたって目指し続けることになります。

それ故に、資産形成・資産継承の計画に留まらず、その目的・目標を達成するために必要な知識やスキルを得る、習得目標もライフデザインの一部になります。

目標リターンとリスク許容度の設定

個々のライフデザインに基づいて、住宅資金、教育資金、老後資金などを数値化した経済的な達成地点を目指して資産運用を試みます。

この「数値化した経済的達成地点」のことをファイナンシャル・ゴールと呼んだりしています。

そのファイナンシャルゴールを達成するためには、収入の増大、支出の減少、節約、資産運用における目的リターンの設定、個人のリスク許容度等の要素を総合的に勘案して、ライフデザインに組み込んでいく必要があります。

資産運用については、「マネープラン」「不動産活用」などを参考にしてください。

アセットアロケーション

例えば、個人資産のアセットアロケーションには、以下の3つのレベルがあります。

  1. 価値が大きく変動する資産であり、長期投資を目的とする債権や株式を中心とする証券ポートフォリオ。
  2. 証券ポートフォリオに短期の流動性を確保することを目的とする預貯金も含めたマネーポートフォリオ
  3. 不動産やその他の資産を含めた総資産ポートフォリオ。

日本人の資産構成の6割は不動産、次いで預金、有価証券という順番になります。

地価の変動や低金利などを背景に、日本人の総資産アセットアロケーションの問題点も様々なかたちで生じています。

また、不動産ついいては、収益性をより重視した運用、あるいは証券化といった形で、総資産アセットアロケーションを考える場合の新しい検討材料にもなっています。

アセットアロケーション構築には、十分な分散投資を考慮することが重要です。

例えば、ビジネス、株式と債券、国際分散、不動産と金融商品、時間的分散など、それらを総合的に勘案する必要があります。

参考▼

アセットアロケーションについては「分散投資を考えた場合、資産配分によって投資成果が大きく変わる」等のなかで詳しく解説しています。

ライフデザインとタックスプラン

投資を行う場合には、金融機関等の外部に支払う手数料、また税金の負担は無視できません。

運用資産に係る手数料や所得税など、税金について綿密に検討して運用を行う必要があります。

特に譲渡所得や相続にかかわる税金、証券税制などについて総合的な判断は欠かせません。

税制の選択によってキャッシュフローが変わる?

また、資金計画を考える際、税制に関して複数の選択肢がある場合があります。

その場合、どの方法を選択するかによって、税コストと税引き後のキャッシュフローが異なります。

つまり、どれを選択すると税引き後のキャッシュフローを最大になるかを知っておく必要があります。

収入(売上)、支出、資産保有、資産運用、資産譲渡、借入、贈与、相続、それぞれの場面には必ず税コストの問題が絡んできます。

したがって、ライフデザインに基づく包括的なファイナンシャルプランを実践する上で、タックスプランは欠くことができません。

参考▼

タックスプランの詳細を知りたい方は「タックスプラン」を参考にしてください。

ユニークなライフデザインを

資産形成が税制という枠組みと切り離せないのと同様、私たちの人生は、どんなことを学び、何を所有するか、誰と一緒にいるか、どんな仕事をしていくのかといった環境に大きく依存しています。

雇用形態や賃金形態の変化、個人に対する資産価値評価の変化、こうした環境変化にスピーディーに対応できる能力を鍛える必要があるでしょう。

また、小さな存在が、経済の流れを大きく変えられる時代にもなりました。

したがって、個々の特性に即したアプローチ方法が求められるとともに、これまで以上にユニークさを際だたせたキャリア形成が必要でしょう。

次回はシングルマザーのライフプランやその潜在能力などに特化してお話します。

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